2006年
４月25日（火）○中日 7 - 2ヤクルト
４月26日（水）○中日 4 - 3ヤクルト
４月27日（木）●中日 2 - 8ヤクルト（以上ナゴヤドーム）
４月28日（金）●讀賣 5 - 3中日「南」
４月29日（土）○讀賣 1 - 5中日「南」「西」
４月30日（日）●讀賣15 - 4中日「南」「西」（以上東京ドーム）
５月２日（火）○中日 4 - 0横浜「南」
５月３日（水）○中日 6 - 4横浜「南」
５月４日（木）○中日 3 - 1横浜「南」「西」（以上ナゴヤドーム）
５月５日（金）●広島 9 - 5中日
５月６日（土）○広島 1 - 6中日
５月７日（日）●広島 5 - 3中日（以上広島市民球場）
「南」「西」は偽南渕と偽仁志の生観戦

（３ゲーム差の２位。首位は讀賣が快走）

●落合の密かな愉しみ

偽仁志：こっちは冗談でネタにしているのだから、毎週日曜日にマケなくてもよろしい。

偽南渕：今年は開幕カード以外、すべての日曜日にマケてるね。日曜にマケると火曜日の夕方までひきずるんだよう。何度も言ってるけど。

偽仁志：あとこれも冗談でネタにしているのだから、谷繁さんはマケるときは必ず５失点以上しなくてもよろしい。

偽南渕：おかげでチーム得失点差がマイナスのままだよう。ていうかキミは何でも谷繁のせいにするけど、４月28日のは小田のミスやバッテリーミスで４失点したんだけどね。それに谷繁は連休中に、キミが待ち望んだ犠牲フライを決めてくれたよ。

偽仁志：谷繁、バントもうまいらしいね。

偽南渕：今年はまだ２犠打だけど前から俺は谷繁のバントには注目してるんだよ。

偽仁志：へえ。そろそろ川相と変わったほうがいいね。

偽南渕：捕手の谷繁がどうやって、サードの川相とどうやって変わるんだよう。

偽仁志：川相、横浜戦では老け顔・岩瀬のピンチを救う老老介護がすごかった。

偽南渕：我々が生観戦した５月４日の横浜戦ね。あのときは交代でもないのに落合監督がマウンドの岩瀬のところに来て話題になったけど、あれは好守のあとちょっと倒れこんだ川相を休ませるためだったと思うよ。

偽仁志：落合監督の中では今密かに、交代じゃなくてもマウンドに行くのが流行ってるらしい。 テレビで見たけど、次の５月５日もやってたよ。そのときは山本昌交代と見せかけて替えず、代わりに外野の守備を固めて成功してた。で、川相だけど相変わらずの逆シルバーシートぶりが光るね。優先席でにこにこ待ってて、くたびれた若者がいると席を替わってくれるやさしい川相さん。

偽南渕：とか言ってるうちにドラゴンズは「勝利の方程式」の一員だった渡邉を、ここへきて何度かスタメンサードに起用するようになりました。これを記念してコラムを発表します。

偽仁志：落合監督って、奥の深さが徐々にわかってくるのがいいね。

●讀賣、大失敗

偽南渕：しかしそんなことで満足している場合ではない。我々は讀賣をじわじわと追い詰め、追い越さなければならないんだからね。

偽仁志：讀賣って去年５位だったあそこですか？　祭日（みどりの日）で東京ドームにたくさんお客さんが入ってるのに、ワイルドピッチで失点してたチームですか。

偽南渕：いや、うちもその前日に東京ドームでバッテリーミスで失点してマケたけどね。

偽仁志：あれは讀賣に、ワイルドピッチの仕方を教えてやったんだよ。

偽南渕：まあね。今年の讀賣はミスが少なく、笑いどころがないからね。

偽仁志：去年はミセリ、キャプラー、一塁ベースコーチのちっちゃい弘田澄男と、すばらしかったのに。

偽南渕：今年は関東地方の地上波の視聴率を上げようと必死なようだけど。そんなに讀賣戦の視聴率がだいじなら、讀賣だけで２チーム作って試合すれば。

偽仁志：だったら私は、もとカープの現役をぜんぶ戻したカープと11球団の交流戦をしてみたいね。

うーん、江藤は微妙。どうしよう。ていうか嶋が２番って何よ。このチーム、４番打てるやつがひしめいてるよ。すごいなあ。しかも内野手多すぎ。どうしよう。

偽南渕：で、視聴率とれるのか？

偽仁志：そうか。関東の讀賣戦のテレビ不人気っていつもカープ戦だもんね。とにかくどんな工夫したって、関東は最初から最後までやらない中継をしてる限りだめだよ。CSやケーブルやラジオでは全部やるんだから、そっちに流れるって。

偽南渕：まあね。でも讀賣って、延長ぎりぎりの９時24分に収まるように試合を短くしてるんだよね。

偽仁志：それに失敗したのが、二岡がうちから満塁弾を２回も打った４月30日の試合。せっかく日曜日なのに。せっかく記録なのに。 あれも球場で見たんだけどさ、お立ち台が運び出されているまさにそのとき、讀賣系の日本テレビったらタイミング最悪の放送終了！　解説の江川卓が冷静にお別れの挨拶をしているのがよかったわぁ。

偽南渕：それを確かめて笑うために、球場のスタンドに携帯ラジオを持ち込んでわざわざテレビの音声を聞いていたんだね。よほど讀賣戦での笑いに飢えているんだね。

偽仁志：５月になって讀賣もやっとファンサービスする余裕ができたらしく、面白いイレギュラーバウンドで阪神にマケたりあの弱いヤクルトにマケたり。これからもがんばってほしい。

●またカープにてこずるのか？

偽南渕：うちもがんばらないと、５月になって調子を上げてきた広島東洋カープにマケこして、対戦成績五分五分なんですけど。

偽仁志：私には悪いけど、あそこは最終的にはうちの敵ではないと思うよ。試合内容は面白いけどね。

偽南渕：こどもの日の市民球場は、うちの攻撃時に、ボールがすごく高く跳ねたことによる相手のエラーやミスが３回もあったね。

偽仁志：楽天の、フルキャストスタジアムから掘り出されたレンガを寄付してもらったんじゃないのか。

偽南渕：いくらカープでも、自分が損するようなものを寄付してもらったりしないと思うんですけど。

偽仁志：とはいってもその試合でマケたのはうちだけどね。先発の山本昌の４失点をこつこつ追いついて、勝ち越したまま迎えた７回裏、替わった高橋聡文が逃げの投球で連続ふたりを塁に出し、 解説の達川みつをにいつまでもいつまでも叱られてた。

偽南渕：それは仕方ないね、替わったデニーは打たれても逃げなかった。そういう投球をしてくれないと野球にならないし、達川のような解説者はそういう興行にならない試合運びを嫌うんだよ。落合監督も聡文を、８回裏に同じように死球で押し出した小林ともども二軍調整にまわしただろ。

偽仁志：そりゃそうなんだけどさ、デニーに替わってもまだ「高橋聡文のように逃げの投球で四球を出したらこの世界では生きていけない」と言ってるし、イニングが変わってもまだ言ってたよ。

偽南渕：あれがあの試合のターニング・ポイントだったからだよ。

偽仁志：でもカープが逆転したんだから、そっちを喜んでればいいじゃない。なのに小林が打たれたときもまた言ってた。きっと今頃まだ言ってるね！ 　どこかで。

偽南渕：キミもずっとそのこと言ってれば。

偽仁志：カープと五分五分になった５月６日の試合は、３回表に荒木のセーフの判定にロマノがちょっと何か言ったら退場にされちゃったんだよ。

偽南渕：それもテレビで見てたんだよね。ロマノ、何言ったの。

偽仁志：わからない。外国人によくある暴言退場は、何をだれに言ったら退場なのか明確じゃないのがちょっとねえ。で、それにブラウン監督が延々と抗議。まあそれは、二番手の投手の準備を気遣ってのことだと思ったんだよね。実は広池の名前を審判に告げてから抗議に出たってことだし。

偽南渕：前日に先発の大竹を早々とひっこめたでしょう。アレックスに意図的に出した四球なのにもう限界とみなし、予定の球数になってるからとひっこめ高橋を出して大失敗して、マスコミやファンに采配を責められた 。あれも影響してそうだね。

偽仁志：でも、長々と抗議したあと、ロマノも神妙にしてることだし、ブラウンおとなしく帰りかけたんだよね。ところが突然一塁ベースをひっこぬいて投げ、当然退場処分に。帽子をとって、スタンド全体にていねいに礼をして去っていったよ。

偽南渕：３Ａで20回も退場になったとか、赤ヘル初優勝のときにルーツ監督も退場処分を食らって辞めたとか、そういうのを思い出すねえ。

偽仁志：思い出すよね。だから契約のなかに早々に退場処分を食らうことも入ってるんじゃないかな。

偽南渕：はいはい、入ってるといいね。監督代行となったコーチのリヴジーさんも「こういう日がいつかは来ると思っていた」と苦笑いしてたそうだし。で、うちは平然と試合を再開し、次のイニングに先制したものの、結局カープが１イニングに単打をつないで５点もとって逆転勝ち。

偽仁志：カープは敵の失調につけこめない弱さがあったのに、この日は悪送球からくずれ始めたドミンゴにうまくつけこんだね。カープに強いドミンゴを、満を持して出したのに。

偽南渕：この日の収穫はベイルに今季初の失点を食らわせたことでしょうか。

●交流戦、前向きに！

偽南渕：これで交流戦突入だねえ。

偽仁志：去年は神戸でいきなりオリックスにマケたね。

偽南渕：元中日の鈴木郁洋の電撃起用が効いたよなあ。

偽仁志：今年は札幌で日ハム戦から。日ハムには元中日の捕手なんかいないから、だいじょうぶだよ。

偽南渕：いや、フミが電撃移籍するかもしれないよ。各球団が中日を倒すため、フミは幾多のチームを渡り歩くんだよ。まいったなあ。その間に讀賣と阪神が勝ち進むんだきっと。

偽仁志：各球団が今一番倒したいのは中日じゃないと思うから大丈夫だよ。