■最近の成績：
６月22日（金）中日●１−４対広島（先発川上、５安打）
６月23日（土）対広島雨天中止（先発予定山本昌）
６月24日（日）中日○５−１対広島（先発バンチ、11安打）
（以上広島市民球場）
６月26日（火）中日●５−６対巨人（先発山本昌、８安打）
６月27日（水）中日○９−５対巨人（先発野口、16安打）
６月28日（木）中日●０−６対巨人（先発川上、５安打）
（以上札幌ドーム）
６月29日（金）中日○11−２対横浜（先発バンチ、11安打）
６月30日（土）中日●２−７対横浜（先発武田、６安打）
７月１日（日）中日○７−２対横浜（先発山本昌、11安打）
（以上横浜スタジアム）
（チーム順位＝この間３位）

■識者のお言葉
「ダメだねえ！」
（偽仁志勤務先関連会社社長、中日ファン。札幌３連戦の翌日）

●竜、２０００年の屈辱を晴らす！

偽仁志：いやー、みごとに、文字どおり「勝ったり負けたり」の星並びですね。カープのディアスの首飾りみたいにまだらもようだ。

偽南渕：大きな連敗はしなくなったけどねぇ。６月は結局７勝14敗。勝率は４位、Ｂクラスだよう。

偽仁志：しかし中日打線、芸風、変えてきましたねぇ。２桁安打負けがそんなに気に入らないかといわんばかりの、貧打線とまとめ打ちの繰り返し。

偽南渕：まとめ打ちの象徴・神野が決めた試合もあったし（巨人戦27日）。

偽仁志：あと初物や、無名の先発投手に弱かったけど、巨人の平松と横浜の田中敏はなんとか打ち込んだね。

偽南渕：この時期は投手が疲れてくるから、どの球団も谷を埋める投手を出してきます。田中敏は直前に登録抹消になった米のかわりらしいね。あと平松は去年けっこう一軍戦に出ていた。

偽仁志：優勝試合の勝利投手だよ。

偽南渕：あ、そうなんだ。ちょっとしたリベンジか。

偽仁志：日本シリーズでも２イニングを抑えてた。ただし二軍の日本シリーズではうちと対戦して敗戦投手になっていました。

偽南渕：うちと因縁のある選手だねぇ。

偽仁志：実は平松、私の同僚の女性編集者と、幼稚園から中学校まで同級生だったらしい。「ひらまっちゃんは、がんばりやですね」「天然パーマと甲高い声と小さい背とつぶらな瞳の子でした」だって。

偽南渕：ほー。どこの出身？

偽仁志：岡山県の倉敷市。

偽南渕：星野仙一といっしょじゃん。

偽仁志：そう。高校も星野と同じ倉敷商業。

偽南渕：それから巨人？

偽仁志：いや、広島経大−ＪＲ西日本と、カープ入りそうなコースをたどりました。私がそのことを知ったのはもう６月も下旬（トレード期限は６月末）でしたが、平松が巨人からどこかに、できれば左腕の足りないカープに移籍してほしいと毎日祈ったよ！　そしたら心置きなく、彼女といっしょに応援できるのに。

偽南渕：こういう谷間の投手ならともかく、あとはだれを出してきてもうちは勝手に負けるから同じだね。

偽仁志：だから22日の広島の黒田みたいに、しばらく勝ってないローテピッチャーを中日にぶつけて自信をつけさせるといいと思います。

偽南渕：何のために。

偽仁志：もちろん、続く巨人戦で勝ってもらうためですよー。黒田、そのあと30日に東京ドームでいちおう好投したじゃん。よしのぶと清水にホームラン打たれてマウンドに崩れ落ちてたけど、また中日に勝って立ち直ってほしいな。

偽南渕：カープといえば、連敗どうしで星を分け合った市民球場の対戦、さいしょはお互いびびりまくりで、さぞや緊張感にあふれていたことだろうね。

偽仁志：でもカープの連敗ストッパーは、昔から中日と決まっているから、安心して見ていられたね。

偽南渕：どういう安心だよ。あそこで借金が３つになっちゃったんだぞ。

偽仁志：カープったらそのあと阪神を３タテだよ。うちとの試合では、チャンスに打てず、併殺食らって、まるで中日みたいだったのに。

●札幌でドラ戦士、カープに友情を示す！

偽南渕：このところ、投手の安打や打点、バントやスクイズが試合をひっぱった勝ちが続いたね。

偽仁志：それも最近身につけた芸風だったのですが、早くも読売に、札幌ドームでパクられてムカつきました。

偽南渕：パクったわけでは…。いつの世にも打つ投手はいるんだよ。横浜戦でも正津が木塚にタイムリー打たれてたし。

偽仁志：こうなったら楽しみは山本昌のホームランですね。最近は右にひっぱるヒットも出るようになりましたよ（７月１日、小宮山から）。

偽南渕：山本昌、夏は調子いいね。いつも５月６月に引退の危機を迎えるのに、なぜか暑くなると復活するんだよ。７月１日なんか、札幌に続く中４日登板で勝ったし、いいかんじだ。

偽仁志：札幌の負けは岩瀬についたもので、山本昌は勝ち投手になるはずだった。岩瀬にしても、翌日にすぐ投げさせていやな記憶をぬぐってやったし、うちは投手の扱いがうまいよね。

偽南渕：でも札幌ドームこけらおとし三連戦は悔しいことだらけだな。

偽仁志：確かに。巨人を勝ち越しさせ、しかも長嶋監督に１０００勝を送ってしまった。でも、これがうちでよかったともいえるよ。続く広島戦が１０００勝目になり、長嶋に「江藤の犠牲フライで中押し点が入ったのが大きかったですねー」なんてコメントされるよりは。

偽南渕：札幌の一戦目はぜったい判定がおかしい！　まず江藤の打席！

偽仁志：みんな言ってるので省略していいですか。

偽南渕：だったらキミがひそかに下書きしている、「負けて勝利をよぶ男・高橋建」も省略しなさい。

偽仁志：ふーん。あれは南西対談にはもったいなくて出せん。岩瀬が札幌初日に崩れたのは、その前が広島市民球場だからさすがに飛行機で移動したでしょ？　飛行機、揺れたんじゃないかなぁ。

偽南渕：岩瀬、飛行機に弱いの？

偽仁志：らしいね。岩瀬とゴメスあたりはふだんは極力電車で行ってるらしいよ。

●ベテラン、安定した持ち味を出す

偽南渕：それから移動日なしで札幌から横浜へ。

偽仁志：29日は、疲れてるはずの立浪さんの大活躍で大笑いだ。一般紙や放送はゴメスとバンチをほめてましたが、翌朝のトーチュウの一面はにっこり笑ってかけだす立浪さんの巨大写真でした。

偽南渕：そうやって俺を喜ばせておいて、30日は何と、戻ってきた武田の先発だ。

偽仁志：偽南渕さんの進言通り「武田憎し」でひとつになってほしかったけど、負けたねぇ。

偽南渕：なんと３イニングもたなかったね。しかも同じ明治の柳沢とのバッテリー。

偽仁志：中村、打率が３割目前で打撃１０傑に入ったからね、ふくらはぎを傷めてることもあって、打率固めに入ったのかも。

偽南渕：それは早すぎるって…。柳沢なら、大先輩の言うことは何でもきくからだろ。しかも継投は明治の小笠原から。

偽仁志：負ける前提の登板ですか！

偽南渕：これでまさに、「明治（武田）の恥は明治（柳沢、小笠原）で上塗り」を実行し、見事に明治尽くしを無事完了。いっぽうで先発谷口も早々と、３回で木塚に替わった。

偽仁志：投手の足りないベイスターズ、あれは木塚の先発テストでは…。

偽南渕：ベイも苦しそうだよね。７月１日にはうちみたいな２桁安打２点で負けるし。

偽仁志：先発谷口の交替が、「二死満塁でやまさき」という、ピンチでも何でもないところだったので日本中の中日ファンが涙と鼻水垂らして大笑いしましたが、なんとやまさきがタイムリー。

偽南渕：あそこで中日が勝つと思ったよね。

偽仁志：その裏に武田ったらさっさと無死満塁を招き、かわった小笠原に走者ふたりを帰らせ（もちろん武田の失点）て同点。そのあとさらに小笠原が打たれて負け投手になってしまいました。

偽南渕：武田、ファームに落ちて何をどうしてきたとも思えないなあ。日ハムのガンちゃんみたいに走り込んだとか、ふつう何か改善したり立ち直ったりしてあがってくるもんだろう。

偽仁志：翌朝のトーチュウには武田が替えられる場面の写真が載ってました。ここにそれぞれの表情を解読しておきましょう。
久志：交替だ、武田。
武田：あ、ダメっすか。すんません（明るい顔で虚勢を張る東京っ子）。
立浪：そりゃそーやろ。思ったとーりやて（ニヤッ）。
柳沢：山田さん。ぼくの力不足です。
やまさき：あーいかん。やっぱりだめかぁぁぁっ（半泣き）。

どうしてこう中日というのは、ファンのツボを心得ているんでしょうね！

ちなみにこのあとも７月３日〜５日の阪神戦で●○●というディアスのネックレス状態を継続、続くヤクルト戦は勝つかと思ったら負けてしまい、そのあとまた○●○を始めたので、●○●●○●○と、ネックレスの先に黒真珠かなんかがついている状態になりました。

（2001/7/12）