南西対談4:波留、チームに溶け込む

対阪神3連戦(阪神甲子園球場)

4月20日
中日 001 010 000|2(2位)
阪神 050 020 00x|7

■投手
中日=山本昌−遠藤
阪神=福原−西川

勝投手=福原(4試合2勝1敗)
負投手=山本昌(4試合2勝1敗)

■本塁打
Tクルーズ6号

4月21日
中日 000 002 010|3(2位)
阪神 000 010 111x|4(同率2位)

■投手
中日=野口−岩瀬
阪神=川尻−弓長−伊藤

勝投手=伊藤(10試合3勝1敗)
負投手=岩瀬(9試合3勝1敗)

■本塁打
D立浪1号、T矢野2号


偽仁志:ドラゴンズって、毎年優勝チーム決定後の消化試合で、阪神にこういう恥ずかしい負け方しますよね。こんなシーズンの始めのほうでやっちゃだめじゃん。

偽南渕:阪神、先週ナゴドーで3タテにしてやったけど、やっぱり甲子園でリベンジされたか。単に勝っただけじゃなくて、ナゴドーでうちの投手に抑えられたり、打たれたりした選手がきっちり逆襲してるもんな。

偽仁志:ところで阪神の和田豊と日本ハムの田中幸雄だけど。

偽南渕:和田? 21日に代打で出てきたね。コーチ兼任なのに安打が出ていない。

偽仁志:和田と田中はどうやって見分けるのですか。
 ・顔が同じ
 ・背番号が同じ(6)
 ・どちらも縦縞ユニフォーム
 ・どちらも右投右打

偽南渕:まあ、どれもそのとおりだけど。

偽仁志:そのうえ、和田豊も田中幸雄も、内野手でコーチだよ! 同じじゃん! わははははは!

偽南渕:そんなくだらないネタを練っていたのか。21日唯一の名場面、たっちゃんの逆転2ランホームランとか、ちゃんと見たのか?

偽仁志:よく入ったねぇ、あれ。

偽南渕:そんなことない。完璧だよ。あれで川尻、がっくり来たのに。

偽仁志:そのあとのぐちんが打たれて同点になって、立浪さん、マウンドに行ってすごく怒ってましたね。

偽南渕:立浪がホームランでお立ち台なんてめったにないからねぇ。

偽仁志:大豊が広島市民球場で打ったホームランを別にしたら、うちがヒットで点を入れたのは久しぶりだったしね。あそこから乗っていけてたかもしれない。

偽南渕:そうか。情けないなぁ。

偽仁志:ところでティモンズの役割が決まったみたいですね。

偽南渕:四球を選ぶのがうまいので、とにかく出塁させて、荒木に替える。このように決定しました。

偽仁志:しばらくは通用するかな。

偽南渕:なんだかんだ言って、万が一ティモンズに打たれて投手コーチに責められるのが怖いんだよ、投手としては。

偽仁志:ゴメス帰ってきて、もし打撃がダメだったら同じテで行きましょうね。

偽南渕:そりゃないよ。

偽仁志:横浜ベイスターズの人気者、浪留めが、突然、種田と山田博士との交換でやってきましたね。

偽南渕:波留。波留敏夫。

偽仁志:そんな字出てこないから、一字ずつ変換してるんだよ。ふつうは「なみ」と打ったら「波」か「並み」が第一候補だけど、中日ファンのパソコンは第一候補が「浪」になるから大変だよ。きっと今ごろみんな苦労してるだろうなぁ。

偽南渕:さっさと単語登録しなさい。

偽仁志:だけどこれでもう、夏の北海道の試合で、大差を引っくり返されて負けることもなくなるね。

偽南渕:そんなピンポイントなメリットでとったんじゃないだろ。波留なら守りもいいし。

偽仁志:でも、21日、移籍の翌日にさっそくスタメンレフトで、早くも中日ドラゴンズに溶け込んでなかった?

偽南渕:溶け込んでたねぇ。四球以外は出塁できなかったし。それに返球もちょっと…。

偽仁志:やっぱり故障が…。いやいや。たったひと試合だから、まだどうなるかわからないよね。

偽南渕:でも、波留がたいへんなのは確かかも。移籍するなり負け試合で、負けのなかったエースに黒星がついて、チームの雰囲気も悪いんだよ。

偽仁志:転校してきたら、ちょうどそのクラスの生徒が事件起こして補導されたばかりだった、みたいな。

偽南渕:そんなときの転校生は期待がかかるぞう(注・偽仁志、偽南渕はともに転校歴豊富)。「こいつがクラスの雰囲気をもとのように明るくしてくれるんじゃないか」って。

偽仁志:波留、本来は明るくて暴れん坊なんだけど、きょうはそれどころじゃなかったよね。ま、これからがんばってね、波留くん。紀藤や川崎が二軍にいるという、巨人顔負けのオールスターチーム作りに協力してね。

偽南渕:いっぽう種田は21日にいきなり犠牲打で打点を。ジャイアンツ相手のシーソーゲームで、勝ちに貢献しました。

偽仁志:種田のベイスターズユニにはぎょっとしたよ。「マイケル! 何着てるんだよう」。波留のほうは何とも思わなかったけど。

偽南渕:そんなこと言ったら、21日にホームランとヒットで点をかせいで大活躍の阪神の矢野は?

偽仁志:矢野! 矢野をかえしてもらったら、うちは完璧ですね。大豊かえしてもらって、関川と久慈はかえしてやんない。パウエルはうちのキャンプに遊びにきた。まあ、田尾は行ったきりですが。

偽南渕:広島では鶴田が感動の勝利投手になるし、甲子園では矢野が…。どうも、こういうのがはやってるな。今に種田も…。

偽仁志:やりますかね。

偽南渕:やるでしょう。波留はベイに心残りはあるだろうけど、恨みがあるのとはちょっと違う。森のことも憎んではいないだろう。そりゃ「見返してやりたい」という気持ちはあるだろうけど、でも種田の、ドラゴンズや星野に対する気持ちに比べたら!


偽南渕のコラム:裏読み大好き

星野が「波留をください」と森に頼んだところ、「それは結構(森は「気分屋」が嫌い)だが、替わりにショーチャン(正津)が欲しい」となったが、うちが拒否。

そこで、替わりの山田ヒロシの力不足をごまかすために、昨年の活躍が本当はいまいましかったタネダ(タカギ監督の亡霊)を付けて、合意に達したということでしょうかね。
 

偽仁志:うわ。確かに怖いものが潜んでいそう。じゃ、うちはそのうち、山田博士にもやられちゃうのかぁ。

偽南渕:でも移籍した奴が活躍するチームは、それだけ選手層が厚いってことだからね。日ハムに金銭トレードで出た原田もいきなりスタメンで活躍してるし。

偽仁志:じゃ、全員移籍しろよ!(キレる)

 

*22日は「ティモンズ四球作戦」が実を結んだ。続く中村の勝ち越し打で武田2勝。
自らヒットも放って黙々とがんばっていた武田に終盤で援護があったことのみならず、お立ち台が今回は目障りな立浪さんではなく中村タケちゃんだったことが、武田のためには喜ばしい。