2002年版
南西対談２：救世主、現る
4月2日 中日○３−２●讀賣
4月3日 中日●２−３○讀賣
4月4日 中日●５−６○讀賣（以上ナゴヤドーム）
4月5日 広島○４−０●中日
4月6日 広島●６−８○中日
4月7日 広島○８−６●中日（以上広島市民球場）
（５位）
●出た、清原スイング
4月2日（火）ナゴヤドーム
巨人 0 0 1 0 0 0 0 0 1｜2
中日 0 2 1 0 0 0 0 0 x｜3
勝投手：バンチ １試合１勝
セーブ：ギャラード １試合１セーブ
敗投手：入来 １試合１敗
本塁打
清原（Ｇ）
4月3日（水）ナゴヤドーム
巨人 0 0 0 0 0 0 2 0 0 1｜3
中日 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0｜2
勝投手：前田 ３試合１勝
セーブ：河原 １試合１セーブ
敗投手：岩瀬 ２試合１敗
本塁打
井端（Ｄ）、立浪（Ｄ）
4月4日（木）
巨人 1 0 0 0 1 0 3 0 0 1｜6
中日 3 0 2 0 0 0 0 0 0 0｜5
勝投手：岡島（３試合１勝）
セーブ：河原（２試合２セーブ）
敗投手：小山（２試合１敗）
本塁打
ゴメス（Ｄ）松井（Ｇ）高橋由（Ｇ）
偽仁志：中日さん、山田監督初勝利のついでに巨人の開幕３連敗を軽く演出したあと、あっさりと原監督に初勝利をプレゼントしましたね。しかも勝利投手が、前田幸長だってとこがしゃれてるよ。
偽南渕：キミこの３連戦のあいだ、どこ行ってたんだよ。
偽仁志：神宮球場。
偽南渕：かーっ！ 広島の応援か。けしからん。
偽仁志：だってドラゴンズは名古屋にいるんだから、応援に行かれないじゃん。だったらバイトでもしてたほうが楽しいもーん。
偽南渕：キミがそんなたるんだ態度だから、たいへんなことになったんだからね。
偽仁志：４日の試合のことですね。逆転して５点もとったのに負けたやつ。
偽南渕：あれは山田監督の抗議が長くなったのが裏目に出たな。
偽仁志：私もラジオで聞いてたよ。神宮はちょうど金本の打席だったよ。
偽南渕：清原がデッドボールで出塁したんだけど、スイングをとるべきなんじゃないか、って山田が身振り手振りで。
偽仁志：その間待たされた川上憲伸、結局、清原に続く江藤の三塁打で１点差につめよられたんだよね。川上はりりしい涼しげな顔してるけど、内面は短気だから、武田のつもりで扱わなきゃだめだよ。
偽南渕：清原はこのあとに続く試合にも出場して、ホームランもおおいに打ってただろう。報道では「紫色にはれ上がった」とか「病院に直行」とか書かれてたけど、そんなに痛かったら打てるわけないよ。いんちきだよいんちき。
偽仁志：うーん。寺で鍛えてるから、痛みもがまんできるんだろうなぁ。
偽南渕：なに言ってるんだよ。例の、ぜったいとられない清原スイングの典型じゃん。球界の常識だよ。
偽仁志：山田、その球界の常識に挑戦してみたかったんだね。
偽南渕：だいたい、デッドボールの直後に、一塁に走者として立ったところ、山田監督が抗議し始めたらすぐにピンチランナーに替わったでしょ。あれは不自然だったね。キミは神宮球場なんか行ってて見てないだろうけど。
●新人研修期間
偽南渕：山田に限らず、今は新人監督は勉強の時期だね。
偽仁志：投手コーチとして中日を優勝させ、ヘッドコーチも務めたのにね。
偽南渕：山田は、ヘッドコーチ時代なら簡単にくだせた判断が、監督になるとなかなかくだせなくなることを実感してるね。続投させるかどうかとか、、どの順番で代打を出すかとか。その点は原も同じで、この試合でも作戦的には同じように、ミスが多かったね。だから２試合とも、お互いなかなか決定打が出せなくて、延長戦になるんだ。
偽仁志：でも讀賣が勝ってしまったのは、やっぱりアレですか。
偽南渕：そう、中日より戦力があるというだけだね。作戦的にはどっちもどっちですね。
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コラム
偽南渕、解説者を解説する
ＣＢＣの小松辰雄元ピッチングコーチ。キミが中日の投手をほめたり安易な気持ちでコメントすると、打たれるんだよ。やめてくれよ。
これは小松投手の現役時代にポカが多かったのと同じです。
まあ、中日の選手の油断する気持ちがよくわかるもんだから、中日の選手の気持ちを代弁しているんだろうね。 |
偽仁志：小松、三沢よりはいいよ。
偽南渕：またそれか。ところで、スポニチメールによると、中日対巨人戦、ビデオリサーチによると、
最悪の視聴率だったって。
偽仁志：阪神戦はよかったんでしょ？
偽南渕：そう。開幕戦が28.2％、第２戦も25.1％。これに対し中日との３連戦は14.9％。
偽仁志：低いね。
偽南渕：開幕直後に15％を割り込んだ例は「過去に記憶にない」と言っている民放関係者もいるってさ。要するに、巨人も人気が落ちたけれど、中日はさらに魅力がないってことです。
偽仁志：ただ、視聴率の話になるといつも思うけど、そんなのテレビの世界の問題であってさ、野球の問題じゃないから、球界側はあんまりおたおたするなよ、って気がする。
偽南渕：でも、これって、今後の中日主催の試合にも影響が出るよ。さらに業績が悪化→経費をケチる→新たなガイジン取らない→キミが可愛がっているキューティ石井昭男が責任を取らされるということになりそうですね。
偽仁志：うああ。石井スカウトがんばれ。
●感動のしすぎに注意
4月5日（金）広島市民球場
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 0 | 0
広島 0 2 0 0 0 2 0 0 X | 4
勝投手：佐々岡 ２試合１勝０敗
敗投手：山本昌 ２試合２敗
本塁打
前田（Ｃ）
4月6日（土）広島市民球場
中日 3 0 1 1 2 0 1 0 0｜8
広島 0 0 0 0 1 1 0 3 1｜6
勝投手：朝倉 ２試合１勝１敗←プロ初勝利（＝初外出許可）
セーブ：ギャラード ２試合２Ｓ
敗投手：黒田 ２試合１勝１敗
本塁打
ゴメス（Ｄ）、谷繁（Ｄ）
4月7日（日）広島市民球場
中日 0 3 0 0 2 0 1 0 0｜6
広島 6 0 0 1 0 1 0 0 X｜8
勝投手：鶴田 １試合１勝
セーブ：小山田 ４試合１勝３Ｓ
敗投手：宮越 １試合１敗
本塁打
新井（Ｃ）、井上（Ｄ）、神野（Ｄ）、ゴメス（Ｄ）、久慈（Ｄ）
偽南渕：讀賣に続けてカープにも負け越しし、３カード連続負け越しだよ、ドラゴンズ。
偽仁志：あれれ、８対６で勝った翌日に６対８で負けてるよ。
偽南渕：リベンジだよ。
偽仁志：そうかリベンジか。わかったぞ。５日に佐々岡に食らった完封の意味が。これは去年の広島中日最終戦（９月20日）に、広島がうちに市民球場で、2対10で大敗したことのリベンジです。中日の先発は、どちらも山本昌。
偽南渕：何を去年の新聞ひっぱりだして一生懸命主張してるんだよ。そんなこと、みんないちいち覚えてないだろ。
偽仁志：いーえ。今年の対巨人３連戦も見てください。うちが３対２で勝てば相手が２対３で返したでしょう。勝負とはそういう、鏡のようなものなのです。
偽南渕：だったら３試合目は５対６でうちの負けだったから、次の巨人戦は６対５で勝たなきゃね。
偽仁志：ばかばかしいこと言ってないで試合を分析してください。
偽南渕：ずるい。ずるすぎる偽仁志。
偽仁志：５日の、カープ前田のホームランは見ましたか。
偽南渕：ニュースで。
偽仁志：私はケーブルテレビで、Jスカイスポーツ経由で広島のTSSの中継を見ました。前田、ホームラン直後のインタビューで、何もいえなくなって泣いてましたよ。
偽南渕：らしいねぇ。塁をまわる時点でもう涙ぐんでたようだよ。けがで休んだ期間が長かったからねー。
偽仁志：そこにまた、解説の達川みつをが声をかけるんだよ。「前田。よかったのう」。前田答えて、「監督にはご迷惑をおかけしました」。
偽南渕：地元のファンも喜んだだろうね。
偽仁志：次の打席に向かうロペスも、何度も目の辺りをぬぐっていたよ。
偽南渕：へぇ。
偽仁志：その翌日に、走塁のことで前田につかみかかろうとしたとかで、厳しい処分を受けることになろうとはねぇ。でもさ、私は思ったね。だからこそ、中日、勝て、と。
偽南渕：ふーん。偽南渕のロペス関連妄想はここをクリック
偽仁志：カープの試合にいちいち感動してたら身が持たないんだよ。前田の復活のホームランは、中日に負けたって価値が下がるものじゃない。だから勝ってほしかったのにー。
偽南渕：でも結局、佐々岡に無四球の完封を食らったね。
偽仁志：達川ときたら、しみじみと「前田はこうやって復活しましたが、山本昌は、これで引退が近きましたね…」なんて言うんだよ。確かにこの一発でさすがに遠藤に代わったけど、山本昌は毎年、引退の危機と奇跡の復活を繰り返すんだからね。
偽南渕：地元向けの中継だからいいんだよ、それで。ところで、去年は佐々岡には強かったのに０封された一方、去年さんざん抑えられた黒田には打ち勝ったね。
●こうして黒田は二軍に落とされた
偽仁志：私は昼間用事があって、全然見てないんだけど…。
偽南渕：私はスカパーで見ました。大下と西田のダブル解説。
偽仁志：広島ホームテレビの大下剛史？ あの好き嫌いが激しいもとコーチですね。東出が悪送球してロペスが取れなくても、ロペスのせいにするという。
偽南渕：そうそう！ この日もやってたよ。走者一塁にゴメスのときに、立浪の三遊間のヒット性の当たりを捕球した東出が、間に合わない一塁に投げて大暴投となり、それをファーストのロペスとライトの前田が追いかけているうちに、足に不安のあるゴメスが長駆ホームインしてしまったんだけど、大下は、「東出のエラーはしょうがないが、それをカバーすべきロペスが悪い」さらに、足が悪い前田に対しても、「ライトは一塁のフォローに来なきゃだめだ。東出よりこの二人のほうがずっと悪い」と怒ってた。
偽仁志：視聴者、怒らないのかね。
偽南渕：いや、そりゃクセのある解説する人はそれだけリスクも負ってるんだよ。この日も天からしっぺ返しを食らっていました。大下が中日打線に対してナメた発言をすると、必ず黒田が打たれるんです。
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コラム
大下剛史、大いに中日打線を助ける
１回表
アナ「（ホームランバッターの）やまさきが不調なので、中日は打線を組むのに苦労するんじゃないですか」
大下「うーん、どっちみち、ゴメスを中心にせざるを得ないんだから、むしろ楽だと思いますよ」
言ったとたんに、荒木と福留が連打、一死二、三塁に。
それでも大下、「ドラゴンズはここから（点がとれない）なんですよ」
するとゴメスが左中間にドカンと先制の３ラン、中日の選手を説教するひまがなくて残念でした。
４回表
広島キラーの谷繁に対して「この（ビジターの）ユニフォームはベイスターズみたいですけど。まあ、広島出身だから（応援するか）ね」と茶化したら、今季初となるホームランを。
大下、さすがに悪いと思ったらしく「僕が茶化したからかな？」
４回裏
今度は朝倉を攻撃。「そろそろ白星がちらつくんじゃないかな？」といったとたん、無死一塁だったのに新井がダブルプレーに倒れる。
テレビの前の広島ファンは叫んだに違いない、「大下、おまえのせいだ！」
５回表
今度は福留に対して「福留もそろそろ一人前になったらどうなの？ 前の星野監督もずいぶんしんぼうしたよ。だいたいバットが遠回りするんだよ」
すると、豪華ダブル解説の西田真二がすかさず「それは金属バットの影響ですね。日本生命にいましたからね」
西田の微妙な合いの手に何かを察してわれに返った大下、「福留はPL出身だっけ。すると西田の後輩だね」。と、福留をそれ以上くさすのをやめたが、時すでに遅し、天は見逃してくれず、福留またもや外角の球を鮮やかに流し打ち、ヒットになって、一人前になったことを大下に示しました。
で、立浪の打席でついに黒田降板。
大下は黒田のことを、キャンプから不安だったと言っていました。
「（カープの投手陣では）黒田ひとりだけが不安定なんですよ」。
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偽仁志：それは日本中のプロ野球ファンがテレビに向かって言いましたね…。
偽南渕：私も言いました。「それを言うなら高橋建だろう！」
偽仁志：しかし、今年の中日ドラゴンズの救世主が大下だったとはねぇ。カープ戦に限らず、全試合、出てきてほしいです。中継の解説は無理でも、試合前にちょっとコメントするとかでもいいのではないでしょうか。
偽南渕：翌日は、先発不足でいきなり宮越が６失点。
偽仁志：でも、打線も、向こうの先発の鶴田を打つことは打った。
偽南渕：カズキにようやく１本出てよかったよね。３回には神野が「あー打ち上げたぁ」とがっくりした打球が風に乗って２ランホームランに。
偽仁志：しかも終盤、「最後まで目が離せないドラマティックドラゴンズ」の本領発揮で、久慈が中日移籍後初となるホームランを。
偽南渕：ホームランが４本も出ましたが、最初の６点が響いて負けてしまいました。
偽仁志：広島から来た紀藤は６安打、うちから広島に行った鶴田も６安打と、たいへんきれいでしたね。
偽南渕：またそうやって、何の意味もないデータをとる。
偽仁志：先発でいうと、宮越も鶴田も５失点ですよ。
偽南渕：同じ５点でも、宮越は1/3イニング、鶴田は５イニングじゃないか。
偽仁志：宮越はこの試合で防御率135.00です。次からがんばってそこそこ勝ち続け、ローテに入ると、とんでもない防御率で規定投球回達成投手のリストに入ってくるので、面白いのですが。
偽南渕：やめなさいね。
（2002/4/8）
続く横浜戦、大下の援護なきドラゴンズは、山田＋中村＋種田のドラゴンズ追放組にきれいにリベンジされるも翌日には小笠原が投打に活躍してプロ初勝利。弱いものどうしの最下位攻防戦、笑うところはどこだったのか。「南西対談３」に続く！
ロペスが安打を打ったのに、前田が二塁から生還しない場面が２回も続き、ロペスがベンチにいるディアスに対して肩をすくめて
「なあ、こりゃあないだろ。負けゲームだから、オレに打点のインセンティブを払わないで済むように、前田は球団から言われてんじゃないのか？」
という感じで訴えかけたんだけれど、ディアスは反応せず。
ディアス、牛百頭で広島に買収されてるんだろうね。 |