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 かじかむ手を太ももで温めるさる |
「東山は毎年正月に名古屋に行って、何をしているのか」とよくきかれます。 「初詣と観光」とお答えするのですが、プロ野球ファンにきかれた場合はちょっとサービスして、 「ドラゴンズのテレビやラジオの正月特番を見る。あと、選手のトークショーがあることがわかったので、都合が合えば行く」 と答えます。そしたら「なーんだ、中日の追っかけやってるんだ！」と、非常に不本意なことをいわれたりします。 とんでもない誤解です。わたしはプロ野球ファンになる前は映画やハードロックの大ファンでした。きらびやかな芸能界から移籍してきたわたしが、なんであんな不細工な筋肉マンどもを追っかけなければならないのでしょう。 もちろんスポーツ選手も、じゅうぶんかっこいいですよ。でも奥さん、アテクシの場合、比較対照がエリック・マーティンや加藤雅也ですのよ。中日なんざに比べたら、オジー・オズボーンや佐藤允（佐藤充じゃないぞ）のほうがよほど目によろしい。 そもそも、こちらがいる東京に、ドラゴンズのほうから来るんですから、向こうがわたしの追っかけだといってもよいはずです。うい奴らじゃないですか。だからそれにこたえて、たまにはこちらから行ってやろうというだけの話なのですよ。 さて今年は体調もいまひとつなこともあり、いつものように平針へ豊橋へといった遠出はせず、栄で行われるトークショーだけにすることにしました。でも面子が、
この面子じゃ、追っかけしに行ったとしか思えないじゃないですか！ まあ、そんなにいやなら、「東山って追っかけなんだ」と思ってる人には朝倉と浅尾を見たなんていわなきゃいいだけのことですね。はい。 というわけで、栄のオアシス21に１時間ほど前に立ち見覚悟で行きましたが、楽勝で場所をとることができました。あまりはでに広報されていなかったため、最終的には200人いかないぐらいの集まりぐあいだったと思います。 写真のように、ふたりともスーツであらわれました。  浅尾に吠えかかるさる ユニフォームのときの浅尾は、大人とおなじかっこうをしている少年野球の子供みたいで、外見はいたいけなかんじです。しかしプレーは一人前。出世も早い。そのアンバランスさとあの眉毛剃った顔が、東映任侠映画の美形な脇役みたいです。 しかし素の浅尾は、慎重に先輩を立てながら、プロの世界で必死で生きている、のびざかりの若者でした。りりしく、頼もしいかんじがしました。 いや、話を聞いているときは確かにそう思ったのですが、話の内容はあまり覚えていません…。前年の回顧とか、だれと遊ぶかとか…。あ、そうだ。朝倉が、浅尾がティーバッグのことをティーバックと言い間違えていたという話を、ものすごく大きな失敗のように言ってました。  「彼はティーバッグのことをティーバックって言ったんですよ！」 それより面白かったのは、これ、屋外のイベントですから、スーツだけのふたりは寒くてしょうがないようす。浅尾は使い捨てカイロを両手に持っていましたが、朝倉はそれもなくて、手を太ももで暖めたりしていました。 そしたら質問コーナーになって、ファンの人が質問がてら、朝倉にカイロをあげてました。場内、大ウケです。そのあとも質問した何人かがこのふたりにカイロをあげるので、司会の人が「選手にカイロをあげるイベントではないんですよ」とつっこんでました。  カイロをもらってうれしそうなさる  
ところでこのイベントの司会の人は、地元で有名なアナウンサーさんらしく、トークショーのあと、サインぜめにあっていました。 やはり名古屋に行って、あたりまえにそこにいるドラゴンズを見るのは格別です。これからも、のぞみやひかりを飛ばして、見に行ってやろうじゃないかと思います。 2009/11/30 |