偽仁志：（TBSラジオの中継で観戦）：３連戦だからひとつぐらい負けてもいいんでしょ。

偽南渕：（日本テレビの中継で観戦）：なに、いきなり。

偽仁志：会社のテレビでこっそりスポーツニュース見るのも、今夜はやめとく。

偽南渕：そうだねえ。

偽仁志：川上ケンシンの自滅で負けたとなっては、中日中毒の私も、さすがにだめですわ。だいたい、どうせ打つ仁志（本物）に初回四球は問題外！　中日の先発投手には、いつも私が「仁志は打つけど気にしないでいいんだよ、打たれておきな」って言ってるのに。

偽南渕：いつ、どうやって言ったのそんなこと。

偽仁志：へへ。あと、高橋坊ちゃまにも四球を出してしまった。２打席目は打たれたねえ。あーくやしい。なんで立ち直れなかったんだろう。

偽南渕：１回裏の松井のホームランだよ、なんといっても。あれじゃ立ち直れないのも無理はない。

偽仁志：松井、お立ち台で、自分で「完璧でした！」ってほがらかに言ってたよ。

偽南渕：そりゃそう思ってるだろうな、っていうすごい打球だったよ。ゴメスや山�ｱもきょうホームラン打ったけど、うちのホームラン打者は、やっとフェンスを越えるというレベルだもんな。

偽仁志：もう今年の本塁打王は松井ね。いいよそれで。「あすもあさっても、皆さんのためにまたやります！」だってさ。いいこと言うじゃないか。キミの勝ちだよ。うん。

偽南渕：急に弱気になりますね。あしたはだれが先発？

偽仁志：武田さんでしょ。

●偽南渕が出かけると打つ？

偽南渕：武田か。心配だなあ。野口が先がいいなあ。でも投手がだいじょうぶなら、きょうぐらい打てば勝てるはずだよ。

偽仁志：そうですね。冷静に、かつ早く・強く・たくましく投げていたSSKみたいな桑田から、４点はとったのだから。打線がつながりかけたこともあったし。

偽南渕：つながりかけたね。

偽仁志：何度か流れは変わりかけた。２死満塁で音、という回もあったんだけど、だめだった。しくしく。

偽南渕：最後は槙原が出てきて、どんどん追い詰めた。最後の立浪なんかへろへろの三振だよ。

偽仁志：大量差で負けてるときの最終回、ランナーなし２死。このシチュエーションで最後の打者になった立浪が打つはずないでしょ。

偽南渕：そうか（笑）。

偽仁志：全国の巨人ファンが立浪の三振でガッツポーズしたかと思うと、よけい悔しいな。

偽南渕：きょうの立浪は全然だめだったんだっけ。

偽仁志：悪くはないんじゃない。６回に得意の２塁打があったし。そのあと山�ｱが２ラン打ったの。

偽南渕：それ俺がコンビニ行ってたときだ。

偽仁志：あと、後半ちょっとだけテレビを見たんだけど、キャッチャーの落球が一瞬見逃されそうになり、「超むかついた！」って顔してた。

偽南渕：三振にされかけたんだよね。

偽仁志：そのあと急に気合が入って、えーと、でも走塁打だったか。

偽南渕：いつのことだっけ。

偽仁志：巨人のピッチャーが岡島のとき。岡島って初めてつくづく見た。まんがの『マツイ日記は知っている』に「おかじー」という名前でよく出てくる。若いんだね。

偽南渕：岡島ねー。春よりずいぶん成長したなあ。

偽仁志：するなよ成長なんか、巨人の選手は。

偽南渕：それはあまりに身勝手というもの。

＊このあと中日は巨人に２連勝、２位巨人に５ゲーム差でオールスター戦を迎えた。
　とくに３戦目は判定をめぐり監督のみならず野手全員が星野監督となり大激怒、怒りのパワーでスタメン全員安打の大騒ぎであった。
　投手は中継ぎ、抑えが安定感を見せつけた。勝利投手ののぐちんは興奮した口調で「中村さんのおかげ」を連発していた。
　…といっても映像では全然見ていない。見たかったなあ。井上と関川の猛抗議と、宣銅烈の２塁打がとくに。

1999/7/20