南西対談9:夢の球宴
data:
6月27日(ナゴヤドーム)
横浜 212 001 000|6
中日 000 300 000|3
【投手】
(横)三浦−阿波野−佐々木
(中)門倉−島崎−今中−中山−宣−サムソン−落合
勝投手=三 浦(15試合2勝6敗)
セーブ=佐々木(20試合1勝1敗17S)
敗投手=門 倉(10試合1勝4敗)
【本塁打】ゴメス(中)20号、井上(中)3号
●ファン感謝デー偽仁志(衛星放送で途中から観戦):きょうは対横浜3戦めです。最初のふたつはそれぞれ武田・野口の完投完封、打線もよくつながり、福留の成長もみられた(打率3割突破!)よい試合でした。名古屋のファンの皆様もお喜びのことでしょう。
偽南渕(衛星放送でぜんぶ観戦):最終日は日曜ですし、勝った負けたはこの際置いといて、本日は、いつもドラゴンズを見捨てない名古屋の熱狂的なドラファンへの感謝の気持ちを込めて、中日ドラゴンズ夢の球宴・オールスターズ戦をお目にかけました。
偽仁志:なんたってあーた、先発投手の門倉2回もたず、好調島崎もいまいちのあと、今中ですわ。
偽南渕:ストライク1つ入るだけで大きな歓声、アウト1つ取るたびに満場の拍手!
偽仁志:ねぇ。そのあとも見てくださいこの面子。宣−サムソン−落合! 華麗のひとことです。
偽南渕:投手だけでなく、好調な準レギュラー陣を代打で次々に繰りだし、最後は久慈まで出してきたぞ。
偽仁志:しかも守備固めならわかるが、代打に久慈。
偽南渕:見た? 久慈。バッターボックスの後ろの壁の高さを使ってほかの選手と比べてごらん。小さいでしょう、久慈。立浪よりさらに10センチは小さいね。
偽仁志:久慈が小さいのなんて、何かと比べなくても、見ればわかることでしょう。今さら何を感動してるんです。
偽南渕:いやー、あれは感動するよ。何回見ても小さい。
偽仁志:あーうるさい。偽南渕さんの説だと私は久慈より背が高い計算になる。だからどうということはないけど、やだ。
偽南渕:その計算って、ちゃんとまず立浪の公式身長から5センチ引いたうえでやってる?
偽仁志:あーうるさい。
●ハマのルックス王は誰だ
偽仁志:最終日は横浜のリーゼント野郎・三浦投手にいいようにあしらわれ、打線がぜんっぜんつながりませんでしたね。
偽南渕:ノーアウト走者2塁というチャンスが、最終回になるまでいっぱいあったんだけどね。活きたのは関川出塁のあとゴメスがホームランを打った4回だけ。
偽仁志:三浦投手は何があっても全然動じない。すごいなぁ。
偽南渕:途中で替わった阿波野も速球が走っていたね。あのミートの上手い関川が、1球目が来た時から「何だよこれ。打てねぇよ」って顔してた(結局、関川も空振り三振に…)。
偽仁志:ベイスターズの投手といえば、注目はアイドル顔負けの二枚目、福盛ですね。ぜったい人気が出るね。
偽南渕:ええっ? ベイスターズでかっこいいのは石井でしょう。福盛なんて普通だよ。
偽仁志:そりゃ石井はかっこいいし、福盛はまだこれからの人だけど、ルックスの面では申し分ないのでは…。
偽南渕:だから、ルックスのことを言ってるんだよ。
偽仁志:えーっ! 嘘ッ!
偽南渕:ローズもかっこいいよね。
偽仁志:えー。ただ外国人だっていうだけじゃん。外国人でかっこいいのはうちのゴメスだよ。掛け値なしの二枚目っていったら、うちではゴメスと鈴木捕手だよね。
偽南渕:ゴメスこそ普通だよ。鈴木? うーん。
偽仁志:偽南渕さんとは、男の好みが合わないようですね。私はふつうのミーハー女だから。
偽南渕:違う! キミの好みは絶対おかしい! 元木とかのサル顔が好きなんだろ。
偽仁志:ん元木ィィィ!? 巨人で二枚目といわれているヤツは全員嫌い!
偽南渕:屈折している…。
偽仁志:まあ元木やよしのぶ坊ちゃまはいい選手だとは思う。だがハラタツノリ! こいつがにこにこしていると、日本じゅうのアンチ巨人が神経を逆撫でされて逆上するんだからな。その点巨人でも、鬼神のような顔でミートする松井やワルが似合う清原、ピカチュウ仁志(本物)はよろしい。かっこいい。ステキと言ってもいい。
偽南渕:屈折している…。
●広島代理戦争
偽仁志:中日がダメなので、CMの間は地上波で中継している広島を応援したりしましたが。
偽南渕:巨人戦だったからね。
偽仁志:うちら(中日)は広島に弱いので、「広島は強い!」と思いこんでるけど、広島も、うちと同じように自らチャンスをつぶして自滅してしまいました。
偽南渕:でも広島のがんばりはいつ見ても感心させられるよ。人が足りないのに。
偽仁志:根性は相変わらず。土曜だったか、「雨で中止」の日のニュースで、「中止ですなぁ」by達川監督 みたいな映像のあと、雨のなかで前田さんが素振りを始めたのには驚きました。
偽南渕:素振りといえば、きのう、ヒットを打った後に代走を出された野村選手は、それがよっぽど悔しかったのか、ベンチに帰るなり、バットケースから自分のバットを持ってベンチ裏へ消えていきましたよ。きっと、ベンチ裏で素振りやりにいったんだろうな。悔しくて。
偽仁志:ほんとー。すごいねぇ。
偽南渕:いつの試合だったか、江藤がチャンスに凡退したところ、その試合中にベンチの中で素振りを始めたんです。みんなが座っているベンチの中ですよ。普通、素振りなんかします?
ベンチで。周りの人たちはあぶないんで、遠巻きにしてました。でも、そのあと江藤はホームラン打ったから、結果的にはよかったんだろうけど…。
偽仁志:「くやしさを素振りで発散するカープ」(俳句です。季語はカープ=皐月)
1999/6/30 |