2005年9月19日現在
71勝59敗1分　２位（首位阪神と7.5ゲーム差）

●ドラゴンズ派手化計画

偽仁志：今期西武から移籍入団した大友進って秋本祐希と結婚してたんだね。

偽南渕：だれ、秋本祐希。

偽仁志：モデルで女優！　男子はあんまり知らないかなぁ。せっかく球団が、宮越と正津を放出してまで「芸能人と結婚している選手」を補強したのに、あまりこの話って出ないよね。そういう私も幕田ファン（？）がやっている『まっくんのひとり言』で知ったんだけどね。

偽南渕：中日は大友の前にも、地味な芸風を何とかしようと讀賣から前田の人的補償で矢田亜希子とつきあっている平松を補強したのに、最近になって矢田亜希子が他の男に走ってしまい、うまくいかなかったね。

偽仁志：あれは平松が振ったんだよ。過去にも一度、平松が冷たくなったことがあったでしょう。振ったのは平松。理由はわからないけどね。

偽南渕：はいはい。ペナントレースの優勝争いと同じように、最後まであきらめず、選手を信じてやるわけね。ところで芸能人とつきあっているといえば、先日噂の梅宮アンナとフライデーされた立浪についてですけどね。

偽仁志：…。何でその件についてそんなに嬉しそうなん。隠し撮りされたのはよりによって、われわれががっくり肩を落として帰った、東京ドームのマケ試合のあとのできごとなんですけど。

偽南渕：それはそれ、これはこれ。私はあることを発見したんです。立浪は梅宮辰夫に似ている。

偽仁志：んあー？

偽南渕：梅宮アンナにとって、ということ。限りなくパパに近い存在なんでしょうね、立浪が。つまり、遊び人ではあっても仕事はきっちりやる（とアンナには見える）、それでいて家庭（娘）は大切にしている（とアンナには見える）、そしてスターである。

偽仁志：悪かったよ。直接試合に関係のない、中日選手と芸能人の関わりなんかから話し始めた私が悪かったよ。

●よみがえるブルースリー

偽仁志：南西対談も、私が休日出勤だの徹夜勤務だのしているうちに、中日が全然マケなくて書けなくなってたんですが、それをいいことに休日出勤や徹夜勤務を続けていたら、阪神に離されてしまいました。

偽南渕：交流戦のとくに前半にボロマケし、阪神に首位をとられて一度は８ゲーム差まで開いたにもかかわらず、0.5ゲーム差まで追い上げたんだけどね。

偽仁志：阪神のＪＦＫには参ったね。

偽南渕：セットアッパーと抑えの（ジェフ・）ウィリアムス、藤川、久保田を並べて、アメリカの大統領だったジョン・Ｆ・ケネディの略称と同じになってるやつね。

偽仁志：ＪＦＫが出てきたおかげで、うちのファンはせっかく忘れていた「ブルースリー」を思い出してしまった！　世間の人が忘れてるといいなあ。

偽南渕：どうだろう。実はこの対談をしている時点で、うちの１番２番３番はまさにそのブルースリーなんだよね。

偽仁志：攻守に気を吐く荒木、必死でチームをひっぱる得点圏打率１位の井端、相変わらず狙い球しか打たない福留。

偽南渕：立浪がなあ。これじゃあ、本当に「元プリンスと呼ばれた男」 ってことになっちゃうよ。ていうか、このネタ古すぎかもね。

偽仁志：説明しよう。1980年代の米国の大スター「プリンス」は、ある日突然「元プリンスと呼ばれた男」に芸名を変えました。かなり変わった人なんです…。「元プリンスと呼ばれた男」を１字で表す記号もあるのですが、その記号はネット上では

0(+>

で代替されています（タテに回転させて見てください）。

その 0(+> は、なまじ３番だから替えられなかったんだね。３番が不調だからって日によって外したり、早々に守備固めで川相にしたりできないでしょう。

偽南渕：９月14日の試合で落合は切り替えてやっと立浪を７番にした。それでも併殺打がやたら多くて、「ミスターダブルプレー」とか「併殺打の日本記録を狙ってるんじゃないかとか。現に、併殺打の数は阪神の今岡がトップなんだけど、それに追いつきそうだよ。

偽仁志：逆転優勝を狙ううえで 0(+> がレギュラーなのはまずいだろうというのは、世界中が言っているし、今さらもう遅いから省略するとして、何であのクールに筋を通す落合政権でそんなことになっているんだろう。讀賣みたいに、視聴率を気にする親会社からの要望が…とも思えないし。

偽南渕：落合はねー。立浪がかわいいんだろう。1987年にロッテから中日に移籍してきたときの落合は、野武士集団のなかでまさに孤軍奮闘だったよ。でも1988年に立浪が入団して、「 やっと野球のことをよくわかってる、センスのいいやつが加入してくれた」とさぞ心強く思っただろう。

偽仁志：1999年の優勝のとき、落合は雑誌連載（のちに『野球人』として書籍化）に「クレバーな新人」が自分の前で四球を選んでくれたときのことを細かく書いてたなあ。三冠王がそんな19歳の若者にそんなふうに思うんだあ、と思ったよ。

偽南渕：落合はそういう関係をだいじにする義理堅さがあるんだよ。逆に言えば、野口や大西のように、 過去の何らかのいきさつによって一度信用できないと思うと徹底して厳しくする面もあるけれどね。それは表裏一体となってるね。

●のろいぞ偽仁志

偽仁志：失った星はしょうがない、一試合でも多く勝って、ひとりでも多くの新人を育て、不調な選手を立て直し、ちょっとでも阪神との差をつめて終わってほしいね。 ふつうは目標をたたれるとがっくり来てずるずると順位が落ちるけど、ここを耐えたらすごくかっこいいし今後に役立つと思う。

偽南渕：優勝の目がなくなったみたいに言うなよ。勝ち数で並ぶか越えるかすればプレーオフなんだから。

偽仁志：あとは阪神の選手の喫煙を見つけて写真週刊誌にチクるか。間違って阪神を、日本シリーズ出場停止にしてくれるかもしれないよ。

偽南渕：だれがしてくれるんだよ。うちは阪神との最後の直接対決の１試合目、正々堂々と戦って、圧勝したじゃないか。

偽仁志：立浪と片山さつきって似てるよね。

偽南渕：うーん…まあね…。でも何で話をそらすんだよ。

偽仁志：どこかで言おう言おうと思っててきょうまで来ちゃったんだよ。投票日の前に言っておきたかったなあ。

偽南渕：そりゃお気の毒、これからは気をつけるんだね。

偽仁志：直接対決の初戦、阪神に勝った佐藤はよかったね。大卒社会人出身の高齢入団で２年目、５回裏は大ピンチだったけど、とにかく何があっても落ち着いてて、青い顔になることがあってもすぐ立ち直り、打球がウッズの正面に飛ぶ幸運も引き寄せた。

偽南渕：確かに。それも、いつもはそういう打球を捕れないウッズがヤケクソで差し出したファーストミットにボールが吸い込まれるという幸運も手伝ったし。その結果、阪神との対戦成績はこの日に五分五分になったんだよね。

偽仁志：何か勝ち試合のことで対談してて、掟破りなんだけど、この日だけは、中日が阪神よりも強いみたいな気になっちゃったね。

偽南渕：阪神に引き続き中日に対して苦手意識を持ってもらうことは、来季のためにはだいじなことだよ。

偽仁志：できれば交流戦でまたマケないように、パリーグのチームにもそういう気分になってもらいたいね。

偽南渕：もう対決できないからなあ。

偽仁志：だったらパリーグの選手の…。

偽南渕：喫煙を見つけてもムダだからね。 だいたいそのネタ、すでにsato23さんのところでみんなが言ってるのを俺は見たぞ。

偽仁志：え。

偽南渕：こういうのは速さがだいじなんだよ。片山さつきの件といい、最近フットワークが重くないかねキミ。

偽仁志：ぐはー。「ファースト渡邉、サード川相こそ『勝利の方程式』というネタも南西対談用に暖めていたら、月刊ドラゴンズに先に使われてしまったしなあ。遅れついでに、「雌雄を分けた２つの試合」について、もう少ししたら補足いたします＞みなさま。

2005/9/19

とか言ってるうちに、中日は今さら讀賣に３連勝、しかし阪神も勝ち続けて自力でマジックを減らし、本稿アップロード時点ではいよいよ「３」に。

偽南渕は「讀賣を３タテしても、勝っても勝っても優勝しないんだから、さびしいよ…」と言ったかと思うと「このまま勝ち続ければプレーオフの可能性もあるんだから！」と言ったりします。ひとりの人間のなかに「勝ち組」と「マケ組」がいて争っているような今季の中日ファンの光景であります。（東山にしこ 2005/9/25）