偽南渕（テレビ観戦）：こっちのほうが『スーパーバトル（旧『ランニング王座選手権』）』より金がかかってるね。観客のきゃーとかわーとかいう声も大きいよう。

偽仁志（テレビ観戦）：まあ、音声なんて放映時にいくらでもいじれますからね。

偽南渕：きゃーきゃーいうのは、スポフェスのほうがスターがたくさん出てるからかも。ランニングは若手主体で、球団ごとにひとりだけ有名人入れてるってかんじ。

偽仁志：あと、会場が球場じゃなくてホールだから、客席とグランドが近いね。

偽南渕：いいなー。

偽仁志：何かねキミは、ナゴヤドームと東海テレビのイベントに何か文句でも。

偽南渕：ないけどさ。

偽仁志：いいじゃん両方とも立浪出てるんだから。

●清原のさわやかな過去

偽南渕：最初はイントロ当てクイズ？

偽仁志：そう。去年は井上が全然活躍できなくて無念でした。今年はうちはだれも出してない。ハム岩本、ヤクルツ高津、ベイ三浦など、８人の芸達者が競い合っていました。

偽南渕：このイントロ当てクイズの舞台裏で、清原、立浪、片岡の「ＰＬトリオ」にいろいろな質問をして、「ｙｅｓ」なら後ろ手に持ったボタンを押させる、という企画をやってましたね。

偽仁志：片岡が清原にいじられまくってるのがおかしかった。

偽南渕：これに対して、立浪は雲の上の大先輩清原の隣でも全然ビビらない。清原の機嫌が悪くなるような非常事態になったら片岡に振ればいいや、という余裕の表情でした。

偽仁志：でかいふたりが大股広げて座ってる真ん中にちょこんと座らされてましたが、別にどうということもないそぶりでしたね。

偽南渕：それに比べて、片岡、最初からびびっていて落ち着きがないもんなぁ。

偽仁志：片岡は酒が入ると清原をオッサンよばわりしたり「巨人に行って変わったわ！」と言ったりするのを清原にバラされて大汗かいてました。

偽南渕：たっちゃんの見せ場は、最初の質問「ＰＬの寮で門限破りをしたことはありますか」に対して、清原ひとりにボタン押させたあと、「（部活を）引退してから」は夜中に寮を抜け出したと言ってしまい、清原に「ほな押せやー」とつっこませたところだけですね。

偽仁志：立浪のいやに白いスネとクールな笑顔が見られたほかは、中日ファンとしてはとくに収得ナシでした。でもオフの清原はホントにサービス精神旺盛で、気取りもなくて面白いです。

偽南渕：そのあとは金魚すくいで、勝った選手が小銭のつかみどりをするというもの。

偽仁志：当然、後輩ふたりが先輩を勝たせてましたが、それにしてもうまかったね、清原。

偽南渕：西武時代に遠征したときに博多の中州の夜店でよくやってたとか。

偽仁志：中州の夜店は、私の知ってる、当時清原のおっかけをしてた福岡出身の女性もずいぶん行ったらしいよ。ものすごくうまくて、中州じゃちょっと有名だったとか。

偽南渕：？

偽仁志：ひょっとしたら清原、彼女たちファンをひきつれて夜店に行って、コツを学んだのでは。

偽南渕：清原にそんなほほえましい過去が…。

偽仁志：あったら面白いな、という想像なんで。あくまでも。

●「ダサっ」。ザッツオール

偽南渕：次は「ダイビングヘッドスライディング」ですね。

偽仁志：全身にプロテクターをつけ、そのプロテクターの腹の部分にタイヤが付いていて、それでダイビングヘッドスライディングをして、台のうえを何メートルまでスライドできるかという勝負。

偽南渕：われらの岩瀬は１０メートルぐらいのところで壁にぶつかって仰向けに転倒。

偽仁志：みんなに「ダサっ」と言われてましたね。

偽南渕：ベンチのやまさき・フミヒロ・種田は大笑い。立浪はどこかに出かけて留守でした。

偽仁志：たっちゃん、どこ行ってたんだろうねぇ。ちなみに、片岡としゃべっている場面は一度も見られなかったという立浪ファンの証言がＷｅｂのＢＢＳで確認されています。

偽南渕：「片岡、立浪と同居したさに彼の娘との結婚を画策」という冗談も出回っているぐらいなのに。

偽仁志：この収録の前には選手会の総会があったんですよ。そのときにたっぷりしゃべったんでしょう。

偽南渕：まあ、ヘッドスライディングについては感想はとくにないです。

偽仁志：次は新趣向、「ノックＰＫキング」です。

偽南渕：バットでサッカーボールをティーバッティングして、ＰＫ方式でサッカーゴールに入れるというもの。キーパーは、今はただのデブにしか見えないけれど元全日本の往年の名ＧＫ、田口だったよ。キミは知らないだろうけど。

偽仁志：知らない。で、これはセパ対抗で行われました。セの監督は古田、パは片岡。

偽南渕：これはうちの選手は出てませんでした。

偽仁志：ここでもＰＬは見せてくれましたねぇ。清原がものすごいパワーを見せつけて豪快に決めたあと、自ら打席に立ったお調子者片岡は、見事に外してパリーグを敗北に導いてました。

偽南渕：片岡あっちゃん、プレッシャーに弱ーい。

偽仁志：片岡は舞台裏でガンちゃんといっしょに「二人羽織勝負」にも出るなど、野球ではどっしりしてるのに、意外といじりやすいところを見せていました。

●痛恨の電池切れ

偽南渕：ドラゴンズの話題が少ないよう。

偽仁志：そんなあなたに「キャッチテニス」を。これはソフトボールをグラブでキャッチしながら、テニスのルールでやる勝負。つまり、相手コートのなかに投げて、相手がとれなかったら負け。

偽南渕：これ、たっちゃんが決勝に残ったんだよね。

偽仁志：そうそう。立浪は小坂との「名手対決」に勝ち、近鉄の中村をほんろうして勝ち上がり、ヤクルトの五十嵐と決勝で１対４で負けました。

偽南渕：なぜか前評判は高かったですね。

偽仁志：フェイントとか、相手を振り回すとか、うまそうに見えるのだろうか。

偽南渕：準決勝の前にも、一茂の「（優勝候補は）ボールさばきから見ると立浪選手ですね」というコメントをバックに、正座してボールとたわむれてる姿が抜かれてました。

偽仁志：決勝の相手になった五十嵐、去年の松坂の代わりにアイドル扱いになってて、高津が活躍すると大喜びする姿なんか何度も映ってましたね。

偽南渕：五十嵐、最初は黒木と「男前対決」。

偽仁志：中継解説の古田が「こんなくくり、やめてください」と怒ってたのがよかったね。

偽南渕：五十嵐、かわいい顔してえげつないプレー。古田は「黒木は熱いから、負けたら泣くのでは」とネタを繰り出します。

偽仁志：かわいいかねぇ五十嵐。むさ苦しくはないけど。よだれかけ似合いそうなかわいさなんだもん。あたしはベイの福盛がかわいさでは１２球団一だと思うなぁ。

偽南渕：少数意見は無視してどんどん話を進めますよ。準決勝は上原対五十嵐、黄色い声援が盛り上がりました。

偽仁志：さて決勝ですが。古田も「（優勝は）立浪でしょう」と言ってたのに勝てなかったのは、ひとえに、シーズン中によく見られた「電池切れ」ですね…。

偽南渕：決勝のときは試合前から息があがってるようでした。

偽仁志：決戦、翌日にしてくれれば立浪が勝てたのに（応援月間）。

偽南渕：確かに、１点目はうまく五十嵐をコケにしたのですが、以降はいま一歩でボールに追いつけず、かと思うと力み過ぎて、フェイントする余裕がなくアウトにして自滅、これでマッチポイントに。

偽仁志：最後は五十嵐があっという間に１球で片づけていました。

偽南渕：オレ、このシーン予言したぞ。「この場面１球で決まるぞ」って言ったら、ほんとに五十嵐のサービスエースでゲームセット。でもたっちゃんは、最終的には敢闘賞をもらっていました。個人賞はあとＭＶＰの高津だけですからね、これは大きいです。

偽仁志：エースコックのワンタンメン１年分と、ゴルフのフルセット。ミズノのゾイドってブランドだって。知ってる？

偽南渕：知ってるけど、立浪はそんなのいらないだろ。もうどこかとライセンス契約とかしてるだろ。

偽仁志：なんで得意そうなん？　それってファンとしては嬉しいわけ？　まあ、そう言われたらワンタンメンも、カープの２軍選手とかにあげてほしいなぁ。

●負け方にも芸風が

偽南渕：こうしてみると、うちは立浪だけでしたね、目立ったのは。

偽仁志：あと鈴木が松中、黒木とオリンピックつながりで質問コーナーに出てました。これは松中がオチに使われてたんですけどね。

偽南渕：最後の馬跳びを忘れてるよ。

偽仁志：いいの。あれはもう、最初から全国の中日ファンがあきらめてるから。

偽南渕：作戦を練り、練習も怠らなかったヤクルトが連覇したね。

偽仁志：作戦で目立つ気も、無駄な体力使う気もないうちが予選落ちするのは当然ね。しかし悔しかったのは、巨人だ。

偽南渕：最下位で予選落ちじゃん。うち以下だろ。

偽仁志：そうなんだけど、清原が高橋尚のズボンを降ろし、勝負を捨ててネタに賭けてました。うちがそんなことするようになるには、あと何世紀かかることか。

偽南渕：いいんです。うちはかっこいい立浪が率いるチームですからね。勝つときだけ目立ちに行き、負けるときはひっそりと。これでいいんです。