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南西対談27：普段着の完封負け data: 日本選手権シリーズ 第３戦 10月26日 ナゴヤドーム ダイエー ０００ ２００ １２０ ｜５ 中 日 ０００ ０００ ０００ ｜０ 【投手】 ダイエー＝○永井、篠原、ペドラザ−城島 中 日＝●山本昌、正津、落合、岩瀬、鶴田、前田、中山−中村、鈴木 【ホームラン】城島（ダイエー）１号 日本選手権シリーズ 第４戦 ●ある意味MVPな立浪 偽南渕（26日は公式Webのスコアボード、27日はフジテレビの完全中継で観戦）：こんど開設された雑誌『噂の真相』の公式Webサイトって、20年分のバックナンバーが読める有料ページがあるんだって。知ってた？ 偽仁志（26日はＴＢＳ、27日はフジテレビの完全中継で観戦）：知ってるよ。偽南渕さんが27日に岩瀬が投げてるのに『噂の真相』読んでたことも知ってるよ。 偽南渕：こんなに完敗してるときは、見るほうも気を入れすぎないほうがいいよ。 偽仁志：打線、すごすぎ。３度も完封負けで、21イニング連続無得点！ あと４イニングで日本シリーズの新記録です。 偽南渕：関川が４試合無安打だもの。井上も久慈も…。 偽仁志：でもファンは関川を責めない。だってここにいられるのは関川のシーズン中の活躍のおかげだものね。 偽南渕：久慈の打撃には期待してるんだけどなあ。 偽仁志：ダイエー、体格に惑わされず、久慈対策もしてあったんじゃないかな。 偽南渕：逆にやたら打っているのが立浪で、次に益田大介。 偽仁志：ゴメスは２試合めにまとめ打ちで４打点入れて以来おとなしい。 偽南渕：たっちゃんすごい。こんなに打てる立浪はシーズン中見たことがない。 偽仁志：はいはい。記録を見ましょう。６安打、２打点。４試合めで打率.462（＊）。さすが２度目のシリーズ出場です。これなら思ったより高く売れ…。 偽南渕：しーっ。しーっ。やめなさい。彼は「どうです。やっぱり僕はドラゴンズに必要でしょ」と言ってるんだよ。 偽仁志：打つわ走るわ、関川と入れ替わったみたいですね。 偽南渕：あーそうね。 偽仁志：でも同じことをたっちゃんがやってもあとの選手が続かない。 偽南渕：そんなぁ。さびしい。 偽仁志：さびしいけど、立浪単独で見るとたいへんなにぎやかさですね。大西より忙しそう（笑）。 偽南渕：……（また大西。大西にかまっている場合だろうか）。 偽仁志：走塁ミスで第１戦の雰囲気をぶち壊したかと思うと第２戦では勝利打点、何気ないファインプレーもあれば好捕後の悪送球もある。走塁ミスも盗塁成功も鮮やかに、優勝の日を思い出すような「ひとり珍プレー好プレー」ぶりを見せて孤軍奮闘しています。 偽南渕：責任感強いんだよ。うちの選手はもちろんみんなそうだけど。 偽仁志：井上一樹も固いよなー。カズキさぁ。目立つの好きじゃん。日本シリーズって活躍するとトーチュウ以外のスポーツ紙の１面も飾れるんだよ。何かやらかしてほしいなあ。 偽南渕：関川もそうだけど、井上もいつもの何かやらかしそうなあの表情が失われていたね。 偽仁志：そうそう。偽南渕さん、打席の立浪を見て「井上だ！」と言ったでしょう。テレビ中継は３回しか見てないのに、その短期間に２度も言ったでしょ。たしかに構えが少し似ているんですけどね。 偽南渕：似てるでしょ。体型も井上に似てきたよね。 偽仁志：見分け方は、リストバンドが赤いのが立浪でピンクが井上。体は井上のほうが10センチ以上大きい。あと、集中すると口があくのが立浪で閉じるのが井上です。もっと知りたい？ 偽南渕：ちょっと間違えただけじゃん。『噂の真相』読んでたし。 ●よそ行きでも寝間着でも 偽仁志：星野監督とかが普段着野球がいい、って言うじゃないですか。投手はまあまあなのに先制点とられてミスやエラーで自滅してそのまま０封される、っていうのもうちの普段着ですね。 偽南渕：それ、あちこちの掲示板でみんな言ってる。 偽仁志：だれか「火打ち石打線」って言ってたよ。ほんと、打撃練習してるんじゃないんだから、つないでちょうだい。 偽南渕：ダイエーも最初は打線がふるわなかったんだよ。小久保、ずっと打てないし井口もおとなしかった。 偽仁志：それがどんどん調子が出てね。秋山が最初から飛ばしていたでしょう。みんなあれにつられたかんじ。秋山ってもう37歳だって。 偽南渕：そんなトシなんだ！ すごい体してるよね。 偽仁志：松坂から顔面に死球を受けてもベンチに戻ってきたあの人でしょ。高卒19年めだからうちの「ベテラン」どもよりずっと古参だ。なのにイキイキしてる。26日の第３戦、久慈の大きな打球を捕ったときは、とっかかりが何もない外野フェンスに激突しながら、よじ登るようにして捕球してたよ。 偽南渕：ファウルだったかもしれない右への打球ね。それで走者の益田ともども、ダブルプレーとられたんだ。 偽仁志：久慈呆然！ 久慈茫然！ 私も半泣きでした。あれで反撃ムードが台無しに。 偽南渕：秋山の打撃成績を見ましょう。第１、第２試合でホームラン。第３試合はコースケのエラーでラッキーな出塁、点が入って確実に勝ちを拾った。第４試合も先制点となる２ベースヒット。 偽仁志：この人も工藤投手同様、西武の黄金時代の立役者でいっぱい日本シリーズに出て勝っている。 偽南渕：うちも山本昌、中村、立浪がシリーズ経験者だけど、それはイコール、工藤や秋山のいた西武に４敗１勝した人たちだからね。 偽仁志：だからってもちろん、おめおめと負けることはない。でもこれでわかったのが、来年補強すべきなのは西武の野手だということです。松井！ 松井がほしい。 偽南渕：あー。弱い。ドラゴンズ。ダイエーより弱かったんだ。 偽仁志：28日から３連勝してさ。ぜんぶ笑い話にならないかなあ。 偽南渕：理屈ではありえるんだけど、なにしろ雰囲気が悪すぎるからきびしいね。でも日本一になって燃え尽きちゃったら星野続投はないから、ここはむしろいいほうに考えようよ。 偽仁志：うーん。何がどうなってほしいのか、わからなくなってきた。（＊＊） （＊）立浪の個人成績 最終的には16打席 ２得点 ７安打 ２打点 １三振 ４四球 １盗塁 １失策で打率.438という数字で、まさに「ひとり珍好」だったがもちろん無冠。 打率は両チームのフル出場した選手のなかでは段トツの１位、安打数も秋山の６安打を抑えて両チーム１位なのですが、私は職場で同僚に「ＰＬから来たちっちゃい子、全然打てなかったね」と言われました。そんなに印象うすいのかたっちゃん！ ま、彼女がトレード決めるわけじゃないからいいけど…。 オマケ：大西は代走１回、１盗塁。いつもやたらとテレビに映る大西だが、今回はさすがにそんな機会も少なく、試合終了後、困惑と悲しみの混じった表情でベンチ裏に消える同僚を見送っていたのと、最後の日にベンチ裏に消える星野監督を心配そうに追っていたのが印象に残っている。 （＊＊）何がどうなってほしいのか ホントは「負けるにしても意地を見せろ」が望みでしたが、この時点ではそんなこと口がさけても言えず。けっきょく４敗目＝ダイエー日本一決定の日は、負けたけど意地を見せました。当方の見せ場は以下のとおり。
・野口エラー 1999/10/28 |