南西対談2:神宮球場、テロ対策実施中

4/27○ 広島 2−1 中日
4/28○ 広島 6−3 中日
4/29● 広島 3−9 中日(以上広島市民球場)
4/30● 中日 2−9 横浜
5/01○ 中日 2−1 横浜
5/02○ 中日 3−1 横浜(以上ナゴヤドーム)←1日天下
5/03● ヤクルト20−7 中日
5/04● ヤクルト 4−2 中日
5/05● ヤクルト 4−3 中日(以上明治神宮野球場)

単独5位


偽仁志:ヤクルトに全然勝てないんですけど。0勝4敗。

偽南渕:うちが三度も単独首位に立ったのって、結局カープに5連勝した分が効いてたんだね。

偽仁志:三度目の首位だった5月3日の試合前も、97得点110失点 と去年ほどじゃないけど情けない数字で、97得点はリーグ最低、唯一の2桁台

偽南渕:その数字は勝つときは接戦を制し、マケるときはボロマケということをよく表しているね。 勝ってハラハラ、マケてがっくりだよ。

偽仁志:でもヤクルト戦の3敗目と4敗目は少ない点差でマケられるようになったよ。

偽南渕:そんなの進歩じゃないよ…。

偽仁志:ボロマケといえば、昨年の神宮での朝倉−小山で1イニング2桁失点ていう面白い試合がありましたね。結局21失点しましたが、今年もなんと野口でやってしまいました。 しかもまたしても小山が出てきて20失点。ヤクルトの連打がタイ記録だったこともあり、朝日新聞にも大きく取り上げられましたよ。

偽南渕:そりゃドラゴンズは親会社が朝日新聞のライバルだもの。新聞社系のチームがマケると嬉しいんだよ朝日は。

●両チームに石川、佐藤、野口、アレックスがいる対決

偽仁志:その20失点の5月3日ですが、ことし初めての神宮球場、5連敗中の最下位ヤクルトが相手。

偽南渕:見に行ったけど、大きな連敗をしているチームとあたるときはかえって怖い もので、いやな予感がしたよ。それにヤクルトとの初対決だった石川県立野球場でも今年少し出遅れていた石川にほんろうされ、打線には13点も取られたし。しかもその石川が先発というめぐり合わせ。

偽仁志:石川にまた打たれちゃったよー。二度も。しかも2点タイムリーまで食らった。石川、「投打のヒーロー 」としてお立ち台に立ってたけど、われらのエース野口の球を「振ったらあたりました」って言ってた。相変わらずソツのないやつ。謙虚なふりがうまい。

偽南渕:あれはまぐれ当たりじゃなくて、絶対に野口のスライダーを狙い打ったね。石川は 投げるほうでもノリよく放ってたね。最初は立浪と谷繁にホームラン食らってたけどね。

偽仁志:のぐちんの立ち上がりは四球をひとつ出しながらも続くクリンナップを抑えてまあまあだったんだよ。でもなぜか2回に二死のあと9連打されて全員安打、全員得点。それだけじゃなくて続く宮越は古田に3ラン(自責点1)、小山が3失点、石川が6失点。出る投手出る投手打たれるって何よ。

偽南渕:捕手が悪いっていうんだろ。まあ確かにそう言わざるを得ないところはある。キミは単なる谷繁ギライで言ってるんだろうけど。

偽仁志:それでも谷繁を6回まで使ったのは、こういうモチベーションを失いがちのゲームでの彼のリードを見たかった=場合によっては説教したかった、ということかも。現に落合監督は試合直後に全選手全コーチとミーティングしたそうだし。

偽南渕:そりゃ野口と宮越が9失点したところで谷繁を替えたとしても、もう勝ち目はないし谷繁が反省する機会はないし、いいところはないよ。

偽仁志:7回と8回は新人の佐藤充。これはよかったでしょ、デビューの7回は三者三振、3球三振もあったよ。ちなみに7回から捕手は柳沢ね。

偽南渕:帰りは佐藤コールも起きてたらしいね。

偽仁志:マケても収穫のある試合はいいね。そういう意味ではいろんな局面で選手にチャンスを与える落合監督はいい采配をしているのかも。 ルーキーや若手を試すときも、荷の重い厳しい場面で使ったりするでしょ。私はつい「勝ちに行けよー」なんて思っちゃうけど。

偽南渕:佐藤は岩村とラミレスに連続してホームラン打たれた。勉強にもなっていいデビューだったよ。

偽仁志:ホームラン2本はあの試合で石川−古田バッテリーも打たれてるからね、要は柳沢は古田と同格ってことだわぁ。

偽南渕:ま、その件はもう少し様子を見なさいね。

偽仁志:偽南渕さんの収穫は?

●楽しいGW、プロ球団のファンサービス

偽南渕:ちょっとさかのぼるけどカープに初めてマケた29日の収穫は北別府が太ったとわかったこと。あれじゃぶたべっぷだよう。

偽仁志:…。北別府が太ったのに今頃気づいたの。

偽南渕:いいや。去年よりさらに太ったよ。広島のおこのみ村でお好み焼きばっかり食ってるんだろうなあ。

偽仁志:それはないと思うよ…。生観戦したヤクルト戦では?

偽南渕:ヤクルトの山部投手を攻略したこと。うちの打線でも山部は打てるっていうことを証明したね。

偽仁志:…。20対7の試合の最終回のことね。

偽南渕:立浪、福留が倒れたあとに連続5人が塁に出て、大西や蔵本や柳沢で4点もとっちゃった。13点差なのに最終回に燃えよドラゴンズを3回も歌っちゃったよー。

偽仁志:翌日の最終回が始まるときに、私設応援団の佐藤さんに「(きょうは2点差なのに)きのうのほうがみんな気合が入っていました!」とカツ入れられたほどでしたね。

偽南渕:ヤクルトの若松監督、翌日も山部出せばいいのに石井弘寿なんか出しやがって。おかげでうちのだいじな岩瀬が石井にホームラン打たれる始末だよ。

偽仁志:山部2日連続で出すわけないでしょう…。山部はその前の週の讀賣戦で炎上して換えてもらえず、阿部の引き立て役をさせられたばかりで、たぶん立ち直りを期待したんだと思うけど、逆効果だったもんね。

偽南渕:しかし大差でマケなのに9回表に盛り上がるって前にもあったなあ。

偽仁志:中日だからねぇ。こんなに失点したまま9回も3者凡退で終わったらわれわれファンが暴れるかもしれない。そういうときは 今都内のあちこちでやってるような「警察のご指導のもと」で、テロ・ゲリラ対策として9回にヤクルトが中日ファンにサービスすることになってるんじゃないでしょうか。

偽南渕:ま、ふつうはマケた側のファンも神宮じゃあばれないけどね。

偽仁志:とにかく山部がファンサービス要員にならなかったら、翌日石井が2イニングも投げることはなく、従って打席がまわってきれいにひっぱってライトスタンドにホームランなんてこともなかったんだよ。あたしゃこの日も投手が「投打のヒーロー」としてお立ち台に乗るかと思ったよ。実際は2日連続、逆転勝ちをもたらした稲葉と、好投した石堂でしたが。

偽南渕:石井はホームラン打って気分よく最終回の表に登板、さすがにファンサービスはしてくれませんでした。

偽仁志:でも8回はちょっとだけ盛り上がったよ。まず五十嵐から渡邉がヒット。代走に土谷が出たと思ったら次が投手の打順で川相のバント。 川相は神宮初登場で大いに盛り上がりました。意味があるのかどうかわからないけどね。井端倒れて、次の荒木の代打で出た森野が四球だったから…。

偽南渕:そこで立浪を迎えるところで石井に替わったんだよな。立浪は結局、3日の立浪らしい復活弾のあとは音なしだね。

偽仁志:川相は8回裏に守備固めに入り、私以外のファンを喜ばせました。ところで五十嵐といえば。今年からバックネットの上方にあるスコアボードにも球速表示が出るようになりました。「?」と思ってたけど、そうか、五十嵐がいちいち振り返って自分の球速を確かめなくてもいいようになんだね。

偽南渕:8回裏は川相はサードではなくセカンドの荒木に替わって守備機会もこなした。荒木は相変わらずバントがヘタだし、打つほうもちょっとスランプ気味だけど、何と言っても現在セリーグの盗塁王だよ、2位の阪神赤星がヒタヒタと迫っていることもあるし、なんとかスタメンに踏ん張ってほしいなあ。もうそれぐらいしか楽しみがないよ。

偽仁志:それぐらい弱った振りして相手を油断させたほうがいいかもね。4日時点で6チームが3ゲーム差のなかにひしめいてる今、油断したら抜かれるもんね。

偽南渕:いやオレほんとに、開幕三戦目ですごいサヨナラ試合見て以来関東ではずっとナマ敗戦見せられて、弱ってるんですけど…。


続く5月5日もクソ寒く不安定な天候のもと、神宮球場に出向いた南西コンビ、今度はヤクルトのダメガイジン・マウンス投手に右越えツーベースヒットを打たれるのを見るハメに。マウンス、強肩な福留の送球も恐れず二塁を狙い、福留はまさかの悪送球。
ダメガイジンの汚名返上と初勝利をプレゼントしてしまった。

このほか井上が死球ですごく痛そうだったのにちょっと治療しただけで走ってグランドに戻ったこと、高橋聡文の好投、岩瀬が0点におさえたこと、9回表に代打大西が石井からホームランを打ち返してまたスタンドが盛り上がったことなどが見所でした。

あと今年から神宮のバックネット上のボードにはJDG(judge)という表示板ができ、たとえば捕手のエラーだと「E2」と、ヒットなのかエラーなのか&守備位置番号も表示されるのでとても便利というか何というか。神宮は選手名のところに打率とホームラン数もずっと表示されるし、ほんとネタ拾いには最適の球場です。

(2004.5.5.)


マケ試合詳細

4/29
黒田をそれなりに打つも中継ぎがもっと打たれ対広島初黒星
中日 000 210 000|3(10安打)
広島 002 001 24X|9(15安打)
・勝投手=黒田
・敗投手=高橋聡(先発は山本昌)
・本塁打=C嶋、前田、石原、ラロッカ D福留

4/30
川崎、昨年二軍でしてたことを一軍で…収穫は土谷と石川
横浜 501 300 000|9(12安打)
中日 010 001 000|2(9安打)
・勝投手=斎藤
・セーブ=加藤
・敗投手=川崎
・本塁打=YBウッズ

5/3
野口が2回二死から大崩れ、打線は最終回に無意味に小爆発
中  日 110 100 004|7(9安打)
ヤクルト 091 260 02X|20(22安打)
・勝投手=石川
・敗投手=野口
・本塁打=S稲葉、古田、野口、岩村、ラミレス、D立浪、谷繁

5/4
雨天中断のあと逆転され、拙攻対決を制することができず敗戦
中  日 101 000 000|2(7安打)
ヤクルト 000 300 01X|4(11安打)
・勝投手=石堂
・セーブ=石井
・敗投手=ドミンゴ
・本塁打=S稲葉、石井

5/5
手がかじかむ寒空の下、あっさりと敗戦
中  日 000 110 001|3(7安打)
ヤクルト 103 000 00X|4(10安打)
・勝投手=マウンス
・セーブ=石井
・敗投手=バルガス
・本塁打=Dアレックス、大西

2004/5/5