南西対談18：山田男前竜、未来へ ９月 25日(火) ●２−９　対ヤクルト 26日(水) ●１−８　対ヤクルト 27日(木) ●２−３　対ヤクルト 28日(金) ●６−３　対ヤクルト 29日(土) ●１−４　対阪神 30日(日) ○３−２　対阪神 （以上６連戦ナゴヤドーム） 10月 ２日(火) ●１−４ 対横浜 （ナゴヤドーム最終戦） ５日(金) ●２−５ 対広島←５位確定 ６日(土) ○５−４ 対広島←ヤクルト優勝 （以上広島市民球場） ９日(火）●２−５ 対横浜←横浜AクラスM1に 11日(木) ○６−２ 対横浜←広島AクラスM1に （以上横浜スタジアム） チーム最終順位＝５位 識者のお言葉： なし（最近だれも中日の話ふってくれない） ●人の話きけ偽仁志 偽南渕：２５〜２７日は、ヤクルトのマジックを減らすための仕事ですから、とくに言及しなくていいでしょ。 偽仁志：ほかにどんな仕事を担当しましたか。 偽南渕：就職の面接ですか、これは。 偽仁志：そうです。 偽南渕：そうねぇ、これといった目的もなく、なんとなく生きてました。 偽仁志：……。 偽南渕：キミはにわかファンだからわからないだろうけど、本物のドラゴンズファンは、弱いシーズンのときはあまりにぎにぎしく応援する気がなくなるんだよ。 元気に更新してるのなんて、うちとあそことあそこぐらいのもんだろ。 偽仁志：南西対談は強いチームの弱点を衝くページですからね。 偽南渕：強くなんかないだろうが。毎日試合結果を配信していた某メルマガなんか、あんまりドラゴンズが弱いもんだから、全然来なくなったぜ。これが正しいドラゴンズファンのあり方だと、オレは思うね。 偽仁志：中日って弱いんですか。 偽南渕：弱いに決まってるだろう。だんだん弱くなってるじゃないか中日。 １９９９年＝栄光の１軍優勝 ２０００年＝栄光の２軍優勝 ２００１年＝栄光の対カープ勝ち越し こんなんなってるじゃないか。 偽仁志：わははは。そうそう、悲願の対カープ勝ち越し、しましたね。２勝差だよ、それも。 偽南渕：そんなに差がついてたのか。 偽仁志：強くなったんだよ、中日。佐々岡に負けなくなったでしょ。まあ、代わりに黒田にやられたけどさ。 偽南渕：カープも波乱の１年だったなぁ。巨人に連勝して横浜とうちに負けたりね。 偽仁志：広島、３回ぐらい、勝てるはずの中日戦を落としてるよ。９月にナゴヤドームで、高橋建が５点もらったあとに６点とられたのなんか、むちゃくちゃでしたね。好調だとなかなか攻略できなかった高橋ですが、あの日は勝手に負けてくれたもんなぁ。 偽南渕：開幕カードからして、カープが勝ち越ししても不思議はなかった。不運だったのは、荒木の暴走で中日が勝った２戦目。高橋建設に勝たせてもらった試合と、この荒木の暴走で、広島に２つの勝ち越しをさせてもらったようなもんだね。 偽仁志：荒木みたいに伸び盛りがいるとやっぱりチーム全体が活気付くから、勝ちもついてくるんですよ。それが強さの秘密かな。 偽南渕：強くないって…。 偽仁志：阪神だって盗塁王の赤星がいるし、走る若者が光っているチームは強いんだよ。 偽南渕：阪神、最下位だってば…。盗塁王がいても最下位なんだからよほど弱いんじゃないか。 偽仁志：でも阪神、２軍はなぜか優勝しましたね。 偽南渕：そう、２軍！　去年のドラゴンズ２軍はリーグ優勝して、日本一にもなったけどさ。今年は３位。全然追いつけなかったもんね。一流選手の助っ人をどんどん注入して、どこからでもホームランが出る打線を組んだのに。 偽仁志：讀賣ジャイアンツ状態だね。で、何よ助っ人って。 偽南渕：やまさきだろ。大豊だろ。ティモンズ。チャンスメーカーでは関川。守りは久慈。 偽仁志：あれは助っ人だったんですか。 偽南渕：もちろん、２年連続ファーム日本一をめざすための助っ人じゃないか。 偽仁志：しかし阪神、一軍も強かったよね。うち、ついに負け越しだもんね。 偽南渕：５位と６位で強いも弱いもないだろ。だけど、変なときに阪神が強かったのは確か。ヤクルトも阪神戦でつまずいて、マジック１が全然消えなかった。 ●話つくるな偽南渕 偽仁志：ところで終盤は、やたら朝倉を見たんですけど。 偽南渕：朝倉、これで５敗。 偽仁志：暴投、失投、被安打と、プロの洗礼、ひとりで浴びてませんか。中里に比べて、やけくそみたいに先発させてませんか。 偽南渕：中里も、いきなり見殺し試合デビューで、別の意味でかわいそうだけどね。そのうえ、シーズン最後の頃に肩に違和感があることがトーチュウで報道されていた…。よっぽどじゃなきゃ、親会社の新聞に載りませんよ、そんなこと。 偽仁志：確かにどっちがかわいそうかわかりませんね。まあ、若い子は化けますから。今年、なんだかんだで最優秀防御率と最多奪三振の２冠を得た野口みたいにね。 偽南渕：中里を壊さないでね、中日さん。 偽仁志：でも来年の打撃コーチは佐々木恭介だよ、みんな壊れちゃうね。 偽南渕：しかし、福留も運が悪いよね。ヨッシャーササキは、近鉄の監督時代に福留をドラフト１位で指名するも、「パリーグは地味だからイヤ」ということで日本生命に避難したのに、なんの因果かここでヨッシャーの直接指導を受ける羽目になるとはね。 偽仁志：地味だからイヤなんて言ってたっけ。 偽南渕：知らないけど言ってたに決まってるじゃん。せっかく、がみがみうるさく私生活の指導もしてくださった星野監督がいなくなって、「よおし、これからはオレの天下だ。若いもんに六本木の遊び方を教えてやるぞ」と張り切っていたのに。 偽仁志：星野、私生活にまで何か言ってたっけ。 偽南渕：知らないけど言ってたに決まってるじゃん。でも、ヨッシャーが来たからには、毎日月夜の素振り千回だよ、きっと。そして、疲労骨折だね。 偽仁志：それは金村では…。 偽南渕：そう、よく勉強したね。昔、近鉄の金村義明が伸び悩んでいるとき、「お前､ちょっとチャラチャラしてるぞ」ということで、やはりヨッシャーの素振り特訓を受けたんだけど、素振りのし過ぎで骨折したとか。先日、スカパー版「プロ野球ニュース」で、金村が「佐々木コーチを語る」コーナーがあり、「もちろん、佐々木コーチのお陰で、今のボクがあるのは否定できませんけれどね」とは言っていましたが、相当イヤそうでしたけれどね。 偽仁志：ほんとはさ、山田久志のドラゴンズの未来予測をするに足る材料はまだ何も出ていないんだけどね。キャンプやオープン戦が始まって、それでも開幕すると予想と全然違う展開になったりするんだから。 偽南渕：山田久志の野球は、ずばり、「実験野球」です。 偽仁志：人が理性的なこと言ってるのに何それ！ 偽南渕：どうせ外様なんだから、ドラゴンズを使って、どこまで選手をこき使うと故障するのかとか、作戦的にどんなヘマをすると情けない結果が出るのかとか、いろいろ実験すると思うよ。将来のブルーウェーブの監督になるためにね。 偽仁志：山田がいずれブルーウェーブの監督になるっていう話あるの？ 偽南渕：知らないけどあるに決まってるじゃん。 偽仁志：山田、いいバランスで組閣してると思うけどなぁ。 偽南渕：そうそう。よく考えてるよ。 偽仁志：外様と生え抜きと復帰組をうまく混ぜて、選手の気持ちが離れないようにしてるよね。 偽南渕：いや、来年のテーマは、２００１年の近鉄にあやかって「男前コーチ陣」の実現だね。 偽仁志：そういう組閣かい！ キュートな石井コーチがいないのに、だれが男前なんだよう。 偽南渕：「ダンディー山田」監督でしょ、「マイルド鹿島」投手コーチでしょ、そして、今年からドラゴンズのユニフォームを着る川又「元・王二世（早稲田実業出身）」ヨネチ二軍打撃コーチ。 偽仁志：川又なんて二軍だから関係ないじゃない？ 偽南渕：ご心配なく、すぐに一軍と二軍のコーチ陣入れ替わるに決まってるじゃない。 偽仁志：それじゃ心配だよ！ すごく！ 偽南渕：あとこれに、田尾が帰ってきたら、３０代、４０代の女性ファンをもっと獲得できて完璧なんだけど。田尾は選手時代に中日批判して首脳陣の怒りを買ってトレードに出されたので、ちょっと厳しいけどね。 偽仁志：ならやめとけば！ 偽南渕：来年のキャッチフレーズは、「ダンディ・PLAY・マイルド」だね、きっと。 偽仁志：たしかに近鉄バファローズの優勝で、梨田がテレビでさかんにすてきスマイルを見せつけてるからさ、いろんな球団のファンが「来年はうちもハンサム首脳陣やろうぜ」つってバーチャル組閣してるのが目に浮かぶよ。 （2001/10/14）