偽仁志（衛星放送で観戦）：横浜の三浦投手、低めの投球でコントロールも冴えて首位ドラゴンズを完封です！

偽南渕（横浜スタジアムで観戦）：今年は優勝する代わりに失うものもたくさんあるんです。

偽仁志：ついこのあいだのつかみと同じだ。ダメだ、ちゃんとネタ合わせしないと。

偽南渕：冗談を言っている場合じゃないんですよ、もう。

偽仁志：川上ケンシンがとられた１点はソロホームランでしょう。ひとつ間違えば完封はケンシンのほうかもしれなかったのにね。

偽南渕：でも三浦より川上のほうがピンチが多かったよ。それが攻撃のリズムに乗れない原因をつくるんだよ。

偽仁志：そうか。そうね。しかしこの試合の目的のひとつは完投だものね。これで疲れぎみのうえに18日の総力戦でへとへとになった中継ぎ陣を休ませることができる。

偽南渕：そうそう。この横浜戦は打線に元気が出てくるなど、次につながる収穫が多かった。

偽仁志：しかしねえ。こんなこと、みーんな言っているよ。『初歩の中日ドラゴンズ』は巻頭言にあるとおり、「とりあえずどなたにも笑っていただく」のが目的のサイトだ。無難にまとめず、初心に帰らなくちゃ。

偽南渕：だめ。笑っている場合じゃないの。どうせまた「来週は広島に３連敗だ！」とか言って笑いをとって歩いてるんだろう。

偽仁志：うん。

偽南渕：今３連敗なんかしたら、ほんとに巨人に抜かれるぞ。

偽仁志：それは勘弁。

偽南渕：じゃ、ハウンドドッグの『Do It！』をカラオケで絶唱するのも禁止。

偽仁志：なんで。『プロ野球ニュース』（フジテレビ系）でおなじみじゃん。

偽南渕：あれは巨人応援番組なんだからね。長嶋監督の息子がやってるんだぞ。

偽仁志：うーん。わかった。

●燃えよ久慈！

偽仁志：カラオケといえば、舟木一夫版の『燃えよドラゴンズ '99』がもう入っております。

偽南渕：さっそく歌ってやった。

偽仁志：あいかわらずの歌詞です。引用は避けますが、よく読むとちゃんと現実をふまえているね。

偽南渕：圧巻は後半の久慈のところだ！　ぜひみなさんにも知っていただきたい。

偽仁志：投手の８人も特徴をよく表わしているだけではなく、よく読むと安定して勝ちを上げているのが野口だけだということも言っている。すごいよ。

偽南渕：下位打線のところもすごい。何かきれいごとを言っているようでいて、やはりひとりずつの特徴を言い当てている。

偽仁志：特徴を言ってはいるが、上位打線の歌詞のように「こいつらが打つ！　点をとる！」とは言っていないところがリアルだ。引用はいけないので、解釈だけ書いてみましょう。

「５番の立浪は落語でいう真打の名に値する巧打者だ」
「６番打者・山�ｱの打席ではみんなが一発を期待する」
「７番の井上はパワーがあり有望だ」（フライを上げる、という解釈も可）
「８番打者の中村はみんなをひっぱってくれる野手だ」

●たつなみクイズ（というのが某サイトにあるね）

偽仁志：横浜のローズが２塁打の数で立浪に並んだよ。実は中日の単独タイトル候補選手って立浪の最多２塁打数だけだったって知ってた？

偽南渕：ほんと？　野口だって上原に迫ってるじゃん。

偽仁志：迫ってはいるし、ぜひ抜いてほしいけど、２位でしょう。立浪はずっとダントツで２塁打数１位だったんだよ。これは立浪の企業秘密その３なのだ。

偽南渕：秘密じゃなくて、知られてないだけだろ。

偽仁志：ま、たぶんローズに抜かれるよ。今年は個人タイトルより優勝が優先だからいいんだけど。

偽南渕：わからないよ。たっちゃんはすぐ戻ってくるんじゃないの。横浜戦には出るという話もあったけど。

偽仁志：登録抹消はしてないからね。でもたぶん横浜には連れてきてないよ。腰痛でしょう、新幹線の座席にに１時間余りも座ってられないぜ？（笑）　名古屋に残留したほうに5,000円賭けるね。

偽南渕：賭けはダメ！

偽仁志：立浪と巨人の高橋は同じ日にけがをして出られなくなりましたが、向こうもこちらも、選手がヘルメットにこのふたりの背番号のシールを貼っております（ちなみに巨人高橋は24、うちの立浪は３）。

偽南渕：あ、そうなんだ。最近よく見かける光景だね。

偽仁志：これ、1997年にヤクルトの飯田が骨折で日本シリーズを欠場したときに始まったんだって。

偽南渕：ふーん。全員が貼ってるの？

偽仁志：巨人はよく見てないけど、うちは一部の人だけ。私が見る限り、３人でした。さて、だれが貼っているでしょう。

●意外な同期

偽南渕：古株の選手や幹部候補生だろうな。山�ｱと中村。あとは関川……。

偽仁志：中村と関川は貼ってます。関川はただでさえ盗塁数を表わす小さいシールとか千社札とかヘルメットにいっぱい貼ってるから、すごいことになってるよ。

偽南渕：山�ｱは？

偽仁志：貼ってないんだよ。立浪と山�ｱはよくいっしょに行動しているみたいだけどね。でもたしかに山�ｱや李の「不調３兄弟」仲間は貼らないほうがいいよ。また打てなくなりそうだもの（ひどい）。

偽南渕：じゃ、あとひとりはだれ？

偽仁志：井上一樹だよん。

偽南渕：井上！　仲がいいのかなあ。

偽仁志：仲がいいかどうかより……。

偽南渕：利害関係かもしれないね。

偽仁志：神野は貼っていません。立浪と同じ「５番セカンド」という立場を考えたら当然ですね。内野手はひとりも貼ってない。

偽南渕：ま、し烈な競争社会ですからね。ところで開幕前にあれほど「立浪さん立浪さん」と言っていた福留コースケは？

偽仁志：真っ先にチェックしましたが、貼ってません（笑）。

偽南渕：（笑）

偽仁志：でもね、これ一見うるわしい友情なんだけど、はやるとちょっと困らないかね。人間関係にヒビが入りそう。いっそ全員貼るとかしたほうが賢い。

偽南渕：それにしても、きりがないよね。

偽仁志：そうそう。どの程度のケースで貼るかがだんだん難しくなる。立浪は鎖骨骨折の高橋のように登録抹消でシーズン中絶望なのではないから、大袈裟なかんじがしますが、やっぱり選手会長で優勝経験者ですから、高橋とは別の意味で欠落感があるのでしょう。

偽南渕：きょうはたっちゃんの話が多い。

偽仁志：ついでにもうひとつ、最近見つけた小ネタを！　立浪と一茂はプロ入りが同じ年なんですよ。

偽南渕：ええっ。1988年？

偽仁志：そ。で、この年の新人王は圧倒的多数の票を得た立浪だったのですが、一茂にも票が入ってまして、それが１票だけ。どこのスポーツ記者が入れたんだ！　長嶋三奈か？（笑）

1999/9/19