偽仁志（フジテレビで1/4に放映されたものを留守録してビデオで観戦）：この番組は結局、最後のリレーの得点のみで優勝チームが決まってしまうことで有名ですね。

偽南渕（同番組を放映時に観戦）：そうそう。じゃあ、ほかの競技はいったいなんのためにやるのというかんじですね。ただ、ほかの競技もけっこう面白い。

偽仁志：ソフトボールと野球の似てるところと違うところ、ストラックアウトににじみ出るチームカラーとか、興趣は多い。

偽南渕：ストラックアウト、野口、うまかったねぇ。さすが、頑固一徹低目にしか投げない男。

偽仁志：：のぐちんファンの人のサイト『ホシノグチ』によると、広島、日ハム、横浜、ロッテの４枚のボードをのぐちんが抜いたんだよ。８球投げて、惜しいのが２回、全然はずれだったのが２回という内容。すごーい。

偽南渕：のぐちん、落ち着いて投げてたねぇ。ああいうの、星野は見てるぞ、コースケ。全部暴投気味だったぞ。久慈が見てたら、「これで、今年も安心だ」と思ったことでしょう。

●コント福留孝介

偽仁志：そんなにノーコンなのに、ソフトボールの試合ではコースケが先発。しかしソフトボールやってたとはね、コースケ。ソフトって経験してないとあの下手投げ、できないよね。

偽南渕：コースケのは「やったことがある」っていうだけだったけど。暴投、四球、デッドボールとにぎやかでしたね。

偽仁志：そのたび大笑いしたり照れたり恐縮したり。「もしも福留がピッチャーだったら」というコントを見ているようでした。

偽南渕：相手の女子選手にデッドボールを与えてしまった場面では、阪神山田捕手にあたまコツンとやられて、女子選手に土下座してましたね。

偽仁志：サイコーだったのは、味方のサードのエラーで１点を失ったことです。のぐちんの気持ちを味わったことでしょう。

偽南渕：1999年10月10日、神宮球場ヤクルト戦、これに勝てば野口は最多勝利投手タイだったという試合で、ずっと０−０できて、９回裏にサード福留が馬場のゴロをはじいて負けたやつね。記録はエラーじゃなくて、サード強襲ヒットだったけど。限りなくエラーに近いヒットでしたね。

偽仁志：おいしいやつだねぇ。入団当時、『月刊ドラゴンズ』で記者に「立浪以来の野手のスター」と言われてたのってこういうことだったのか。

偽南渕：違うと思う。そりゃ確かに目立つけど絶対違う。

●よかったこと

偽仁志：ソフトボールの投手リレーは福留（D）→デニー（L）→黒木（M）→山本（D）かな、だいたい。

偽南渕：黒木、かっこよかったねぇぇぇ。たしか、球速100キロ超えてたと思う。これって、バッテリー間が短いので、野球の体感速度だと150キロ以上に相当するそうです。さらに、投げるとき吠えてたし、試合で投げてるときとほとんど同じ熱い投球でした。

偽仁志：てっきり、野球選手がソフトをやるとみんな福留みたいなかんじなのかと思ってましたよ。福留だけ見たところで急病で入院したりしなくて、ほんとうによかったと思う。

偽南渕：よかったことも思い出したいなぁ。ベースランニングリレーの鈴木イクちゃん、ものすごく速かったでしょ。ペナントレース中に代走で出てたわけがわかりました。

偽仁志：鈴木フミヒロなら速かったけど。

偽南渕：じゃ入力してみろよ、郁洋って。

偽仁志：IKU…。

偽南渕：ほら、「いく」って入力しなきゃこの字出ないじゃん。イクちゃんでいいんだよ。

偽仁志：辞書登録してやる。鈴木がもっとブレイクしたらきっとIME2001に入るだろう。がんばれ鈴木。

●野口の考え

偽南渕：昔ね。中尾っていう、足がものすごく速い上にバッティングセンス抜群のキャッチャーがいたんですよ。

偽仁志：（あっ。長年のドラファンにありがちな遠い目）

偽南渕：それを彷彿とさせましたね。でも、中尾はなまじ走れるもんだからしょっちゅう怪我をして欠場するもんで、「ズル休みの中尾」ってよばれてたけどね。イクちゃん「中尾二世」になるのかなあ。

偽仁志：あと、関川選手もさすがに速かったですね。

偽南渕：次の走者にバトンタッチするかわりにヘッドスライディングしないかってヒヤヒヤしたこと以外はよかったですね。

偽仁志：それにひきかえ、かんじんのスウェーデンリレーのほうはほとんどやる気が見られずほぼ最下位でした。

偽南渕：ナゴヤドームでやっているんだから、もう少し地の利を生かしてほしいよね。

偽仁志：第二走者のフミヒロまで５位で、巨人にだけは勝ってたのに、なんでまた第三走者をのぐちんにしたかね！　すいーっと抜かれてたじゃん。

偽南渕：のぐちん、こんなことで無理して怪我したくなかったんでしょうね。だいたい、最終走者はグランドじゃなくて観客席の通路を走らされたんだけど、あんな狭いところを走らされたら、危なっかしくて思い切り走れませんよ。

偽仁志：そんなのみんな同じ条件じゃん！

偽南渕：いやいや。うちの選手はそのへんを心配して、きっと勝負を捨ててたんでしょう。一昨年、日ハムの片岡がスポーツ選手対抗相撲大会に出たとき張り切りすぎて怪我をして、自らダウン更改したでしょう。その故事に倣って自粛したんだということにしときましょう。

偽仁志：やだ。それより、最後に岩瀬が横浜のやつと手をつないでゴールしたでしょ。

偽南渕：した。あの場面、どこかで見たな。

偽仁志：写真が『月刊ドラゴンズ』に載ったんだよ。私もあれを先に見てたから、ゴール直後の映像かと思ってた。

偽南渕：さわやかないい顔してたじゃん。

偽仁志：だからたとえば３位と４位で接戦になったけど、ゴールしたらうらみっこなしで健闘を称えあう、すばらしいスポーツマンシップの図、とか思ってたけど、なんだよー。ドベ争いじゃん。ま、地元だから注目きてましたからね、ウケをとったんですね。

資料■現役中日ドラゴンズ選手ソフトボール経験者
福留以外はPanDora's Boxの『邪竜辞典』より
（ ）内は当時のポジション

◆投手◆
　野口茂樹（投手）

◆捕手◆
　吉原孝介（わかんない）

◆野手◆
　福留孝介（投手もできるらしい）
　ショーゴー（投手）