| 南西対談11：打ちも打ったり ■最近の成績：
６月12日(火)中日●２−３阪神 倉敷マスカットスタジアム（先発川上）
６月13日(水)中日●２−４阪神 大阪ドーム（先発野口）
６月14日(木)中日●０−９阪神 大阪ドーム（先発バンチ）
６月15日(金)中日○５−１巨人 ナゴヤドーム（先発山本昌）
６月16日(土)中日●１−３巨人 ナゴヤドーム（先発前田幸）
６月17日(日)中日●２−６巨人 ナゴヤドーム（先発正津）
６月20日(日)中日●２−６ヤクルト 福井球場（先発野口）
チーム順位＝この間、３位
■識者のお言葉
「これが三角ベースで三塁までだったら、すごい得点だよ」（田淵幸一氏引用、星野仙一中日ドラゴンズ監督の発言、６月17日TBSラジオプロ野球中継）
「中日はがんばってほしいチームのひとつ。星野監督は今年はがんばってはいるのですが、（運勢が）よくないです。思いが先走りしてるんですね」（「０学占い」の山本令菜氏、６月18日TBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』。しかしそれは占いですか？ 現状言ってるだけのような。ちなみにパはダイエーが優勝するそうです）
●ドラゴンズ、かく勝てり
６月15日（ナゴヤドーム）
巨人 ０００ ０００ ００１｜１
中日 ０２０ １００ ２０ｘ｜５
■投手
巨人＝上原−野村−酒井
中日＝山本昌−ギャラード
勝投手＝山本昌(１２試合４勝４敗)
敗投手＝上原(８試合５勝２敗)
偽仁志：巨人はともかく横浜や阪神に６連敗もして、そのあいだ６点しかとれなかったくせに、６月15日だけはなんで勝てたのでしょう。
偽南渕：10安打５打点だよ。５試合分だね。
偽仁志：たまには勝ち試合から負け試合を振り返ってみましょう。
偽南渕：たまにしか勝たないからね。一時期の日本ハムファイターズみたいだな。
偽仁志：まず、福留がスタメンに帰ってきたね！
偽南渕：17日の中継で近藤貞雄も言ってたけど、ずっと使い続けてほしいよ。
偽仁志：というか、コースケ、レフトで帰ってきたんだよね。前回福留のレフトの話をしたとき、私は彼は１９９９年のカープ戦でしかレフトを守っていないと申しましたが、どうも阪神との消化試合でもレフトをやったようです。すみません。
偽南渕：カープのときと同様、きっちりエラーしていたね。
偽仁志：それも今回は、９回裏じゃなくて１回表ですからね、これでみんなの心がひとつになったね。
偽南渕：井端がいいし、ゴメスもやまさきも出ているから、福留にはレフトしかないのかぁ。
偽仁志：偽南渕さんは武田がいなくなって「よい投手」ばかりになったから、野手がますます投手だのみで気がひきしまらないんだと言ってましたね。
偽南渕：そうです。投手陣と打撃陣が、一触即発の雰囲気を漂わせてゲームに臨まないと、このままの変にぬるま湯的な雰囲気では、ずるずると後退しそうですね。
偽仁志：ていうか、後退してますね。
偽南渕：同じく借金仲間のカープは逆に、打線がそこそこ打つしよく粘るから先発投手がもたない。いっぽうヤクルトなんか投手が頼りないと思っているから野手ががんばる。それで投手もなにくそと奮起して、今の「勝率首位」「巨人に勝ち越し」があるのです。
コラム
偽南渕、武田への詫び状
武田投手。対談で色々と厳しいことを言い続けてゴメンナサイ。
あなたは、身を呈して「投手陣と打撃陣がぬるま湯的なれ合いの雰囲気に浸っていてはダメ」ということを訴えてくれていたんですね。
彼は、現在のドラゴンズの危機的状況に警鐘を鳴らす、予告投球をしていたのでした。
今こそ、彼のような我田引水マイペース投手が必要とされています。
結局、「タケダ」という内なる共通の敵が二軍落ちでいなくなった結果、みんなが安心して結束力が弱まってしまったわけです。
人間関係って難しいね。
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偽仁志：だから、「内なる共通の敵」の役割をコースケがしっかりと（笑）。開幕時は８試合連続打点だったかで活躍していましたが、今やチャンスに打てない諸先輩方の影響にどっぷり。
偽南渕：変なところだけ協調性があって困るよ。
偽仁志：しかし15日は、
・立浪のツーベース
・立浪がチームに火をつける
・関川がヘッドスライディング（波留の亜脱臼で今禁止されているらしいが）
・ゴロで点が入る
・山本昌に打点
と、中日ファンが喜ぶ光景がたくさん見られたよね。
偽南渕：そうそう。福留のエラーと三振だけじゃないんだからね。
偽仁志：上原で連敗が始まり、上原で連敗が止まったね。
偽南渕：連敗のあとには開き直りが来るんだよ。巨人戦の前に、負けちゃいけないのに負けたのがかえってよかった。
・貯金がなくなった
・今年は同一カード３連敗はなかったのについに食らった
・しかも相手がお客さんの阪神
・この季節の遠征ではよく負ける
・とくに倉敷は星野監督の出身地岡山県なのによく負ける
・いっぽう、巨人は７連敗もしたくせに好調
これは負けちゃいけないと力むからみんな自分のプレーができない。でも、それで悪い目が全部出ちゃったから居直れたんだよ。
偽仁志：じゃ、次の段階として、今度は満塁のときに点を入れてほしいな。と思ってたら、17日の巨人戦では、満塁で代打ゴメスがセンター前ヒットで２点も。
偽南渕：しょっちゅう２桁安打してるんだから、たまには点も入るだろ。
偽仁志：その後も、15日の巨人戦の勝ちをノーカンにするような、ひどい試合が続いていますが、まあ５月５日から今まで貯金を守ったのは立派。
偽南渕：投手力だけで、なんとかしのいできたんだね。
●ドラゴンズ、かく打てり
偽仁志：借金もまだたったふたつだし、またがんばりましょうや。それより、なんかまたつまらない記録作ってるんじゃないかなぁ（わくわく）。ちょっとここまでの10連戦を、数字で振り返ってみましょうか。
６月７日（木）●中日３−５巨人（先発バンチ）８安打 ７残塁
猛打賞＝井上 代打神野のヒット＝右前ツーベース６月９日（土）●中日０−６横浜（先発山本昌）10安打 ８残塁
中村以外先発野手全員安打 代打神野のヒット＝中安
６月10日（日）●中日０−１横浜（先発前田幸）３安打 ５残塁
神野先発＝左安
６月12日(火)中日●２−３阪神（先発川上）８安打 13残塁
先発野手全員安打
６月13日(水)中日●２−４阪神（先発野口）８安打 ６残塁
代打神野のヒット＝右安
６月14日(木)中日●０−９阪神（先発バンチ）９安打 ９残塁
代打神野のヒット＝右前ツーベース
６月15日(金)中日○５−１巨人（先発山本昌）10安打 ９残塁
６月16日(土)中日●１−３巨人（先発前田幸）10安打 12残塁
先発野手全員安打 代打神野＝ヒットなし
６月17日(日)中日●２−６巨人（先発正津）10安打 10残塁
猛打賞＝中村武志 代打神野＝左邪飛
６月20日(水)中日●２−６ヤクルト（先発野口）10安打 ７残塁
ゴメス以外先発全員安打 本塁打＝ティモンズ（２ラン９回裏）
いやあ、みんな打つねぇ。この「飛び石９連敗」の10試合の間、合計86安打ってことは一試合８安打以上だ。
つまり何ですか。このところ、私らは野球見るたび、ほぼ毎イニング、期待と失望を繰り返した計算になります。
やってるほうも疲れただろうねぇ。
２桁安打は５回。先発野手全員安打と、先発野手準全員安打が、合計４回ですよ。猛打賞が２回。先発野手の人数より安打数のほうが少なかったのは１回だけ。
それで10試合で17点。負け試合だけ見ると９試合12点。阪神タイガースが一試合９点取るご時勢なのに。
やまさきがやたら打ってた記憶があるのは気のせいですか。打率、17日時点で.283もあるんですけど…。彼がこの10試合でどのくらい安打を記録したのか、怖いので調べることができません。
もうひとりのヒットマンは神野です。
彼は５月から代打で出てくるようになりましたが、６月に入ってから２日と５日にも代打で連続ヒットを記録しており、一時は「チームがこんな状況なのに、いつのまにか、去年の種田の代打連続安打記録を抜いていたらどうしよう」と心配になったのは偽仁志だけではないでしょう。
さてついに６月16日、満塁で代打神野！ しかし、巨人が條辺を出してきたもので三振、連続記録は６で止まりました。以来二試合打てていないので、もしかしたら「まとめ打ちの神野」の季節は終わったのでしょうか。
何も連敗中に活躍しなくても…。
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偽仁志：巨人に勝った日だって、実は勝ってるのに10安打９残塁って、そりゃそのあと２連敗でカード負け越しするのも無理ないわ。
偽南渕：17日は、ついでに清原和博が１５００三振。正津先発は、この清原の記録の価値を下げるためだったのではないでしょうか。
偽仁志：ちなみに20日時点のチーム首位打者は.293で中村さんです。３番中村とかどうだ（笑）。
偽南渕：足の遅い中村にそんなことさせなくても。
偽仁志：うちはチャンスメーカーがいっぱいいるから大丈夫か。
偽南渕：わかったね？ 要するにうちはチャンスメークの天才ぞろいってことですよ。
ドラ戦士・ドキドキでワクワクで
チャンスメークする青春
たとえば、無死一二塁のチャンスになると、次のバッターは必死になって単打を打って、無死満塁になる。
「チャンスはボクが作りました。点を取るのは次のキミ、ヨロシクネ」
次のバッターは、前のヤツがてっきり適時安打を打ってくれるものと思っていたのに突然緊迫した場面が来てしまい、大慌て。
結局、ボテボテのゴロを打って、ハイおしまいという感じだよね。
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偽仁志：ポイントゲッター金で買ってきてくれよー。って、今のところ勝負強さではティモンズがいるんですけどね。投打ともそこそこ高いぞ潜在能力！ がんばれ潜在能力。
負け試合詳細：
６月12日（倉敷マスカットスタジアム）
中日 １００ ０００ １００｜２
阪神 ０００ ００２ ０１Ｘ｜３
■投手
中日＝川上
阪神＝ハンセル−伊藤−弓長−成本
勝投手＝伊藤(２５試合４勝２敗)
セーブ＝成本(１６試合１勝９Ｓ)
敗投手＝川上(１０試合３勝３敗)
■本塁打
Ｔ今岡３号
６月13日（大阪ドーム）
中日 ０００ ０００ ０２０｜２
阪神 ４００ ０００ ００Ｘ｜４
■投手
中日＝野口−遠藤−今中−ギャラード
阪神＝谷中−葛西−成本
勝投手＝谷中(７試合１勝)
セーブ＝成本(１７試合１勝１０Ｓ)
敗投手＝野口(１２試合８勝１敗)
６月14日（大阪ドーム）
中日 ０００ ０００ ０００｜０（９安打）
阪神 ００４ ００３ ０２Ｘ｜９（14安打）
■投手
中日＝バンチ、正津、宮越 - 中村、鈴木郁
阪神＝井川、伊藤、面出 - 山田、矢野
勝投手＝井川（12試合６勝５敗）
負投手＝バンチ（10試合３勝５敗）
■本塁打
Ｔ桧山６号(バンチ)、７号(宮越)
６月16日（ナゴヤドーム）
巨人 ００１ ０１０ １００｜３
中日 ００１ ０００ ０００｜１
■
巨人＝入来−條辺
中日＝前田幸−落合−岩瀬−遠藤
勝投手＝入来(１１試合７勝１敗)
セーブ＝條辺(２８試合４勝５敗５Ｓ)
敗投手＝前田幸(１２試合２勝７敗)
６月17日（ナゴヤドーム）
巨人 １０１ ０１０ １０２｜６
中日 ０００ ０００ ２００｜２
■投手
巨人＝河原−柏田−木村−岡島
中日＝正津−落合−今中−遠藤
勝投手＝河原(４試合２勝１敗)
セーブ＝岡島(26試合１勝１敗14Ｓ）
敗投手＝正津(24試合１勝１敗)
6月 20日 （福井県営球場）
ヤクルト ０００ ０００ ００６｜６（12安打１失策）
中 日 ０００ ０００ ００２｜２（10安打１失策）
■投手
ヤクルト＝前田−山本
中日＝野口−小笠原
勝投手＝前田(12試合3勝2敗)
敗投手＝野口(13試合8勝2敗)
■本塁打
Ｄティモンズ９号
とか言ってたら、「そんなに２桁安打負けが気にいらないならこれでどうだ！」と、22日には広島市民球場で５安打１点負け。同じ借金仲間のカープ様の連敗を止めた。
その前の横浜戦で悔しいサヨナラ負けが２夜続いたカープ様は、「勝ったかもしれない試合を続けていたということでもあり（偽南渕）」、うちのどちらが強いかは自明のことだった。
南西対談12に続く！ |