■最近の成績：
（5/8、9、10対ヤクルト３連勝）
5/11○中日4−1巨人
5/12●中日1−3巨人
5/13○中日6−2巨人
5/15○横浜1−3中日
5/16　横浜（中止）中日
5/17●横浜8−7中日
5/19●広島4−3中日
5/20●広島4−1中日
（この間、ずっと２位）

■識者のお言葉（5/16〜18）
「勝ったり負けたりだねぇ」（偽仁志勤務先中日ファンその１・親会社部長、廊下ですれ違ったとき）
「だいぶよくなったけど今年も（優勝は）だめ。三重殺とベースカバー失敗のふたつ、ああいう試合を勝ってれば浮上できたはず」（偽仁志勤務先中日ファンその２・関連会社社長、エレベータ内で超短反省会）
「ショーゴー、テル、アンローのうち外国人はだれか、っていうクイズやったらみんなわかりますかね」（偽仁志勤務先広島ファン、神宮広島戦終了後反省会）

５月12日（東京ドーム）　巨人に驚愕の初体験をくらわす

巨人　１００　２００　０００｜３（８安打）
中日　０００　０００　００１｜１（８安打）

■投手
巨人＝メイ、岡島、條辺
中日＝山本昌、正津、小笠原

勝投手＝メイ（７試合２勝１敗）
セーブ＝條辺（16試合３勝２敗２Ｓ）
負投手＝山本昌（７試合２勝３敗）

■本塁打
Ｇ高橋由７号

偽仁志：この試合の前日は怖かったよ。わざわざ巨人相手に４対０でリードだもの。

偽南渕：何がいけないの。

偽仁志：「また９回裏に去年の９．２４と同じアレが来るのでは」と、日本国中の中日ファンを恐怖に陥れたんだよ。けっきょく７回に波留のエラーによる１失点があったおかげで危機を脱したね。これでやっと巨人に一勝。

偽南渕：５月１日にも勝ってるでしょうが。

偽仁志：24安打もして17対０で勝つなんていう超常現象は負けたも同然！

偽南渕：12日は、その意味ではまともだったね。

偽仁志：中日スタンダードな試合をしてくれてたよね。
・１回裏に得意の「無死満塁で主力に打順がまわってるのに３者凡退」をかます
・立ち上りの悪い投手につけこめない
・相手が調子に乗ってくると集団催眠にかかってしまう

偽南渕：何もしなければそうなってしまう、という、パソコンで言う「デフォルト」ですね。

偽仁志：ふつうの試合かなぁと思ったよ。もちろん悪い意味で。だけど最後に巨人の守護神岡島相手に大チャンス作ってひきずり降ろすからさぁ。

−−ついにこの瞬間、男たちは、
優勝への長き道に続く扉を開くのだ−−

そう思った私はバカですか。

偽南渕：俺はこの日休日出勤で、最初はＷｅｂで見てたの。初回に中日が無死満塁を逃したという状況を確認して、「本日の試合は、初回の中日の逸機を逃したのが全てでした」というコメントがスポーツニュースで流されて終わりだろうなと思って、いったん仕事に戻った。

偽仁志：じゃ９回裏もＷｅｂで？

偽南渕：最初はね。アクセスしたら９回裏に再び無死満塁になっていたので、「これは意外な展開になっているな。ひょっとしたら…」と思って、まわりにだれもいなかったから、ラジオ中継のスイッチを入れました。

偽南渕：いや、別にカッコ内に説明入れなくてもみんなわかるよ。

偽仁志：３タテするチャンスを作ったのにねぇ。

偽南渕：みんなそう言うけどね。ここでサヨナラ勝ちしてたら「３戦目は武田だから負けてもいいや」と思ってどうせ負けていたよ。それが死にものぐるいで勝たなきゃいけないから13日は勝てたの。

偽仁志：それで巨人には勝ち越ししたんだけどね。後味がねぇ。

偽南渕：でもこういうアホみたいな試合が、早く実現してよかったよ。

偽仁志：ふーん。

偽南渕：ペナントレースはヤマありタニありです。こういう「アホみたい」な試合は、１シーズンに必ず起きます。まあ、今回のは、それが「読売の球団史上初」だっただけです。

偽仁志：去年でいうと例の９．２４か…。

偽南渕：自分で傷に塩を塗らなくてもよろしい。昨年でいえば、札幌の「ヤクルト対中日」で、中盤に中日が大量リードしていたのにもかかわらず、あっという間に追いつかれて、最後はサヨナラ負けしたゲームがありましたが、まあ、それと基本的には同じです。

偽仁志：その手の試合、北海道で３年連続でやってるんですけど…。

偽南渕：だから毎年そういうことがあって当然だってこと。三重殺に話を戻すと、今回のは、

　・相手が読売ジャイアンツ
　・テレビ中継がバッチリで誰もが検証できる
　・「タラレバ」の要素が限りなくたくさん想定できる
という点で、特異なものとなったということでしょう。

偽仁志：巨人はさぞ驚いただろうね。ふつうなら点をとられるところで相手が勝手に負けちゃうなんて、頭ヘンになったかも。

偽南渕：広島戦に続く２カード連続負け越しになったね、読売。でもそのあとすぐ立ち直ったけどね。

５月17日（横浜スタジアム）　ベイの投打をきりきり舞いさせる

中日　００４　１００　００２｜７（14安打）
横浜　０３０　００３　０１1X｜８（11安打）

■投手
横浜＝ホージマー、中野渡、竹下、木塚、斎藤
中日＝野口、正津、岩瀬、落合、山本昌

勝投手＝斎藤（12試合３勝５Ｓ）
負投手＝落合（13試合２敗１Ｓ）

■本塁打
ティモンズ４号、井上４号、福留５号（いずれも中日）

偽仁志：続けてベイスターズ戦でも、カードは１勝１敗のタイだったけど、17日にまたも恥ずかしいオチを…。

偽南渕：この日は打ち合いでさ。いったん逆転されても打線がよく粘って、９回表に同点に追いついたんだよねぇ。

偽仁志：ところが、９回裏に落合が二死後打たれて二、三塁。鈴木タカノリのところで、中日は勝ち星から遠ざかっている山本昌を登板させるという奇襲に出ました。

偽南渕：で、そのマサが打ち取ったはずなのにベースカバーが遅れてサヨナラ負けか。巨人との差も２勝まで追いつめたのにまた広がったね。

偽仁志：しかもかつての同僚種田に４点も入れられてさぁ。

偽南渕：まあいわゆる「恩返し」はよくあることだよ。うちだって4/22阪神戦で大豊が猛打賞とったりとか。

偽仁志：大豊、あの日以外は試合に出ても１打席ぐらいじゃん。波留も恩返しはまだだよ。

偽南渕：そのうち活躍するの！

偽仁志：ふん。「田のつく移籍選手シリーズ」で鶴田にやられ、種田にやられ、そのうちウェスタンリーグで益田に、来年はオープン戦でハムの原田にやられるぞ。

偽南渕：ウェスタンといえば川崎は？

偽仁志：19日のトーチュウによると、ついに２軍戦も回避だって。右上腕部の張りが、痛みに変わったとか。

偽南渕：うわー。

偽仁志：何しに来たんだ川崎。ヤクルツにおれよー。

偽南渕：そう言うなよ。川崎もつらいのっ。でもうちの投手陣はよくやってるからね。とくに「川崎の穴」のせいで巨人に負けてるわけでもない。

偽仁志：そうなんですよ。よけいつらいぞ川崎。

５月19日（みどりの森佐賀球場）　繊細な高橋をハラハラさせる

中日　０１１　０００　１００｜３
広島　１３０　０００　００Ｘ｜４

■投手
広島＝高橋、玉木、シュールストロム
中日＝前田幸、遠藤、山本昌、落合、岩瀬

勝投手＝高橋（８試合５勝１敗）
セーブ＝シュールストロム（10試合５Ｓ）
負投手＝前田幸（７試合２勝５敗）

■本塁打
Ｃディアス12号、Ｄ山�ｱ武９号、10号

偽南渕：19日の試合は、先発前田が早々にカープに攻め立てられた以外は遠藤も岩瀬も山本昌も危ないところをなんとか抑えた。

偽仁志：攻撃も１点差までつめよった。そしたらふつう勝つよね。

偽南渕：やまさきのホームラン２本はいいんだけど、チャンスをものにしたのは立浪のタイムリーによる１点だけだったから、うまい攻撃をしたとは言えない。

偽仁志：それでも勝てばねぇ。勝つのってほんとに薬になるのに。

偽南渕：福留の使い方、きょうも変だった。

偽仁志：また代打でしたね。忘れたころに。

偽南渕：先頭打者が中継ぎ調整している山本昌だから替えたんだけど、そういうときは荒木とか、出塁しやすいやつだよ、ふつうは。福留はチャンスが来た回に、一発狙いで使うんだよ。

偽仁志：投手陣が署名運動でもしてるんじゃないの。

偽南渕：どういう。

偽仁志：（１）スタメンで使わないでください。（２）次の回で守備に入るようなことがないよう、代打に出したらその１回きりにしてください。（３）したがって、使うのは終盤にしてください。

偽南渕：えー。福留のサードの守備、だいぶよくなったのに。

偽仁志：サードじゃないんですぅ。

偽南渕：そうか。サードはゴメスが帰ってきて、調子もいいからね。ファースト山�ｱもそうはずせないし、ショートは井端だ。福留は外野兼務になるのか。

偽仁志：19日のトーチュウに出てたよ。外野守備の練習を始めたって。二宮外野守備コーチ、「有事に備えてやっていく」だって！　福留の外野こそ有事じゃん！

偽南渕：でもショートよりは…。

偽仁志：では問題です。福留孝介内野手はこれまで公式戦で何試合外野を守ったでしょうか。ていうか、外野「守って」ません！　だって「1999年に福留のタイムリーエラーで対広島負け越しを決めたあの試合だけ」ですからね、問題の答は！

偽南渕：あっそ。とにかく変な使われ方したら、いくら福留でも調子くるうよ。打てるわけないよ。

偽仁志：まあ、それは言えてますね。福留はこの先何年も中日をしょってほしいし。

偽南渕：ところで中村、送りバント何年やってるんだよう。２回に１回はフライになってるよ。きょうなんか、１点差を追う９回、せっかくやまさきが出たのに（代走くじ）、キミがセーフになってランナー交替してどうするんだよ。

偽仁志：フミが代走で出たからいいじゃん。

偽南渕：そのフミ、二盗に成功した後、動揺してボールを後逸したカープ野手陣のすきをついてさらに三盗してたね。

偽仁志：残念ながらその段階で９回表二死だからね。二死から逆転勝ちできるチームじゃないからねぇ、ウチ。最後の打者の井端、シュールストロムに抑えられてしまいました。

偽南渕：大西とフミヒロは、三重殺の汚名をそそごうと、塁に出ても失敗を恐れずがんばってるね。なんでも三重殺の直後に高代コーチと３人でミーティングしたらしいよ。

偽仁志：マメな中日ファン以外は、だれもあの三重殺のメンツの名前なんか覚えてないから、気にすることないのに。

偽南渕：そんな世間一般の人への見栄でやってるんじゃないの。

偽仁志：とにかく変な負け方のあと、カープにスタンダードな負け方をしていますが、福留の起用ポジションしだいでは、これからもドラゴンズ野球は面白くなりますよー。

５月20日（みどりの森佐賀球場）　達川、立浪をベタ誉め

中日　０１０　０００　０００｜１（10安打）
広島　０００　０３０　０１Ｘ｜４（９安打）

■投手
中日＝武田、正津−中村
広島＝長谷川、菊地原、玉木、小林、シュールストロム−倉、西山

勝投手＝長谷川
セーブ＝シュールストロム
負投手＝武田

■本塁打
Ｃロペス10号

偽仁志：一夜あけてトーチュウを見たら星野監督も中村のバント失敗をお怒りでした。

偽南渕：そらみろ。そらみろ。

偽仁志：それに比べ、７試合ぶりで打点を入れただけの立浪が、13行も使ってほめられてましたね。中日にとって立浪の不調がいかに大きい問題であるかがわかります。

偽南渕：20日は、ついに打撃が上向きになってきた立浪が猛打賞をとるも、カープに連敗してしまいました。

偽仁志：ついに負け越しですネ！　いやもう広島東洋カープ様、一時はどうなるかと思われましたが、巨人や中日相手にイキイキと打って守って生気を取り戻しましたね。これで前のヤクルツ戦から３連勝ですわ。

偽南渕：カープ先発の長谷川って知ってる？

偽仁志：週刊ベースボールの選手名鑑で「好きなタイプ：木村拓哉」って書いてたやつ。

偽南渕：それは知らないのと同じ。初物が苦手なウチにしては幸先よく攻め立てたんだがなあ。

偽仁志：こっちの先発武田のために、先に３点ぐらいとらないと危ないからね。

偽南渕：でも「最低でも１点は入る」無死一三塁の場面で、ほんとに外野フライで１点しか入らないんだもんなあ。

偽仁志：それでも５回まで抑えてたのかぁ。うち、ゲッツーくらうのがやたら多くて展開が早かったから、カープに３点とられた回はもっと手前かと錯覚してた。「先発武田だから先に３点ぐらいとらないと、と思って実行したのはカープのほうでした」なんてネタまで練ってたよ。

偽南渕：こういうもの書くなら、ちゃんとメモとりながら見ろよー。

偽仁志：だって

　・えんどう豆ごはん
　・油揚げとしいたけの味噌汁（イチビキの赤味噌）
　・ヒレかつ（新宿・さぼてん、スタンプカードの景品）
　・北海道コロッケ（同上）
　・カニコロッケ（同上）
　・野菜サラダ
作って食ってたんだよ。朝飯遅かったから昼飯もデーゲーム始まるころになっちったの。

偽南渕：あっそ。

偽仁志：ていうか、きょう勝つかと思ったので前半はいいかげんに見てましたー。何を根拠に勝つと思ったのでしょうか。カープはディアスの打撃開眼と廣瀬の成長がチーム全体を波に乗せていて、あっちこそ勝ちそうだったのに。

偽南渕：うちの打線、去年から変わってないよう。ボールだまに手を出すし、好球はもれなく見逃すし。

偽仁志：４番ゴメスだしねぇ、ぎゃははは。いろんな手を尽くしてるのにねー。

偽南渕：結局、チャンスをモノにする打線じゃないってことだよ。優勝した年だけだよ、ヒット出なくても点が入って勝てたのは。

偽仁志：それ関川のおかげだよね。

偽南渕：せきちゃん、まだ二軍かぁ。二軍で活躍しているとも聞かないなあ。優勝した瞬間にしぼんじゃったからなあ。

偽仁志：この２連戦は達川みつをの解説で中継が見れて楽しかったぁ。とくに中日に対して強気なところがかわいい。達川は２年の任期中、中日に開幕３連敗や６連敗もくらったけど、結局勝ち越したからね。

偽南渕：達川、立浪のこと誉めてたでしょう。好きなんだよあれ。

偽仁志：投手に声をかけるところなんか「見習うべきですね」って。だれも声をかけられない雰囲気のときも声をかけてやるから、見てるほうは安心するね。←武田との人間関係を邪推するのはもう飽きたらしい偽仁志

偽南渕：あと立浪の精神力は12球団で一番だって。

偽仁志：気が強いもんねー。プレー中に動揺してるところなんか見たことないよ。

偽南渕：あと、東出のこと入団時に「立浪二世」だって言ってたしね。ふつう「野村二世」て表現するでしょ。カープファン向けに。

偽仁志：達っちゃん、立浪の打撃についても「きのうも打ってましたが、きのうからフォームを去年と同じに戻したそうです。これから打ちますよゆーてましたよ」とレポートしてくれました。強気どうしのトーク勝負してますね。

偽南渕：達川、立浪が好きなんだよ。

偽仁志：立浪さん、去年と違うところが３つもあるのですが。

（１）三振が多い
　2001年５月19日現在166打席20三振＝三振率12.1％
　2000年５月19日現在142打席12三振＝三振率 8.5％
　2000年通算　　　　436打席43三振＝三振率9.9％
（２）右にひっぱる打球が多い（データはないが、まあそうでしょ）

偽南渕：だからそれは、前も言ったけど、強打しようとするからだよ。いつも流してると星野が怒るんだろ。

偽仁志：もうひとつあります。これはなぜですか。
（３）捕球するときハラでかかえるように前かがみになる（データはないが、まあそうでしょ）

偽南渕：キミを笑かそうと思ってるんだろ。

偽仁志：笑かすといえば。福留、３番ショートでスタメンでしたね。あやうく第３号エラー、プロ入り36号エラーが出るところでしたが、なんとか球を拾ってアウトで事無きを得てましたが。

偽南渕：きょうは打撃も４三振だったけど、これからも毎日使い続ければきっと調子が戻るよ。

偽仁志：んじゃ、テレビ新広島の中継みたいに、負けても何も感じてないふりして明るく終わりますか！

（2001/5/20）