■最近の成績：
８月10日（金）○４−１対阪神
８月11日（土）●１−０対阪神
８月12日（日）●１−０対阪神

８月14日（火）○６−５対巨人
８月15日（水）○４−１対巨人
８月16日（木）○９−３対巨人

８月17日（金）○６−３対ヤクルト
８月18日（土）○４−０対ヤクルト
８月19日（日）○２−０対ヤクルト
（以上９試合ナゴヤドーム）

８月21日（火）雨天中止、対広島
８月22日（水）●０−５対広島
８月23日（木）●３−４対広島
（以上広島市民球場）

８月24日（金）●４−８対巨人
８月25日（土）○８−５対巨人
８月26日（日）○９−４対巨人
（以上東京ドーム）

８月28日（火）引分９−９対ヤクルト
８月29日（水）●２−４対ヤクルト
８月30日（木）●10−１対ヤクルト
（以上明治神宮野球場）

８月31日（金）●２−１対横浜
９月１日（土）●２−４対横浜
９月２日（日）○１−０対横浜
（以上ナゴヤドーム）
チーム順位＝いつしか４位、「５位みたいなもん（小松辰雄）」

■識者のお言葉：
「チアドラ超ダサかった」
（ハタチぐらいの女性、東京ドーム巨人中日戦終了後のＪＲ総武線の中、巨人と中日のマスコット交流のあった2001年８月24日）

偽仁志：しばらくアップロードしないでいたら、いろんなことが起きましたね。

偽南渕：６連勝したね。

偽仁志：立浪が３番サード背番号３にしばらく定着していたし。

偽南渕：１番荒木、２番井端が効いて、立浪３番も活きたね。

偽仁志：あれは阪神に負けているあいだに阪神の若手起用から学んだのではないでしょうか。『タイガーマスク』ですね。「虎だ、虎だ。おまえは虎になるんだ！」つって虎の穴で鍛えられたんだよみんな。

偽南渕：まあ、すでに何度目かの若手起用ですが、やっと当たりましたね。

偽仁志：虎の穴からはいだしてから、巨人に１敗２勝、ヤクルツは前の対戦に続いて、連続２カード３タテですからね。

偽南渕：巨人戦では、野口の連続無四球試合のタイ記録樹立。

偽仁志：同じく巨人戦で、ファースト福留という超絶非常事態。その後二度と過ちは繰り返されていませんが。

偽南渕：同じく巨人戦でまた大西のボーンヘッド。

偽仁志：井上カズキに女児誕生。

偽南渕：川上の、ナゴヤドーム初の投手のホームラン。

偽仁志：あと、星野監督の非公式続投宣言とかね。

偽南渕：自分のことでいうと、８月はずいぶん試合を見たなぁ。

偽仁志：やたらと立浪の生ホームランを見ましたね。

偽南渕：そうそう。私なんか今年は、神宮で１本、東京エッグで２本、ナゴドーで１本、千葉マリンスタジアムで１本と、 通産８号のうち、５本も見ました（自慢）。

偽仁志：ふーん。通産って通算？

偽南渕：わかった、わかった。いろいろ並べてもきりがないよ。どこからとりかかる？

偽仁志：印象に残った負け試合を選ぶしかないでしょう。では８月21〜23日の広島戦でいきましょう。

偽南渕：強引だ…。

偽仁志：カープ、連敗してたんですがこのカードで止まり、以後絶好調に。昔からカープの連敗ストッパーは中日と決まっていますからね。

偽南渕：今年は今のところ中日に負け越しているカープですが、逆に中日の連勝を６で止めてしまいました。３連戦の１日目は雨天中止。２日目は黒田、３日目は高橋先発で連敗を食らいました。

偽仁志：今や連戦の最初の試合を担うまでに成長したエース、黒田の好投は大きかったね。中日の打者、２塁踏んでませんから。

偽南渕：ヒットは井端だけ。それも即座に立浪が併殺で消したし。

偽仁志：立浪はカープには強いんだけどな。

偽南渕：いや、黒田の出来がよすぎたよ。黒田は試合の中盤に井端に打たれたからこそ、ノーヒットノーランという記録を気にせずに完投０封できたともいえるけど、出来でいったらノーヒットノーランすれすれだったね。うちの打者なんか「ああよかった。井端がヒット打ってくれたんで、あとは負けてもいいや」っていう感じがありあり。

偽仁志：もういいじゃん、あの井端のもアウトで！　判定くつがえせば。

偽南渕：東出のエラーにすればいいのか。

偽仁志：そうそう。それなら自然だし。

偽南渕：でも、なんでそんなことしなきゃいけないの。

偽仁志：昔からノーヒットノーランといえば中日が食らうものと決まってますからね。

偽南渕：偽仁志みたいなにわかファンにまでそんなこと言わせるとは情けない。

偽仁志：まあ、今ペナントレースにおいて、中日と広島でやる野球なんて、大勢に影響ないから何でもいいでしょう。

偽南渕：その翌日も、カープに負け。

偽仁志：しかしドラゴンズ、あのカープの花火師高橋から３点しかとれないんじゃいけませんね。それじゃ先制してたって逆転されますわ。

偽南渕：高橋は５点失わないと気がすまない病気なんでしょ。

偽仁志：病気にもめげず高橋は７勝目を拾いましたが、これは珍しくカープの采配がよかったのと、高橋以外の投手がすごくよかったおかげです。

偽南渕：それから抑えの佐々岡が、９回表に、荒木の打球を足に当てて一死満塁の超大ピンチになったのに結局抑えた。

偽仁志：佐々岡の話はあとでじっくり。

偽南渕：荒木のホームランが出たね。

偽仁志：飯田とか荒木とかの、めったに出ないホームランを打たれるのが得意だよ高橋。ファン同士のおしゃべりのネタに「珍しいホームラン見た自慢」というのがありますね。ネタを増やしたいなら、ぜひ高橋先発日の球場へ。

偽南渕：しかも同じイニングに、立浪に安打されてゴメスの２ランをよびこんだ。

偽仁志：たっちゃんの安打がなければ、ソロホームラン２発までならそれは高橋のノルマなんで、２点と３点は大違い。あれはいい仕事しましたよ、立浪。

偽南渕：でもさあ。３番立浪と４番ゴメス、ふたりとも猛打賞だよ。クリンナップがふたりも猛打賞で、５番波留も１本ヒット。それで勝てないってのはどういうことよ。

偽仁志：弱いんでしょ。

偽南渕：まあ、そうなんだけどね。

偽仁志：あと可笑しかったのが、８回に波留が小山田から死球をくらったとき。中継の達川が「これは当たった波留をほめるべきですね」と言ってました。達川も現役のとき、さぞかしほめてほしかったのでしょう。

偽南渕：達川といえば、中継でもスポーツニュースでも予言めいたことを言うでしょう。この日は、次々当ってたね。

偽仁志：大きくはずれたのは、５回裏チャンスでの緒方の打席で「空振りはないですよ」って言ったとたんに空振りしたのだけ。

偽南渕：ただ、その空振りを帳消しにする金本の同点打とロペスの逆転打が続いたね。

偽仁志：その５回裏の采配はカープとは思えないみごとさでした。

　・一死後、中日のセカンド荒木のエラーで木村一喜捕手が出塁すると、次の高橋に代打町田を出す。
　・町田、二塁打。
　・木村拓セカンドゴロ
　・東出四球
　・緒方三振

ここから金本とロペスで勝ち越し。あとはわずか１点差を守る攻防に。この高橋の替え時はみごとでした。高橋ではさすがに二塁打で続くことはできないでしょう。でもこの回に逆点してもらえば勝ちがつくし。だからこの試合、代打町田のヒットでファンもチームもぐっとテンションが上がったよ。

偽南渕：そうそう。そのテンションに負けたようちは。これで佐々岡がばっちり抑えたら、うちとしても、仕方ねぇ、という試合になるけど、最終回にまたドラマ作るんだもんなーカープ。

偽仁志：しかも、えらくカープらしいドラマをね。

偽南渕：ファースト浅井のエラーで森野が出る→筒井犠打→荒木の打球が右ふくらはぎに→ベンチ 裏で治療→ベンチ裏で治療→ベンチ裏で治療→どうなんだ佐々岡→出てきた佐々岡→投げれるぞ佐々岡→がんばれ佐々岡→あああっ井端に四球、満塁！

偽仁志：続くのが佐々岡を得意とする立浪、ホームランを打ってるゴメスだ。これでカープの連勝も高橋の勝ちも佐々岡のセーブもおじゃんか？

偽南渕：祈るようなファンの姿がテレビの画面に映し出されます。

偽仁志：８月１９日の誕生日、最終打席でホームランを打った立浪、この日も猛打賞。でもこの回は、逆に最終打席でファールフライを、さっきエラーした浅井のところに。

偽南渕：続くゴメスも、さっきエラーした浅井のところにライナーを。

偽仁志：なにをカープの筋書き通りにやってますかドラゴンズ。立浪も、誕生日に私がナゴドーで垂れ幕までかかげて応援したお礼をくれなくても。

偽南渕：ほんとだねぇ。

偽仁志：「あんたの好きな高橋に、俺が勝ちをプレゼントするぜ。多情なあんたにはぴったりの祝い返しだろう」。うーん、役者だよ立浪！

偽南渕：マジなストーカーみたいな妄想はやめなさい。あと中日も「きょうの高橋ならもっと点がとれるな」と思ってたところだろうから、５回でひっこむとはがっくりきただろうね。

偽仁志：まあ、今ペナントレースにおいて、中日と広島でやる野球なんて、大勢に影響ないから何でもいいでしょう。

偽南渕：そりゃそうだけど…。ひどい言い方。

偽仁志：いいんだよ。今ぐらいの弱さだと、優勝しないとはコノヤロ！　みたいな邪念なしに見れて、なんだか去年より悔しさが少ないね。

偽南渕：それはそうなんだけど。でも、ヤクルトの優勝、ナゴヤドームで決まるかもね。

偽仁志：わ、ある意味３年連続胴上げか、ドラゴンズ。

偽南渕：キミ。優勝しないというのはそういうことだよ。

2001/9/2

このあと、若い選手にプロの厳しさを説くドラゴンズの面々に世間の耳目は集まる。そしてヤクルト松田の帽子はぜったい大きいと思わないか。南西対談17に続く！