２００１年コナミプロ野球フレッシュオールスターゲーム
イースタン・リーグ選抜対ウェスタン・リーグ選抜

７月20日（東京ドーム）

全ウエスタン ０００ ０００ ０３１｜４
全イースタン ０００ ３１３ ３０Ｘ｜10

■投手
全イ＝上野（巨）、高橋一（ヤ）、大沼（西）、渡辺俊（ロ）、酒井（巨）、後藤（湘）、井場（日）
全ウ＝中里（中）、山本（近）、藤田（神）、佐竹（広）、山田（ダ）

勝投手＝高橋一
負投手＝山本

■本塁打
Ｍ里崎２ラン、Ｄ蔵本３ラン

■スタメン
全ウ
６ 沖原(神)
８ 赤星(神)
Ｄ 高見沢(サ)
３ 吉本(ダ)
９ 中浜(近)
５ 相川(サ)
７ 岡上(広)
２ 清水(中)
４ 川崎(ダ)
投 中里(中)

全イ
８ 赤田(西)
７ 田中充(湘)
９ 高山久(西)
３ 七野(湘)
Ｄ 高橋信(日)
５ 畠山(ヤ)
４ 渡辺正(ロ)
６ 飯山(日)
２ 加藤(巨)
投 上野(巨)

●中里、合格！

偽南渕：フレッシュオールスター！　フレッシュオールスター！　うれしー！　生観戦！！

偽仁志：３月にナゴヤ球場でウェスタンの開幕試合を見て以来、二軍にベタ惚れの偽南渕さんですが。去年は日本一になった仁村二軍監督、オールスターでは負けてしまいました。

偽南渕：あーっ、残念。

偽仁志：でもいろんな若手選手が見れてよかったね。

偽南渕：そう！　生で！　ドラゴンズでは、中里投手、清水捕手、蔵本外野手、辻田外野手が出場しました。

偽仁志：カープからは、左の秘密兵器佐竹、美術書を読むのが趣味で、先日自慢の足で一軍戦の勝ちを呼んだ岡上、それから…。

偽南渕：カープはいいの。また退場処分にするぞ。とにかく、この４人には「未知数」という魅力があって、これが大きな武器だよね。

偽仁志：中里篤史はオールウェスタンの先発を務めたね。

偽南渕：ドラフト１位のルーキーでまだ１８歳篤史っていう名前は、親が片岡篤史にちなんでつけたのかな。

偽仁志：中里が生まれたとき、片岡は中学生、まだＰＬ学園にも入っていません。

偽南渕：ちぇ。で、さすが、将来の大器と思わせる才能を発揮しましたよ。ストレートの伸びは１５０キロを計測、落差のあるカーブは川上以上。

偽仁志：よく見てたねぇ。

偽南渕：ふつう見るだろ。で、登板直前にマウンドで見せた投球練習の際には、切れのあるスライダーを投げるなど、なかなかのもんでした。あのスライダーはトーチュウで報道された「魔球」かもしれません。

偽仁志：中里、コントロール悪くない？　ボール先行するし。

偽南渕：高卒２年目ならこんなものだよ。多少のことがあっても結局おさえるし。まあ、たしかにコントロールは課題ですね。それからわれわれの後ろの席にいたベテラン中日ファンらしき人たちが言ってた、「これから変化球を投げるぞ、というのがわかってしまう足の運び」を改善すれば、すぐにでも１軍で投げられそうでした。

偽仁志：ファームですくすく育てたいけど、チーム事情があるから、後半戦上がってくるかもね。

偽南渕：早く１軍の厳しい実戦の場で鍛えられて成長を促すほうがよいのでは。

偽仁志：今の状態だと、なんかペタジーニにぶつけそうだなぁ。

偽南渕：だれといっしょにしてるんだよ。中里、３回を０封して優秀選手に選ばれていたじゃん。ただ、彼がよすぎたので、イースタンの打者には替わった投手が打ちやすく思えたらしく、中盤からどんどん点をとられたね。

偽仁志：０対１０までいっちゃいました。

●蔵本、山�ｱに気を付けろ

偽南渕：ウェスタンがやっと点を入れた８回は、なんと中日の蔵本の３ランだ。

偽仁志：優秀選手賞を受賞しましたが。

偽南渕：でも課題は多そうです。走者ニ三塁の得点圏で本塁打を打つあたりは、「やまさきよりいいじゃん」と思わせるものがありましたが、最終打席では、オールイースタンのピッチャーの高めの吊り球に引っかかって三球三振。

偽仁志：うしろの席の人たちが「さっきのはまぐれかよー」と苦笑してました。かわいそー。

偽南渕：考えてみれば、最初の３ランも、勝負の大勢が決した１０点差の気楽な場面で打ったもの。このままでは、将来「やまさき二世」という、ありがたくない愛称を付けられかねないので、今後精進してほしいものです。

偽仁志：蔵本、試合前のスピードガンコンテストでは、少年野球とプロの混合チームで、最速の１４８キロを出し、チームを優勝に導いていました。

偽南渕：もともと投手と野手の兼任で入団したらしいよ。

●吉本面白すぎ

偽仁志：さて、われわれは内野席のウェスタン側ダグアウトのちょっと上あたりで見てましたが。

偽南渕：さきほどから話に出ている、すぐ後ろにいた古い中日ファンの人たち、おかしかったね。

偽仁志：５回のグランド整備のときだったか、選手や監督やコーチ陣がスタンドにサインボール投げたんだけど、「にむらとおるーっ！　現役時代から応援してるんだー！　だからサインボールくれぇ」

偽南渕：で、ダイエーの吉本が一塁手としてエラーやミスしまくりなので、「とおるーっ！　吉本を替えろー！」と叫んでましたね。

偽仁志：吉本、４番だもの。替えられないよねぇ。

偽南渕：あれは仁村徹の深謀遠慮だよ。

偽仁志：また始まったよ…。

偽南渕：今年のウェスタンリーグはダイエーが独走、吉本はその４番打者であることはキミでも知っているだろう。

偽仁志：まあね…。

偽南渕：その吉本に、東京ドームでのオールスター戦という大舞台で、大恥をかかせ続け、がっくりこさせて後半の不調を招く作戦なんだよ。だからいつまでも替えないんだよ。

偽仁志：最後は吉本の走塁ミスで負けましたね。まあ、大差ついてたから仕方ないし、面白かったよ、吉本。

偽南渕：しかし阪神の赤星の外野でのファインプレーはよかったね。

偽仁志：いい動きするよ。彼のプレーで、ウェスタン側のピンチが何度も何度も救われた。でも試合前のベースランニングリレーでは、バトン代わりのボールを落としてチームを負けに導いていました。

偽南渕：赤星、前日の甲子園球場の一軍戦に出てたんだよね。

偽仁志：阪神は巨人をやっつけて好調なので、沖原とともに大人気でした。こういう試合に来るお客って、場所が東京ドームでも、巨人ファンよりほかの１１球団のファンのほうが圧倒的に多いみたいだな。あと人気だったのは、地面すれすれまで右手を落とすサブマリン投法のロッテの渡辺投手。

偽南渕：いちおうページの趣旨上、中日の未来のスターの話に戻すと。

偽仁志：福留のＰＬ学園でのチームメート、辻田！　途中出場で打席に立ちましたが、死球で出ただけでした！　終わり！

偽南渕：つくづく、運のない選手だということをアピールしました。

偽仁志：終わり！

偽南渕：偽仁志は辻田が男前なので期待していただけに落胆が大きいようですね。辻田は守備では、イースタン側の強烈なライトライナーが飛んできて、フェンス直撃弾となり、自分も背中を思い切りフェンスにぶつけてました。

偽仁志：終わり！

偽南渕：あと、スタメンマスクだった清水捕手。

偽仁志：オールウェスタンの先発捕手でしたね。そりゃ監督が仁村だもの。

偽南渕：試合の半分以上を任せて経験を積ませるという、仁村優勝監督特権の有効活用でしたが、まだまだ課題が多そうでした。

偽仁志：ファームに女性ファンが多いのは、大雑把にいうと独身の選手が多いからだと思う。では偽南渕がなんで二軍が好きなのか、今までわからなかった。けどわかったよ。一軍よりもストレートに説教できるからだね。

（2001/7/25＋8/1補足）