緊急宣言
プロ野球選手の五輪参加について

（いつもよりシリアスなのでご注意ください）

□古田敦也捕手のシドニーオリンピック派遣要請を受諾しなかったヤクルト球団代表に敬意を表します。また、プロ選手の派遣に早期から異を唱え続けた讀賣巨人軍オーナーにも感謝することにします。
□筆者はかねてより中日ドラゴンズのファンであり、讀賣ジャイアンツとヤクルトスワローズは中日ドラゴンズのライバル球団ですが、今回はそれとは別の次元で、この二者の功績に感謝します。

□理由を述べます。
□絶大な影響力を持つ讀賣巨人軍がプロ選手派遣に積極的であったら、また明らかにヤクルトスワローズの戦力の要である古田捕手がオリンピックに派遣されていたら、まして一度プロテクトをかけたのに、アマチュア側との交渉の結果それを曲げることになっていたら、プロ野球界は、公式戦であるペナントレースの価値を自らオリンピックよりも下位に置くことになっていました。
□もしそうなっていたら、これはプロ野球ファンにとっても、目先の問題では終わらなかったでしょう。

□また、セントラル・リーグとは異なる意図のもと、主力選手を派遣する調整を穏便に成功させたパシフィック・リーグの各位にも敬意を表します。

□それぞれに事情や方針が異なるなかで、世論や報道機関の誘導に惑わされることなく、ビジネスとして長期的視野でこの問題にあたられたプロ野球関係者各位に最大級の賛辞を惜しみません。

□さらに、鈴木郁洋捕手が日本選手団メンバーとしてシドニーオリンピックに参加することについては、これまで中日ドラゴンズの一員として鈴木捕手を応援してきたのと同様に、その健闘と活躍を祈ります。
□また、その成果いかんに関わらず、これからも鈴木捕手を応援し続けることに変わりはありません。

2000年8月3日　玉川オンライン　東山にしこ

＊これはWebサイト『DOUGHTY DRAGON』主宰のまろんさんの「SSO」に賛同したことから書かれたものです。ただし「SSO」の主旨は本稿とは同一ではなく、本稿の責はすべて東山にしこにあります。