●偽南渕、山�ｱに迫る才能

偽仁志（自宅でテレビ観戦）：うち、全員バカ？

偽南渕（留守録）：２位になったんだし、巨人には勝ったからいいじゃない。

偽仁志：去年はこの番組で優勝してたよね。

偽南渕：うちはなぜか、コンピュータで処理された画像に何が映っているのかあてる「横取り映像クイズ」にめっぽう強い。とくにやまさきが。で、それまでのコーナーで高得点を累積しているチームから点数を「横取り」し続けて上位におさまる、という。

偽仁志：ちなみに今年は最後の最後に阪神タイガースが逆転しました。

偽南渕：「横取り映像クイズ」は唯一の得意種目で、今年もこの種目だけは途中までは独走してたし、そのあとも優勝候補だったから、やまさき、真剣に悔しそうでした。

偽仁志：「映像クイズ」ってさ、テレビの前で見てても全然わからないよ。時間がたつにつれて少しずつわかりやすい映像に変化させてるみたいだけどさ、実際の収録時はもうちょっとわかりやすい映像になった段階で回答してて、放映時には編集してるんじゃないだろうか。

偽南渕：ふーん、そんなもんかね。

偽仁志：いや、文句つけてるわけじゃないよ。そうだとしても発想が柔軟でないと解答できないから、別にそれでも構わないし。

偽南渕：あれは、ある種の才能でわかるみたいだよ。ほら、「イントロ当てクイズ」にやたらと強いやつっているじゃない。それと同じだね。オレも、「ナポレオンの映像」を当てる問題については、正解した選手より早くわかったよ。

偽仁志：うっそー。すごいね。今年からハンドル偽山�ｱにする？

●山�ｱの潜在能力

偽南渕：山�ｱは大活躍でしたね。

偽仁志：肺活量王決定戦では風船をふくらまして割る予選を圧倒的な強さで通過。

偽南渕：優勝候補がジャイアンツの松井だったんだけど、彼を圧倒して破ったのが評価されて、敢闘賞を受賞してたね。

偽仁志：ガンドラム（＊）もふくらませない私とは大変な違いです。（＊韓国のプロ野球応援グッズに由来する、細長い風船状のグッズ。２本叩き合わせて鳴らして使う。日本では中日ドラゴンズの応援グッズに取り入れられている）

偽南渕：しかし、映像クイズといい、肺活量王選手権といい、山�ｱ選手のこの才能、なんとか野球に結びつかないもんかね。

偽仁志：そのあとの決戦は山�ｱとロッテの初芝との「鈍足対決」。

偽南渕：違います。洗面器の水に顔をつけていられる秒数を競うものです。

偽仁志：結局山�ｱの負けでしたね。

偽南渕：コメントをきいていると、水に顔をつけていることじたいが苦手らしい。

偽仁志：瑞穂スイミングスクール（＊）で出直せ。（＊＝偽仁志の母校）

偽南渕：でも敢闘賞だったんだからほめてやらなきゃ。

●細かい見せ場を拾うと…

偽仁志：ほかにもほめるところはあるにはある。ヤクルツの、あのいしいひさいちのマンガにも出てくる応援団長の岡田さんやロッテの応援団長が出てきたコーナーで、「応援団長冥利につきることとは？　ちなみに岡田さんはヤクルト日本一のときに体験」っていうクイズ、うちだけ正解してたじゃん。

偽南渕：「優勝パレードのクルマに乗る」っていう。あれ、知ってないと正解できないよね。

偽仁志：まあ、それぐらいの見せ場はなきゃねぇ。今年私がもらった年賀状を見ると、他チームのファンが中日のこと、巨人に対抗できる唯一の球団として期待してることがよくわかったよ。注目の的だよ。スター球団だよ。

偽南渕：その奢りがダメなの。星野にどやされるぞ。

偽仁志：そうだね！（嬉しそう）あと私なんか、立浪選手会長にも「アタマが白髪まじりの人はキャンプまでに黒くしろ」とか言われるかも。あと「顔にシワ・シミ・タルミのある人はキャンプまでに美肌にしろ」とか。「服装が地味な人はキャンプまでに赤くしろ」とか。あと「チクノウの人は（後略）」

偽南渕：話を戻すと。注目されているというより、他のチームにとって、中日は「陽動作戦」にもってこいなの。とにかく、中日が「巨人（に勝つぞ）、巨人（に勝つぞ）」って言ってくれてるので、他のチームはジャイアンツと伸び伸びと戦えるのです。他のチームは、「今年も中日さん、頼んまっせ」って感じだろうね。

偽仁志：ほかにうちが偉かったのは、早逝したヤクルツの大杉選手のコーナーで、奥様にささげた「愛の詩」の一部を当てるクイズ。

偽南渕：「シャネルの香りの君よ」の「シャネル」を当てる問題でしたが、関川が「香水」と答えて、正解したチームと同点決勝戦になりました。

偽仁志：「２０００本安打に最も近い現役選手＝和田」というのを当てて部門チャンピオンになってましたね。

偽南渕：けっこうがんばってるじゃん。

●さわやかに負けまくり

偽仁志：和田は関川のもと同僚なんだから当然なの。あとはアタマ使う問題が全部ダメなんだもの。大卒が３人（含・中退）もいながらかっちょわりー（逆差別）。

偽南渕：オープニングクイズの「ミスター伝説クイズ」は正解してたけどほかのチームも正解してたし。常識クイズは全滅だ。常識クイズに強かったのは広島東洋カープ様だったね。

偽仁志：淋しかったのは、「プロ野球最大○×クイズ」だよう。１問目で全員敗退だぞ。山�ｱが悔しさを振り捨てながら席に戻っていく男らしい姿が映ってさわやかだったが、全員敗退じゃあ…。

偽南渕：「常識クイズグランプリ」は岩瀬が出場。２回解答して両方とも不正解でした。若者語の「翻訳」がダメだったのはご愛敬です。

偽仁志：もうひとつ、岩瀬が日本人初のノーベル賞受賞者を「野口ヒデキ」と言っていたのは、野口英世と言おうとして野口茂樹が混ざってきてしまったんですね。正解の「湯川秀樹」も混ざっている気配があります。

●関川にはコレを期待する

偽仁志：うち以外では横浜ベイスターズの「１２球団いちの小兵」、田中一徳が面白かったなあ。こいつＡＶに詳しすぎ。友人の「アップル通信」編集長に取材に行ってもらいたいけどあいつ野球に興味ないからなぁ。

偽南渕：司会者が、「田中選手は、身長が１６４．５センチだそうですが」と、ネタを振ったら、「そんなにありません」と答える田中選手。正直だねえ。おかげで、司会者のほうも「選手名鑑に発表されている身長は、たいていサバを読んでいますが」というフォローを入れなければなりませんでしたが。

偽仁志：あと他球団がらみでショックだったのは、関川が高橋ヨシノブーの高校の先輩（桐蔭学園）だとわかったこと。

偽南渕：考えてみればそうだよな。そのことを司会が関川に問いただしたら、「可愛い後輩なんですけれど、なんせ巨人ですからねえ。」と、さすが律儀な関川選手。こういうところが、星野のハートをがっちりキャッチできるかどうかの境目なんだろうね。

偽仁志：ヨシノブーだと「けっ、筋肉エリートか」と思うけど関さんだと「調布リトル−桐蔭−六大学と、素直にすくすく育ってきたんだね」と好感持ってしまうのは親バカというやつですね。

偽南渕：ヨシノブ嫌いだねーキミ。

偽仁志：いい選手なのはわかっておるのですが。ま、いいじゃん、巨人だし（笑）。

偽南渕：関川が出たのはパチンコ対決でしたね。

偽仁志：あのコーナーは、毎回、パチンコに行く姿がサマになりすぎている選手をいじるのがお約束で、今回はなんといってもヤクルツの飯田さんでしたね。

偽南渕：飯田がまた、強いんだ。

偽仁志：うちは愛甲さんがいなくなったので、パチンカーがそこそこ似合う関川で挑みました。感情のキャパシティが小さい関川、マジ顔で勝負してましたが。

偽南渕：予選も通過ならず。セキちゃん、今年は野球でがんばってね。

偽仁志：関川はね。全国７８００万の弓子夫人ファン（主に女子）のためにも「愛のテレホンゲーム」に出てほしかったね！

偽南渕：家族に打ち合わせナシで電話して、ある言葉を言ってくれたら得点、というやつね。

偽仁志：そういえば、サッチー、バーニングプロに入ったんだよ。あそこのタレントになると電波系メディアや芸能雑誌には絶対バッシング記事が出ないんだよ。ジャニーズも同様だけど、めちゃくちゃ怖いんだからね。

偽南渕：何を自分のことのように威張っているんだ。

●ハムの人、目立つ

偽南渕：そういえば、大西なんか何してたんだ。

偽仁志：目立たなかったねぇ。

偽南渕：ほとんど出番がなかった上に、たまにカメラが向けられても、ニコニコ笑っているだけ。関西人の血が泣くぞ。それはそうと、合コン好きの大西選手、「リオ娘」とよばれていた、カーニバルの扮装のきれいな女の子の電話番号、ちゃんときけたんだろうか。

偽仁志：山�ｱ以外は印象に残りませんでしたね、うちは。６０人も出てるんだから仕方ないか。

偽南渕：目立ってたのはどこかな。

偽仁志：日本ハムファイターズでしょう。関根がやたら活躍して、何度もリオ娘にキスされて、岩本とか野口とかノリのいいチームメートといっしょに踊りくるってました。

偽南渕：これで大島ファイターズ、今シーズンは注目の的になるといいね。

偽仁志：テレビ東京はファイターズ応援番組「超野球」を放映してるから、ファイターズびいきの編集をしたのかもしれないよ。でもファンとしては嬉しいな。読売−日テレ−報知−巨人の関係みたいで。

偽南渕：しょぼい偏向だね。

偽仁志：うん…。