2001年8月

岩瀬仁紀応援月間

■前置き

岩瀬の応援テキストは、応援月間である８月には上げていません。

山本昌のもリアルタイムではありませんが、それは忘れていたからです（正々堂々）。

岩瀬の場合は違います、自粛です。

あれはことしの開幕のころでしたか。
sato23さんの指摘を受けた筆者はがくぜんとしました。「玉オン」で応援すると、その選手に不幸が訪れるという「玉オンの呪い」…。

「そのとーりやわ…当たっとうやん…」（神戸弁）

だからって途中でやめるなんて、江戸っ子にはできません。
ところが賢い岩瀬は、ペタジーニに襲われるなどの不幸を自らよびよせ、いわゆる「露払い」で呪いを逃れようとしているではありませんか。

さすがだ！
その健気さにうたれた筆者は、応援テキストは作らないことにしました。

でも岩瀬には結局不幸が訪れ、打球を足に当ててしばらく試合に出られなくなってしまいました。

結局呪いとは関係なく、中日の主力選手はみんな２００１年に不幸になり、チームも５位に終わったわけです。わははは。

■しーっ、おじいちゃん

さて、オフです。
どの選手も、いやな想い出は拭い去り、やれなかったことではなくしたことを数え、契約更改にのぞみ、そして来年に向けて鋭気を養ってほしいもの。

そんな季節、われらの岩瀬選手はラジオにテレビにやっぱり引っ張り凧です。

たとえば11月30日は、『ドラゴンズワールド』（CBCラジオ）に登場！
名物企画『ドラゴンズファンの王様』は、ドラにまつわるクイズにリスナーが答えるというものです。この日は岩瀬がらみの問題が出されました。

登板回数が最多だったのは岩瀬投手。では２番目は？
正解は正津投手です。

岩瀬「正津さんはどんなときでも投げますからね」

うあああああ。
おじいちゃん…。そりゃおじいちゃんは日清戦争で初手柄、日露戦争では勲章もいただいたけど、そんな、よそさまのことを何気なく見下すようなことをおっしゃっちゃ、ホームで仲間はずれに…。

岩瀬「なんだねおまいさん、ぴーぴー、かしましいね。あれ。きょうは野球はないのかね」

小松「正津選手は緊急登板ができますからね」

ああっ。小松がフォローしてるよ！　気配りしてるよ！！
成長してるよ小松…。はばたいてるよ…。

さらに、岩瀬は大学時代野手だったが、社会人で投手に転向した、という話になりました。

岩瀬「（同じ愛知リーグで）神野さんの本塁打記録に１本足りなかったからです」

お、お、おじいちゃん。
そこで神野を持ち出さなくても。

けっきょくレギュラーもとれない神野さんに比べてこのわしは最多登板よ、転身大成功だもんね、って言いたいんですかラジオで。

偽南渕「先にプロ入りした神野の状態を見て、プロの水準を思い知ったってことでしょう」

うあああ。だってだって神野はけがもあったし。

岩瀬「なんだねおまいさん。わしはあしたナゴヤドウムで運動会なんじゃ。もう寝るヨ」

■ど、どこいくの、おじいちゃん

というわけで、何を言ってるか自分でわかってるのか不明な岩瀬選手、翌日は東海テレビの「プロ野球オールスタースーパーバトル２００２」公開録画に、スターのひとりとして出場です。
筆者もナゴヤドームに見物に行きました。

去年はストラックアウトでマイペースなピッチングフォームでチームのペースを乱した岩瀬。
今年は開会式を終えて席に戻るや、セリーグで真っ先に席を立ち、どこかに徘徊に出かけました。
これを皮切りに、みんな勝手に席をうつり、しまいのほうでは佐伯がカメラそっちのけでスタンドのファンにサービスを連発していました。

それはまだいいのですが。
「バックホームリレー」という、５箇所のポジションに立った選手がボールをまわし、その所要時間の短さを競うゲームがありました。

順番は
キャッチャー＞セカンド＞ファースト＞サード
これを３回繰り返し、３回目に
サード＞センター＞キャッチャーにバックホーム。

見せ場はサードからセンターへの投球。そしてセンターからのバックホームです。

岩瀬はこのサードに立ち、そして３回目にセンターじゃなくてふつうの守備練習みたいにセカンドになげていました…。

説明きいてたのか岩瀬！　しかも、あんたの前に４チームもやったあとじゃん！

セカンド城石（YS）はしかたなくもう一周まわし、こんどは岩瀬はちゃんとセンターへ、センターの金城（YB）からのみごとな高速バックホームで、全体としてはまぁまぁの成績となりました。

何をやってるか自分でわかってるのか不明な岩瀬選手、オフはコンディションに気をつけて、来年もコンスタントな活躍を見せてほしいものです。（2001/12/8）

＊文中の、実在人物の発言は、ところどころ事実ではなく捏造です。どれがそうかはわかるよね。

（『ドラゴンズワールド』資料提供：偽南渕竜太郎）