Hard, Count Hard！
数えて知る
日本式プロ野球
妻年上率
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プロ野球選手の夫人は夫より年上であるケースが多いといわれる。
オリックスが去年何位だったか知らない人も、イチローの夫人が何歳年上であるかは知っていたりする。
実際に数えてみるとどうなのか。ほんとに多いのか。
年上のほうが多いのか、世間全般と比べると「妻年上率」が高いだけなのか。
本ページはこの疑問を追及する。
◎野球選手じゃなくて野手の傾向らしい。
数えてみてひとつわかったことがある。妻年上率が高いのは、中日の選手を見る限りでは、野手に限った現象である。
うちの２０００年度支配下選手を調べてみよう。
（年齢は満年齢ベース。順番は背番号順。また、もうひとり採ると言われている「即戦力外国人投手」については未詳）
▼投手（33人中既婚18名）
妻年上…１人
(5.6%)
妻年下…１１人(61.1%)
妻とタメ…６人(33.3%) |
鈴木平
今中、武田、中山、正津、小池、落合、佐野、島崎、山本昌、バンチ、カールソン
日笠、山田洋、大塔、前田、鶴田、佐藤
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妻年上はオリックスから来た鈴木のみ。
むしろタメの多さが目立つ。学生時代平からのつきあいとかだろうか。
▼野手（35人中既婚17名）
妻年上…６人(35.3%)
妻年下…８人(47.1%)
妻とタメ…３人(17.6%) |
捕野手 藤井、鈴木、中村
内野手 立浪、山﨑
外野手 井上
捕野手 中野
内野手 ゴメス、渡辺、久慈、安田
外野手 李、関川、ディンゴ
内野手 愛甲、神野、高橋 |
世間の基準から見ればかなり高めの妻年上率だが、予測したほどではないのではないだろうか。
ただ、妻年上の７人のうち４人が主力選手、しかも中村、立浪、山﨑は夫人と年齢差が大きいので印象が強いのかもしれない。
とりあえず中日ドラゴンズはこんなかんじだ。気がむいたらじわじわと１２球団を制覇していくつもりだが、「ありゃ。うち以外は圧倒的に奥さんが年下じゃん」とか「ありゃ。このチーム、全員、奥さんと同い年じゃん」とか、「奥さんが全員、１９７５年生まれじゃん」とか、「ありゃ。ここは全員独身じゃん」みたいな面白いことがあればね…。
調査資料：週刊ベースボール２０００年名鑑号（２月21日号）
2000/3/23 東山にしこ
2002年12月６日補足
当時から気になっていたのは「これってほんとは、一般人の妻年上率と比べないと意味がないよな」ということです。
そんなある日。業務上の必要で、 「レーダーグラフ」が書けるようなデータのサンプルを探すことになり、ちょうどこれが使えそうなので、厚生労働省のサイトに行って、２０００年に日本で婚姻した人たちの「妻年上率」を調べてみました。
そしたら、一般のカップルって、圧倒的に「妻年下」なのですね。よく考えたらそうですね、東山のまわりはほとんどが「妻年下」です。
それに比べたら、プロ野球選手の結婚のパターンは、「妻年上」よりむしろ、「妻と同い年」がものすごく多いです。いや、一番多いのはやはり「妻年下」なのですが、その比率は世間に比べたらかなり低い。
つまり「プロ野球選手には年下妻が（世間と比べれば）少ない」が風評の正体でした。まあ、比較的早婚の人が多いで、どうしてもそうなるのでしょう。
（ちなみにここでいう「同い年」は「同じ年生まれ」。「早生まれ」による誤差は、夫人の誕生日までは名鑑に載っていないため、割愛しています）
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