偽仁志（TBSラジオとTBSテレビの中継観戦）：ジャイアンツの新人・上原くん、ついにやりました。嬉しいプロ初完封です。

偽南渕（TBSラジオで一部を観戦）：まあしょうがないよ、上原の日は。

偽仁志：でもいいとこなさすぎ。川上ケンシンはよかったけど。

偽南渕：ホームラン打たれたのは？

偽仁志：岸川に代わったとたんでした。それまでは四球とヒットで３点とられただけでしたけど、５点とられたらもう今の中日は終わりですからね。

偽南渕：終わるねえ。

偽仁志：あー、中日らしい負け方！

偽南渕：いや、これが中日の勝ち方なの、ことしの。ドラゴンズの強いところは接戦で勝つところでしょう。そこがくずれたら怖いけど、きょうのように点差が開いて負けるのはまだ大丈夫。

偽仁志：なーるほどね。終盤、前にもまして爽快な勝ち方には縁遠くなってるよね。だからやってるほうも見てるほうも、重苦しいんだよねー。巨人のファンから見たら、なーんでこんなチーム応援してるかと思わないかな。

偽南渕：上原ってそんなにすごいの？　結局まだまともに見たことないんですよ。

偽仁志：私の考える上原の３大特徴は、

(1)テンポが早く、リズムがある
(2)上原が投げると打線が助ける
(3)情熱的だが動揺はしない

以上です。

偽南渕：トーチュウに、中日打撃陣が上原のビデオ見て個別に対策を練ったって書いてあったよね。

偽仁志：そうそう。だいたいうちの打線は相手のテンポに乗り過ぎる。きょうは何人かが打席をはずしてみていましたが、戻ったとたんに元のリズム。

偽南渕：あーそう。あと、確かに上原の日は味方がよく打つね。

偽仁志：その点、川上の日は味方が打たないねえ。野口だと打つので明日に賭けましょう。

●どうする立浪どうなる神野

偽南渕：立浪が１打席だけで神野に代わっていましたが、どうしたんでしょうか。

偽仁志：ライトフライのでかいの打ったとたんに「腰がくだけた」みたいなかんじで走れない、という状況に。練習中からおかしかったらしい。

偽南渕：まずいね。

偽仁志：ついにやりましたね。絶対やると思いましたが、いざやられるとショックです。５番セカンドなら神野がいるといっても、５月に立浪がやはり故障で２軍落ちしたときとは状況が違うもの。

偽南渕：ここへきて、というのが痛いね。やはり内野守備のかなめだし。すぐ戻れるのかな。

偽仁志：きょう（14日）の時点ではよくわからない。骨折とかじゃないから医者には行かずアイシングだけしてベンチにいたようですが。それは大したことないからというより、試合中にはずせない立場だからでしょ。

偽南渕：神野は５月にヤクルト戦で怪我をして翌日に立浪と入れ替わり、それから長い間二軍調整してましたね。

偽仁志：このところ、なぜか神野待望論が目につきましたよね。それはたっちゃんが危なっかしいことの裏返しだと私は見てました。

偽南渕：でもキミは神野がけっこう気に入ってますね。５月に某掲示板で神野のことで叱られたでしょ。

偽仁志：はいはい。立浪ファンの常連さんがたっちゃんの二軍調整で落胆してたので励ましの書き込みをして、「私は神野もいいと思いますが」みたいなよけいなことを添えたら、「ありがとう。でも神野に浮気しちゃだめですよ（笑）」というレスが。なぜそれが浮気なんだ（笑）。

偽南渕：立浪たっちゃん（＊）のファンから見たら神野はライバルなんだからね。ファンの人は「私も立浪さんひとすじです」と言われるほうが嬉しいわけ。気をつけるように。

偽仁志：勉強になりました、あのときは。だいたい11年やっている選手はファンも11年選手ですからね。

偽南渕：いやいや。PL学園のときから見てるファンもたくさんいるよ。

偽仁志：そんな古い話は知らない。神野の話に戻しましょう（笑）。ドラゴンズはあまりに貧打なので目立ちませんが、実は１番から左、右、左……と、打者がジグザグなのがウリなんですよね。それが５番が右打の神野になるのがどうか。

偽南渕：神野はヒットを出したんでしたっけ。

偽仁志：はい。きょうは２アウトから２ベースヒットね。ヒットはよく出るのですが、５月と違って後続がない。せっかく復帰したのに気の毒です。

偽南渕：きょう上原から打ったのはあと関川だけか。

偽仁志：関川、上原とは相性がいいね。これも２アウトからだけど後続なし。きょうは２アウトからの粘りがなさすぎ。

偽南渕：福留は？

偽仁志：福留！　９回でトップバッターになったときの打席、見せてやりたい。全然やる気なし！　３ストライクと見たとたんにもう降り向きもせず、「はいはい、まいりました、打てませんよ」みたいな態度でさっさと帰っていくんだよ。

偽南渕：子どもだからねえ。

偽仁志：このところ、わらかしてくれるのは福留ぐらいですね。南西対談、最近ぜんぜん笑いがとれないよ。

●たまには夢を♪

偽南渕：ことしは勝負の年だからいろんな目にあうんだよ。上原には初完封される、カープの佐々岡にはノーヒットノーランをくらう。

偽仁志：そうそう。ベイスターズの川村投手には猛打賞が出るほど打たれるわ、広島東洋カープ様の記録的な連敗は止めるわ。

偽南渕：でも来年は、あっと驚く大補強を考えたからね。

偽仁志：偽南渕さんが？

偽南渕：そう。イチロー、どうです。

偽仁志：ほほう。たしか愛知県出身ですね。

偽南渕：かつて落合博満をとってきたような、大胆な打撃の補強になるよ。イチローはオリックスでホサれているし、大リーグに行かせてもらえるでもない。それに実は中日ファンで、1996年の巨人と競り合った10.8決戦を見にきてくれた。

偽仁志：イチロー代はどこから出すの？　交換？

偽南渕：交換かなあ。星野って、出すときは思い切って出すよね。

偽仁志：ええっ。大西でもあげとく？　地味だけど明るいからオリックスっぽいかも。

偽南渕：（笑）。オリックスは投手を欲しがるだろうから、層の厚い中継ぎから落合か。

偽仁志：落合かあ。そしたらさ、イチローは３番？

偽南渕：３番打てるけど、関川がいる以上は関川のほうがいい。５番かな。

偽仁志：５番イチロー！　外野守備もいいよね、イチロー。だったらレフトにしょう。やった！　レフトも埋まった。すると2000年のドラゴンズ打線はこうなります。

5 福留（左）
6 久慈（右）
8 関川（左）
3 ゴメス（右）
7 イチロー（左）
4 立浪（左）
9 井上（左）
2 中村（右）

なんか左が多いけど。山�ｱと李も、もちろん日によってはまだスタメンでイケるので、すごく層が厚くなりますね。

偽南渕：ようやく話が明るくなりましたね。妄想だけど。

偽仁志：以前から野手の年齢層がすごく偏っていることが気になっていたんですが、その点は？

偽南渕：ご心配なく。イチローは来年27歳。ちょうどドラゴンズ野手空白の世代です。

偽仁志：日刊ゲンダイだったかな、巨人が宣ちゃんを取りにきているという噂がある、という見出しを見たよ。

偽南渕：でも宣ちゃんはそろそろ……。

偽仁志：うん。韓国に帰りたいんじゃないかな。

偽南渕：でも交換だったら読売からは広沢もらおうかな。右の大砲を補強したいと考えていたところだ。星野と同じ明治大学出身だし。

偽仁志：まあがんばってください。そしたら広沢、また名前変えるのかな。

（＊）ちゃん付けは元は偽南渕さんの得意技。ほかにセキちゃん、福ちゃん、ゴメちゃん、リリちゃん、ペタちゃんなどがある。センスは長嶋茂雄レベルといえよう。（東山にしこ）

1999/9/14