偽南渕（衛星放送で観戦）：なんでヤクルトに負け越しなんだよ。とくに３戦目、１勝１敗できたんだから、次は勝たなきゃだめじゃないか。なんで先発が正津なんだ。安定しているのぐちん（野口）でいいんだよ。

偽仁志（広島−巨人戦のラジオ中継の「他球場の途中経過」をチェック。8/1は後半のみ衛星放送で観戦）：ヤクルトに完封負けはないよね（*）。

偽南渕：ヤクルトは順位はＢクラスでも調子は悪くないんだ。あなどっちゃいけない。手を抜いて、ローテーションの谷間なんか作るからつけこまれるんだ。

偽仁志：２戦目は武田が乱調。「頼む、完封負けだけはみっともないからやめて」と念じていたら、８回に４点も返しましたね。

偽南渕：李が出て、ゴメスが死球で立浪が１点返し、山�ｱが２点二塁打、代打愛甲タイムリー。すばらしいリズムでした。

偽仁志：それで２点差に追いついたのに、次の回にペタジーニが２点も。

偽南渕：２戦目はペタちゃんにやられたねえ。

偽仁志：ペタジーニ、本塁打王争いの同点首位だよ。

偽南渕：どうしたゴメちゃん。

偽仁志：３戦目の完封は、終盤の盛り返しもなし。いつも粘るクリーンアップトリオが、まるで「だれが一番早くアウトになるか、競争しようぜ」っていってるみたいなあっさりぶりでした。この競争は最終回の福留あたりまで続きましたが、１位は１球めをピッチャーゴロにしたゴメスでした。

偽南渕：同じ日、広島カープが巨人に圧勝してくれたからまだよかったけど。

●巨人の思惑をどう見るか

偽仁志：あれは同僚のカープファン氏によると、日曜だけど上原が出なかったから、岡島だから勝てたんだ、と。

偽南渕：巨人はうちと当たる火曜日に上原をもって行けるよう調整してるからね。

偽仁志：「中日様のおかげで勝てました」ってさ。いーえ。広島さんらしさの出た、投打のかみあったナイスゲームでしたよ。緒方が大活躍、高橋建の初完封も痛快で、東出くんのファインプレーもありました。

偽南渕：上原とか、横浜の斉藤隆にぶつかっていないのが、中日が前半戦を首位でリターンできた理由のひとつだと言われているね。

偽仁志：待ってろ上原＆タカシ！　強竜打線の地味な怖さを見せてやる。

偽南渕：いや、上原には、意地にならず負けちゃってもいいんじゃないかな。で、あとの２つに圧勝する。そういうテもあると思うよ。

偽仁志：長嶋巨人の課題のひとつはゴメスに弱いことだと言われているね。長嶋はテレビで「歩かせちゃおうかな」とまで言っている。歩かせれば？　ゴメスが歩くと次の立浪が急にムカついて打つんだよ。知らないのかなあ♪。

偽南渕：でも最近おとなしいよゴメちゃん。夏休みなので家族もいっしょだし、がんばってほしいなあ。

●選手名鑑偽南渕版をお楽しみに

偽南渕：３戦目は完封負けといえども、代打の大西の活躍には胸のすく思いがしました。大塔もよく抑えた。それから８回に中継ぎのエース・岩瀬を出したのには星野の根性を見ました。この試合、投げてないぜというアピールですよあれは。

偽仁志：うーん。岩瀬、とことんかわいそう。

偽南渕：いやいや。そう思わせるのが岩瀬のテかもしれない。今、私も選手名鑑を作ってるところなんですよ（**）。選手の人間関係にも妄想の刃で切り込んでますからね。

偽仁志：おお。すばらしい。クラシックのコンサートに行ってもオーケストラの人間関係ばかり観察している偽南渕さんならではだ。早く読みたいな。

* このあと阪神にぜーんぜん打たないで連勝したあと、好調７連勝中の横浜に、やっぱりぜーんぜん打たないで完封負けしたドラゴンズの野手に、私は「夏バテ打線」という名前を授与したい。
　首位なんだから完封負けはやめてください。まじに。

**偽南渕さんの名鑑は、この対談より先に第１弾をアップしてしまいました。

1999/8/8