2001年3月

種田仁応援月間

2000年のドラゴンズはあまり明るい話題がありませんでしたが、種田内野手だけは違いました。
しばらくよくない話題ばかりだったのに、連続代打出塁試合数の日本記録を作るなどの活躍で、自分の力でカムバック賞をもぎとったのです。

そんな種田選手のことしを、例によってマイクロソフト社の日本語入力システム「ＩＭＥ」の、手書き検索機能で占ってみましょう。

試しに入れてみた、こんなへたな絵でも、「税」のことをむしかえすなんて。ビルゲイツきびしい。

「強い」、とか、満塁弾の「弾」とか、「級（クラース）」、「機（チャンス）」など、いい字もあります。
「落」は「二軍に落ちる」じゃなくて、シンカーのことですから、変化球打ちが得意になるのかも。

こうした文字と、「綻び（ほころび）」、「呟き（つぶやき）」、「茨（いばら）」、「海（千葉ロッテマリーンズ）」などの景気の悪い文字の両方を背負った種田選手は、運命を味方につけてまた輝くことができるでしょうか。
それは私たちの応援しだいでしょう。

気を取り直して（？？）、今月は監修者偽南渕にも登場してもらうことにしました。

■応援企画：南西対談

偽仁志：種田の女性ファンがいろんなサイトで活躍してるじゃないですか。みんな「はあと」飛び散ってるよね。

偽南渕：そりゃ女性ファンだもの。

偽仁志：うーん。たとえば立浪の女性ファンなんか、どんなに愛していても、もっとクールじゃん。是は是、非は非ってかんじで。でも種田ファンはもう相手がキムタクかってぐらい全肯定だったりする。

偽南渕：種田ファンと立浪ファンでは必要な覚悟が違うんだよ。種田さんが好き、とか友達に言ったら、「えーどうして！？　趣味悪っ」とか言われるでしょう。とくに他チームのファンだったら。

偽仁志：なるほどね。立浪や川上の何倍も語彙を尽くして愛情表現するぐらいでないと種田ファンは張れない、と。で、種田ファンって年期入ってるよね。

偽南渕：種田だって人気者だったんだよ。高木政権時代のホープでスターだったんだからね。１９９３年にはチーム唯一のフル出場でオールスターにも出た。

偽仁志：知ってるよん。だもんで、なかむら治彦、みずしな孝之、くらはしかんといった、息の長い作家さんの野球４コマの種田って、そのころにキャラクタデザインされたから、なんかかわいーよね。

偽南渕：今は不屈の男、ってかんじだけど。

偽仁志：中日ビルのドラグッズ売り場に昔の週刊ベースボールが飾ってあるの見たんだけど、その表紙が種田と立浪。ちょっとひいた表情の立浪に比べ、種田、やたらかわいいうえに、さわやか！

偽南渕：あれは一番輝いてたころだよ。高木守道の後継と言われて寵愛されたんだからね。

偽仁志：あの写真で私は一気に、種田に流れた歳月が理解できたよ。背番号１だったんでしょ。立浪との二遊間、１・２番は、向こう１０年安泰って言われてた。

偽南渕：そりゃもう守道監督が持ち上げる持ち上げる。種田は自分の将来を確信してたと思う。それなのに守道は首になる、自分は怪我を繰り返す、あげくに脱税事件で背番号１を返すことになる。

偽仁志：「ＤというチームのＴという選手」と報道されたっけ。そういえば２月のキャンプ情報で、もうひとりのＴ、ダイエーに行った鳥越が種田のガニマタを真似して遊んでた。

偽南渕：ガニマタから打ちに行く動きがうまくいかなくて苦笑してた。

偽仁志：トリと種田は仲がよかったのかな。

偽南渕：ていうか、例の件で、ひそかに心の仲間なのかも。

偽仁志：鳥越、連覇してウィニングボールつかんでたよ。

偽南渕：１９９９年は鳥越、２０００年は種田の復活の年になったね。

偽仁志：あのさ。青山広美っていうドラファンのまんが家さんがいるんだけど、１９９９年に連載してた『ダイヤモンド』（単行本：小学館）、主人公が「種田」でしょう。しかもガニマタ打法なんだよね。

偽南渕：作中では「カニ」って言ってたけどね。あれはどうなんだろう。

偽仁志：まんがの真似して打てるんだったら、焼き鳥屋で酔っ払ってるおやじのいうとおりにすれば打てちゃいますね。いや、焼き鳥屋のおやじは選手にあわせて言ってるけど、青山さんは種田仁によかれとあのまんがかいたわけじゃないだろうし。

偽南渕：たねだ、何？

偽仁志：たねだじん。

偽南渕：……。

偽仁志：わかってるよ、ひとしだよ。でも２０００年の前半まで「じん」だと思ってたの。神宮でも応援歌の最後「たねだじん」て歌ってたの。そのほうが音符に会うじゃん。

偽南渕：応援するならまず名前をちゃんと言ってあげなさい。

偽仁志：じゃフミヒロのことイクヒロ言うのやめなよー。

偽南渕：じゃ立浪のこと●☆※▽言うのやめろよ（後略）。