8月13日(火) 中日○3−0●広島
（４位浮上）
 　14日(水) 中日○6−3●広島
 　15日(木) 中日○8−6●広島（以上広島市民球場）
 　16日(金) 中日○4−1●巨人
（ここまで６連勝）
 　17日(土) 中日●1−4○巨人
 　18日(日) 中日○8−4●巨人（以上ナゴヤドーム）
 　20日(火) 中日●1−6○ヤクルト
 　21日(水) 中日2−2ヤクルト
 　22日(木) 中日●1−2○ヤクルト（以上明治神宮野球場）
 　23日(金) 中日○4−2●横浜
（３位浮上）
 　24日(土) 中日○4−3●横浜
 　25日(日) 中日○2−0●横浜（以上ナゴヤドーム）
 　27日(火) 中日1−1阪神
 　28日(水) 中止（阪神戦）
 　29日(木) 中日○12−1●阪神 （以上阪神甲子園球場）
 　30日(金) 中日●0−3○広島
 　31日(土) 中日○7−1●広島
9月1日(日) 中日●4−7○広島 （以上ナゴヤドーム）
 　3日(火) 中日○2−1●横浜 静岡草薙球場
 　4日(水) 中日○3−1●横浜 横浜球場
 　5日(木) 中日●1−4○横浜 （以上横浜スタジアム）
 　6日(金) 中　止（ヤクルト戦）
 　7日(土) 中日○9−2●ヤクルト
 　8日(日) 中日●1−9○ヤクルト （以上明治神宮野球場）
 　10日(火) 中日○6−0●巨人
 　11日(水) 中日●0−3○巨人 （以上ナゴヤドーム）
 　13日(金) 中日●5−7○広島
 　14日(土) 中日●5−6○広島 （以上広島市民球場）
（ここまで３位）

●ノーカン野球で３位堅守

偽仁志：その後、週末のナゴヤドームでマケるクセも治った中日さん。大きな連敗もしなくなったので放っておいたのですが。またさくさくとマケ始めましたね。

偽南渕：四番立浪もさすがに一時期ほどではなくなってきたし。あと疲労のたまった１、２番の不調が響いてるのかな。

偽仁志：ブレットまた二軍に落としましたね。ガイジン枠がら空きなのに。なぜ育てないですか。

偽南渕：そういえばヴァルガスも生まれたばかりのこどもの病気で帰国したし、ゴメスとバンチも帰国。このふたりの帰国の、表向きの理由は、一応本人のコンディション問題ということだけど、このあたりの事情は、まぐまぐ系の中日ドラゴンズニュースに詳しいよ。

偽仁志：それ、また『竜の巣』に書いたら？

偽南渕：だめ。あそこは中日を応援するページだから。

偽仁志：じゃ、ここは何なんだ…。

偽南渕：結局、外国人で一軍にいるのはギャラードだけになっちゃったね。

偽仁志：えーともうひとりいませんでしたか。

偽南渕：リナレスもなぁ。

偽仁志：ボケなしでいきなり正答ですか。

偽南渕：「なんで俺が二軍なんだよ」っていう想いでいるだろうなあ。

偽仁志：体調は戻ったけど、試合に出そうにも道を間違えたり、ユニ忘れてきたり…だとか。

偽南渕：そんなの、まわりのだれがついててやればいいのに。全然知らない資本主義国にたったひとりで来てるんだからミスもあるだろうに。

偽仁志：でも、まさかほんとにキューバの英雄が来るとは思わなかった選手とベンチは、リナレスノーカンでがんばってますね。

偽南渕：あてにしてた人が「もともといなかったこと」にするノーカン野球に慣れざるを得ないからね。川崎しかり、中里しかり、野口しかり。

偽仁志：投手陣では、春先は日替わりで小笠原や山井が何とかしてくれたし、野手ではこのところの大西のブレイクがすごい。

偽南渕：南西対談４で、俺、大西は試合を決めるキャラじゃなくてチャンスメーカーの役割が正しいなんていったけど、決めまくりじゃないか。応援歌でずっと「お前が決めてみせろ」と命令し続けた効果かな。

偽仁志：あとショーゴーとか高橋光信が今更のピンポイント成長。関川もときどき活躍するんだよなー。

偽南渕：どこ行っちゃったんだよセキちゃーん。偽仁志にもらったセキちゃんストラップの人形、中日戦観戦専用双眼鏡につけてたのに、はずれてどっか行っちゃったよう。

偽仁志：あと立浪とか落合とか福留もあげたでしょ。

偽南渕：たっちゃんも落合もどっか行って、ひとり減りふたり減り、今残ってるのは福留だけだよう。

偽仁志：わはは。私の持ってるやまさき、井上、野口、川上は薬入れとかラジオにつけてるけど、全員健在だよ！　で、本物ののぐちんが戻ってくるというので、神宮まで見に行ったんですが。

●石川じゃ泣かないし…

偽南渕：無理に戻して１勝や２勝してもしょうがないのにと思ったけど…。

偽仁志：それどころか、打ち込まれてましたけど。９月８日の神宮でしたね。

偽南渕：思えば、タニシゲのミットめがけて投げるのぐちん見るのは初めてだね。

偽仁志：あの日は、味方が全然石川を打てなくて、援護ナシで、とんだ復活祝でした。

偽南渕：石川の初球のゆるいスライダーを全然打てないんだもん。みんなあの投球術にやられてたよ。

偽仁志：しかも４回には石川、のぐちんから打ってショートヒットにしてましたね。またこれが、５対０で点差ついてるのに、全力疾走するんだ。

偽南渕：それは、去年の、讀賣戦で大差ついてるのに全力疾走した藤井の事件を思い出すね。

偽仁志：あのとき藤井を野次って泣かせた仁志（本物）みたいに石川を野次ってやったらどうなってたかねー。まあ、舞台度胸も満点の強気な石川ですから、１００倍ぐらい言い返してきて、こっちが泣かされていたでしょう。

偽南渕：あの試合のあとお会いしたキミの先輩のＫさんによると、もう藤井は全力疾走なんかしなくなったそうだよ。

偽仁志：あははは。それでもだいじょうぶでしょう。まだ藤井はよそからは「ひたむき」キャラだと思われてるから。

●カープ、奇襲

偽南渕：ところでキミの好きなカープだけど、今年は中日に負け越しはナシという対戦成績になったね（９月14日現在 、14勝13敗）。

偽仁志：中日、８月には３タテにしたし、カープ対策しっかりやってるんだけどなぁ。そういえば中日ベンチ、これの前の「南西対談」で私が提案した「高橋建攻略打線」とほぼ同じものを８月15日にやって、ついに攻略してました。

偽仁志推奨打線
１井端（遊）
２荒木（二）
３福留（右）
４立浪（三）
５渡辺（一）
６谷繁（捕）
７関川（中）
８波留（左）（偵察）
打井上（左）
９朝倉（投手）

山田久志実験打線
１井端（遊）　三振−遊ゴ−右飛
２荒木（二）　中飛−遊ゴ−左飛
３福留（右）　一ゴ−右安−一ゴ
４立浪（三）　三ゴ−三振−一ゴ
５谷繁（捕）　中飛−中安−三邪
６渡辺（一）　三振−遊安（１打点）
７大西（左）　遊安−四球
８朝倉（中）（偵察）
打蔵本（中）　三安（１打点）−二ゴ（敵失、２点）
９小笠原（投）
　山井（投）　犠打
打神野（代打）左安（２点）
（高橋投球５イニング中の成績、赤字は出塁、太字はタイムリー）

偽南渕：それはよかったね。ほんとに渡辺は高橋キラーだね。キミこんなの書いて怒られないの。

偽仁志：あれは「私は建ちゃんの弱みだって理解してるんだからね」という、ファン歴が浅い身ゆえのムダ吠えなのですが、実現するってことは、だれでもみんな考えることは同じだってことですよ。

偽南渕：高橋の弱みを把握するのって、そんなに難しくないものね。

偽仁志：……。

偽南渕：そのほかの中日のカープ対策って？

偽仁志：なんたって、打倒カープにシフトした補強です。ここ数年間に、中日に移籍／復活してきた選手を見てみましょう。
　・市民球場に強い大豊
　・中日キラーの紀藤
　・カープからよく打つ谷繁

偽南渕：キミそれ、前から言ってるネタじゃん。

偽仁志：そうだっけ…。で、対カープ勝ち越しが消える瀬戸際の９月14日、広島市民球場で中日は、やっと一軍に戻ってきて本格復活のきざしを見せている大豊を、スタメンファーストにしました。

偽南渕：谷繁は首が痛くてマスクを鈴木に譲っているけどね。

偽仁志：でも二軍に落としたり、名古屋で静養させたりしないで、きっちりベンチに入れてるでしょ。「いつシゲシゲが出てきて長谷川から打つか」とびくびくして山本コージが采配を誤るようしむけたんだよ。

偽南渕：ところがカープのほうも、とんでもない作戦できたね。キミは私が発見した「大下効果」を覚えているかね。

偽仁志：はいはい。「この人が中日にナメたことを言うと、必ず中日が逆襲する」と偽南渕さんが心から信頼している、解説の大下剛史さん。広島ホームテレビの中継のときは、西田真二とのコンビで出てくる、好き嫌いと決め付け炸裂の元鬼コーチにして、ドラゴンズの救世主です。

偽南渕：この中継、広島では地上波放送があって、試合途中から番組が始まるんだけど、衛星のＪスカイスポーツは全部見せてくれる。ところが、西田はずっと出てるけど、大下が出るのは地上波がやっている間だけ。

偽仁志：あれ不自然だよねぇ。

偽南渕：ギャラが高いんだろ。で、14日の放送は、大下が解説者として登場するまではマケてたんだよ、うち。山本昌が１回裏に１点、２回裏に２点とられて。

偽仁志：立ち上がり悪くて、心配したよねー。せっかく150勝したのに。

偽南渕：ところが３回表、広島の地上波中継向けに大下が加わったとたん、中日打線が一気に３点とって追いついたんだよ 。しかもその内容を見ろよ。
　・長谷川が下位打線のフミヒロに四球を出す
　・昌が送る
　・井端、荒木が珍しくつながり、１点返す
　・福留倒れるも、このところ不調の立浪が右前に同点２点タイムリー

偽仁志：すごい。奇跡を呼ぶ大下トークだね。立浪のタイムリーはちょっとイレギュラーバウンドだったけど。

偽南渕：大下はそれを捕れなかった二塁手のキムタクを責めてたけどさ、そのあとも、カープはさほど好調とも思えぬ山本昌や、サインの交換もまともにできておらずみっともない場面連発の中日を攻められず、屈辱の０行進。

偽仁志：で、それのどこがカープの作戦なのさ。

偽南渕：地上波の放送はキミ、途中から始まるだけでなく、途中で終わってしまうのだよ。とくにデーゲームは 放送の延長もないし。そこまで読んで、大下がいるあいだは死んだ振りをしてたんだよカープは。

偽仁志：あー。そういえば、長谷川のタイムリーで逆転された回に去っていったよね、大下。地上波の放送が終わるぎりぎりのときは、二死三塁で長谷川という場面で、山本昌からファウルで粘ってもう９球も投げさせていた。

偽南渕：長谷川が１０球目をライト前に落としたのは、大下がいなくなった直後だっただろ。

偽仁志：こわいよー。大下マジックこわいよー。

偽南渕：ギャラなら俺が払うから、最後までいてくれ大下。大体、彼は何事も決めつける性格のようで、この試合中にも「この打席でタイムリー打ったらカープの勝ちだね」って言った後凡退しちゃったんだけど、コーチ時代もそんなことを叫んでベンチのムードを最悪にしてたんだろうね。

偽仁志：そのあと中日も、福留のタイムリーで１点返したけど、結局木村一喜の２ランでマケたね。

偽南渕：カープ、８月に８連敗もしたのに、いつのまにか３位中日と0.5ゲーム差につける復調ぶりだよ。借金も２だし。

偽仁志：こわいよーカープ。このところの中日、呑気な３位で楽しくやってたのに。カープ って９月になってもすごいマケてる気がしてたけど、よく考えたら「すごくマケてる」のはカープっていうより12敗でリーグワースト独走中の高橋建だった…。

偽南渕：それはお気の毒。で、解説といえば、暗さではワースト独走中の高木守道元監督！　いつまで福留のことを「ふくとめ」というんだ。カープの黒田のことまで「くろた」と言ってる。だったら自分のことも「たかき」っていうんだな！

偽仁志：「ちゅーにちとらこんす」とかね！　弱そ！

この翌日、先発にのぐちんを立て、谷繁とのバッテリーでカープに立ち向かった中日は、５回、１イニングにノーアウトで９点もとる、つまり打者が全員得点するという大騒ぎで、カープを３対14でくだした。
今年中日に３勝もしていた鶴田を、ついにやっつけることができたのだ。

なお中継のいちりゅーアナとあにやそーはちによると、中日は、これまで黒田、河内、高橋を攻略したときは
・初球から狙う
・逆方向に打つ
と、ちゃんと野球っぽい対策もしていたらしい。

これで、対カープ対戦成績がマケ越しとなるか引き分けとなるか、決戦は雨天中止分の28戦目、10月３日までお預けとなった。
市民球場で行われるこれは、10.3決戦として長く語り伝えられる名勝負となることであろうことは想像に難くない。

（2002/9/16）