南西対談26：あとサイクルヒットも好き（にせにし）

●偽仁志、実は「先発全員安打」フェチ

偽仁志（生観戦）：戦犯探しして選手のミスや弱点や失敗をあげつらっているひまがあったら応援するのがファンの仕事、っていうsato23さんの意見はもっともだと思うけど。

偽南渕（同じく）：そうだね。讀賣のオーナーじゃないんだから。

偽仁志：でもきょうの戦犯は岩村だね。

偽南渕：なぜそうくるんだ。

偽仁志：だって。彼が安打を打ってれば、ヤクルツは先発全員安打だったんだよ。先発投手の伊藤だって打ったんだよ。

偽南渕：まあ、伊藤智仁はもともとよく打つんだよ。

偽仁志：え。ほんと。どうりで、８月18日に見たカープ戦でもよく打ってたよ、伊藤。

偽南渕：岩村、若くていい選手だよ。国際試合でも活躍してるだろ。それにきょうはいろいろあったもの。

偽仁志：朝倉に死球くらってたね。

偽南渕：頭部への死球と思われていったん危険球退場がコールされたらしく、星野が「当たったのは肩だろう？」と抗議に出てきた。それがうけいれられたらこんどは若松が抗議。

偽仁志：長い中断だったよねぇ。あそこで放棄試合にしちゃえばよかったのに。

偽南渕：やめなさいそういう発想。岩村、そのあとの打席は確かに安打はなかったけど、それでも２度も四球を選んだのだからたいしたものだよ。

偽仁志：まあそうだね。でも惜しかったよ。あと岩村だけだったんだもの。

偽南渕：まだいうか。全然わかってないじゃないか。わけのわからないわがままいうなよ。

偽仁志：ちぇ。

偽南渕：そこまでノリがよければスワローズもこの位置にいないよ。

偽仁志：そうか。残念だねヤクルツ。来年がんばってね。

●独走するあいつを追いつめろ

偽南渕：われわれはそんなことを言っている場合なのだろうか。

偽仁志：そうだよねぇ。ジャイを追い詰めなきゃいけないのに、炎上するうちの投手。

偽南渕：苦しい事情のなかで若手も精一杯なんだよ。小山、２３日の先発はいい内容だったじゃない。来年のために勉強してるんだと考えよう。

偽仁志：いや、そうじゃなくてさ。これだけ打ちやすい投手が投げてるのに、なんでペタジーニ、６回までで下げたんだよう。

偽南渕：うーん。そりゃ何かあったんでしょ。

偽仁志：ジャイのファンは「優勝はもう決まり。あとは松井の三冠王」って言ってるんだよ。意地を見せなきゃ、中日以外の４球団の大砲のみなさん。

偽南渕：この日の時点ではペタが２位？

偽仁志：そう。松井とは４本差だったんだよ。下げなきゃきょうじゅうに追い越せたよ、きっと。

偽南渕：それは大げさだよ。延長戦になったってそんなに打席まわってこないよ。

偽仁志：そーか。そうだね。それにしても合計１６失点もした中日から１本もホームラン打てないなんて、どうした、ペタ。たのむよ。

偽南渕：ちゃんと先制点に貢献したし、２安打と投失で３度も出塁したのにそんな言われ方。かわいそうなペタジーニ…。