オフの南西対談７／カラＯＫ大会

偽仁志（自宅でテレビ観戦）：あ。12チャンネルの「スポーツＴＯＤＡＹ」で「12球団対抗カラオケ大会」やってる。

偽南渕（偽仁志宅でテレビ観戦）：え。早く録画！　録画！

偽仁志：ないねん、テープ。

偽南渕：なさけねー。俺が持ってきたテープ使えよ。

偽仁志：あー役に立つねえ。

偽南渕：で？　チューナーは？

偽仁志：あかんわ。うちのビデオ、12チャンネル入らへんね。

偽南渕：使えねぇ！

偽仁志：これはどこかのカラオケボックスで女子アナさときれいな娘さんにかこまれ、各球団の選手がひとりずつ持ち歌を披露するというものです。

偽南渕：気付いてテレビつけたときにはもう始まってました。おっ、キミの好きな岩本の番だぞ。

偽仁志：やっぱり日ハムは岩本ツトムですねぇ。私の好きな中村豊（背番号７、外野手）の結婚披露宴でもガンちゃん歌ったんだよ。ある意味うらやましいなあ、豊の奥さん。

偽南渕：この日も岩本は前振りで和田アキコのネタをさんざんやったんだけど。

偽仁志：結局、松山千春ですか、曲は。でもやっぱりうまいわ。声も出てるし。歌う時間も最長記録（約１分４０秒？）やわ。

偽南渕：要するにカラオケの自動採点方式を応用したのど自慢形式のようですから、下手だと途中で鐘が１つ鳴り全部歌わせてもらえません。お次はダイエーの若手投手斉藤の番で、『魔女っ子メグ』だって。

偽仁志：これは私もよく上司に歌わされます。表情が付きやすいので、私のようなキンキン声でも、よく映えます。

偽南渕：斉藤、金髪のかつらまで持ってきて、完全に受けねらいのようだけど…。

偽仁志：キーが高すぎます。声の質はよさそうなので、下げればぜったいうまくいくのに。

偽南渕：そんな小知恵、まわらないんだよ素人衆は。女性歌手のときはキーを下げて歌わなければならない、ということをわかっているのは、このての番組に命を懸けている岩本ぐらいでしょうね。

偽仁志：いや、この場合は下げた方がよかったんだけど、女性の曲を男性が歌うときはいちがいに「キーを下げなくてはならない」とはいえません。逆に、キーを上げて、１オクターブ下を歌うほうがいいことが多いんです。

偽南渕：話をよけいややこしくするのはやめなさい。

偽仁志：それからダイエー、巨人ときて、いよいよウチ。うわ。岩瀬だよ岩瀬岩瀬。あんなつらい目にあった岩瀬をまた歌合戦に出すか（参照：南西対談「岩瀬見殺し」）。これはいじめだね。

偽南渕：応援団がやまさきと種田。

偽仁志：曲は爆風スランプ『大きなたまねぎの下で』。この選曲は失敗です。

偽南渕：笑っているだけだよ、うちの応援団。

偽仁志：歌詞が可笑しくてウケるから、仲間内のカラオケではいい選曲だけど、点数を稼ぐには、けっこうむずかしんだ。一本調子になるでしょう。

偽南渕：まあね。

偽仁志：こういうのはきれいに歌ってこそ可笑しさが出るんですよ。ほかにも東京プリンの『わたしの彼はサラリーマン』を歌った人がいましたが、これも同様です。私は声質がよくないし、音を外すことにかけては岩瀬顔負けなので、こういう曲は避けるようにしています。わからないかなあ。そういうこと。

偽南渕：いいの。そんなことわからなくても。彼らは野球さえうまけりゃいいの。

偽仁志：こういう番組がある以上、全員が芸能ベタじゃ困るやん。

偽南渕：岩本みたいな芸達者がそうたくさんいるわけないじゃん。

偽仁志：だから、代理人がこういうことを考えてやらなきゃ。

偽南渕：……（キミ、なってやれば？「歌合戦専門代理人」）。

偽仁志：けっきょく岩瀬は４７秒か。やまさきは「最下位狙いだ」つってましたね。

偽南渕：ヘタクソだったのによくもったよね。これなら最下位狙えるって思っただろうに。

偽仁志：岩瀬も「ぼく的には中途半端でした」と悔しそうでした。

偽南渕：たしか、一番短かったのは西武の石井の二十秒そこそこだったかな。本人は自信ありげだったのに、あっという間に鐘がカーンと鳴り、ショックを受けてたね。ところで、うちで歌がうまいのってだれなんだろう。やっぱり、本職の演歌歌手とデュエットしたたっちゃんかね。

偽仁志：また立浪か！　井上はハンパでなくうまいってきいたことがあるけど。

偽南渕：だって中日ホールで『居酒屋』デュエットしたんでしょたっちゃん。

偽仁志：（無視）最下位狙いでくるなんて、「いっそ今年は巨人と最下位争いを」みたいなネタが好きな南西対談とセンス変わらんなぁ。