オフの南西対談６／ラジコンバトル

●サーキットの虫！

偽仁志（１月27日放映時に観戦）：負け戦マニアのみなさんこんにちは。キャンプイン間近でネタ枯れなプロ野球報道の重箱のすみから、こんな負け戦を探してまいりました。

偽南渕（１月27日放映時に観戦）：山本昌、ラジコンで素人のカケフに負けるの巻です。

偽仁志：
山本投手はオフにラジコンのYY杯またの名をヤマヤマ杯を主催してるんだよね。山田洋投手と。

偽南渕：くだらないボケはよしなさい。YY杯は山本山崎杯です。

偽仁志：そうそう。このオフは全国大会で18位でしたね、山本さん。それってレベル高いのですか。

偽南渕：らしい。見ただろ、山本号の走りを。

偽仁志：ラジコンカーがあれほどすごいとは思わなかった。生きているみたいだった。

偽南渕：これは日本テレビの番組『Z　スポーツMAX』のなかのコーナーで、『掛布裏十番勝負』という、あの掛布がいろんな有名人といろんな勝負をする企画ですね。

偽仁志：今回はもとミスター・タイガース（笑）の掛布雅之と、われらが山本マサのラジコンバトルでした。

偽南渕：住宅地の真ん中みたいなところでやってたね。

偽仁志：第一種低層住宅専用地域だな（←実は建築おたく）。

偽南渕：駐車場を改造したような急造ラジコンサーキットだった。

偽仁志：掛布がコース（180ｍ？）を１周する間に山本マサが３周しなければならないというハンデ戦でした。経験値からいうとハンデ戦は当然でしょう。

偽南渕：バトル開始前に、「TEAM MASA★YAMAMOTO」みたいな凝りに凝ったステッカーを貼った愛車を見せびらかす山本マサに対して、まず、掛布は「モスラ」のラジコンで対抗。

偽仁志：あれは意表を突かれましたね。マサ兄、きゃーきゃー言いながら飛び上がって喜んでたよ。

偽南渕：そりゃそうだ、山本が何より好きな「虫」と「ラジコン」の組み合わせだよ。

偽仁志：私でいえば「犬」と「中日の選手」ですな。「大西」と「琵琶」、「久慈」と「ハッピー」、「立浪」と「ジョン・ボンジョヴィ（ほんとにそんな名前なのか？）」、はぁはぁはぁ。やってくれよ『月刊ドラゴンズ』新連載、「選手のペット自慢」。

偽南渕：やりそうでやらないね、それは。選手の自宅まで取材に行かなきゃならないだろ、手間がかかりすぎるよ。

偽仁志：ちぇ。で、掛布はモスラに糸を吐かせて山本号をみるみる糸まみれにするボケを敢行。

偽南渕：さすがは掛布、千葉県出身でありながら、ナニワじこみのギャグを披露するとは。

●トラ縞模様のニクい奴

偽仁志：阪神タイガースの本拠地は兵庫県の西宮市じゃ！　浪速じゃないっ。いやーしかし、阪神は地元より大阪での人気のほうが確かに高いですね。西宮には昔は阪急ブレーブスもいたし。

偽南渕：そういうネタは「べらんめえ関西」に書きなさい。モスラボケののち、掛布は、誰かマニアの借り物であろうラジコンカーにトラの縞模様をペイントした「掛布号」で本当のレースバトル開始となりました。

偽仁志：掛布、フライングしてましたね。

偽南渕：腕前を考慮すればほとんど影響がないと思われるので、おとがめなしとなりました。

偽仁志：快調に飛ばす山本マサ！　低いアングルから写したサーキットのマサ号、すごい迫力でした。

偽南渕：これに対して、掛布号はガードレールにぶつかりながら、つっかえつっかえ走る。掛布がコースの半周までいった時点で、山本マサ号は２周目に突入してました。

偽仁志：掛布号の脇をきわどくすり抜けていく場面もあったね。

偽南渕：コースの幅が狭いからね。でもあれは最後の意外な結末の伏線となったのである！

偽仁志：以下、次号。

偽南渕：違うって。後半になって、やっとコツが掴めてきた掛布の「これで勝ったな」という強気の発言に、「なにっ！」とあせる山本マサ。

偽仁志：ふたりとも目がマジでしたよ。いいねぇ。でも、これにもしオフ仕様の立浪さんが出ていたら…。

偽南渕：（危険な話題は無視して）掛布号、最終コーナーを回りあと10メートル足らず。そこに猛然と最後の追い込みに入った山本マサ号が、ゴールめがけて後ろから突っ込んできたぁ！

●は、阪神に、抜かれた…

偽仁志：掛布号、ゴール直前でまたもやガードレールに接触、身動きができないっ。とーこーろーがー。

偽南渕：ところが山本マサ号が追い越そうとしたまさにそのとき、突然掛布号が動きだし、両車接触してクラッシュ！

偽仁志：まさかぁぁっ。こんなドラマが、こんなミラクルが隠されていようとは！　サーキットの魔物の咆哮が響く第一種低層住宅専用地域！

偽南渕：ガードレールに追突して全く動けなくなった山本マサ号。どうしたマサ、しっかりしてくれ！　立浪が、久慈が、ゴメスが山崎が駆け寄ります。

偽仁志：あとひとり、あと一球でいいんだ！　あとは岩瀬が、落合が、正津が、何なら中山が引き受けるから！

偽南渕：全国のドラファンの祈りむなしく、ついに掛布号が動きだし、ゴールに飛び込み、掛布の勝利となった。

偽仁志：山本さん、日本シリーズ（1988年＆1999年）のときのような悔しがりようでしたね。

偽南渕：それに対して掛布は、「最後のスピンターンで勝ったぞ」と自慢気なコメントでした。結果論スピンターンだったけどね。

偽仁志：何を反省すればいいのかわからないよこんなの。

偽南渕：じゃあやるなよ。ビデオまでとってレポートしてるのに。