偽南渕式
我的竜戦士 夢想妄想選手名鑑
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<人物往来篇>
その１
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球筋読んで35年、ＣＳ放送で中日戦を追いかけてはや３ヶ月の偽南渕が、我が愛すべきドラ戦士たちを、あくまで独断と偏見、夢想に基づいてお届けする、私的選手名鑑です。
なかには、想像や推測や曖昧な記憶による記述も含まれておりますが、愛ゆえの所業として、ご容赦願います。
それでは、一番バッターは「あ行」の岩瀬から。
（「何故、愛甲から始めないのだ」）
あとは、連想にまかせてアットランダムに…。
背番号：13
岩瀬仁紀（いわせひとき）
公式データ…………………………………………
昭和49.11.10 生
身長・体重：180cm74kg
ポジション：投手
投打：左左
出身地：愛知
略歴：寺津小 - 寺津中 - 西尾東高 - 愛知大 - NTT東海 - 中日(99〜)
血液型：AB／星座：さそり
ニックネーム：ガンちゃん
愛車：なし
生活信条：苦あれば楽がある
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星野監督の信頼度（★５つが満点）：★★★★★
★アピール上手の千成ひょうたん役者★
悲壮感漂うマウンド姿とは裏腹に、ベンチで待機している表情には、どこかソロバンを弾く音が鳴り響く。彼は、登板を重ねる度に、「これで年俸○％アップ」と心の中でつぶやいているに違いない。
つぶれそうでいてつぶれない。そのしぶとい処世術は、大学時代までは打者として“死んだ振り”をしながら、実は投手としての肩を守ったところにもあらわれており、まさにプロ野球選手になるために生まれてきた男である。
愛知大学の打者時代には、名古屋ドームにおける中日主催試合前の余興、スピードガンコンテストに出場して、名古屋ドームのマウンドを入団のはるか前にチェックするとともに、１３５キロの速球を披露して素人離れした才能をさりげなくアピールするという離れ業も演じている。
星野監督の信頼度は抜群で、「困った時の岩瀬頼み」が連日続いており、入団１年目にして、早くも、星野“信長”の心を掴む岩瀬“秀吉”の風格が漂っている。
背番号：23
関川浩一（せきかわこういち）
公式データ…………………………
昭和44.4.1 生
身長・体重：177cm74kg
ポジション：外野手
投打：右左
出身地：東京
略歴：調布第一小 - 調布中 - 桐蔭学園高 - 駒大 - 阪神(91〜97) -中日(98〜)
血液型：O／星座：おひつじ
ニックネーム：セキ
愛車：ジャガー
生活信条：和
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星野監督の信頼度（★５つが満点）：★★★★★
★吠える男の愛車はジャガー★
これまた、男星野のハートをがっちり掴んで離さない“ひとり特攻野郎Ａチーム”。そのココロは、何でもござれのガッツマシーン。
なにしろ、星野監督の個人的ホームページ「HOSHINO★EXPRESS」上で、監督自が関川に対して「尊敬している」と告白させてしまうほどのテクニシャンである。
何が、星野監督はおろか、老若男女の中日ファンの心までをもキャッチしてしまうのであろうか。
それは、関川の“眼”である。
打席に入って、投手に対峙するときの関川の眼は、“すわって”いる。
ただでさえ、風貌が怖い（失礼！）のに、あの眼に睨まれたら、並の投手ならびびってしまうに違いない。
彼は1998年に、久慈等とともに、大豊、パウエル等との交換トレードで、阪神タイガーズから我が中日ドラゴンズに移籍してきた。
「自分は、一度（阪神に）捨てられた人間ですから」と、関川は言ってはばからない。
彼の野球人としての履歴を見ると、桐蔭学園高 -
駒大と順調に経過した後、関西の超人気球団阪神タイガースに、将来を嘱望された捕手として入団するも、なかなか捕手としての芽は出なかったのである。
中日への移籍が決まったとき、「なんで自分が中日（中村という現役バリバリのキャッチャーが居る）に…。」と思ったことだろう。「また、控えのキャッチャー要員としての日々を送るのか」と。
しかし、男星野監督からは「お前の打撃を期待して獲得を申し入れたんだ」と宣告される。
この言葉を聞いた関川は、水を得た魚のように、移籍１年目から打ちまくり、今日に至っている。
関川にとっては、野球人として骨をうずめる覚悟で臨んだ球団、中日で打って打って打ちまくって阪神ファンを悔しがらせてこそ（「なんで関川を放出したんだ！」）、石持て追われた阪神首脳陣へのリベンジが完成するのである。
今日も、ヤ○ザファッションとグラサンで決めた関川が、愛車ジャガーから降り立ち、颯爽と球場入りしていることだろう。
背番号：22
山崎武司（やまさきたけし）
公式データ…………………………………………
昭和43.11.7生
身長・体重：181cm86kg
ポジション：内野手
投打：右右
出身地：愛知
略歴：佐布里小 - 八幡中 - 愛工大名電高 - 中日(87〜)
血液型：A／星座：さそり
ニックネーム：タケシ
愛車：ベンツ
生活信条：平常心
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星野監督の信頼度（★５つが満点）：★★★＋0.5★
★中日の“頑張れタケシ君”★
（背番号は、あの田淵と同じ「22」）
顔と身体が全てを物語る“いい人”。
関川の眼が豹（ジャガー）の眼なら、山崎の眼は、“象さんの眼”である。
訪問販売の商品を売りつけられると、きっと、何でも買ってしまいそうな愛すべきキャラクター。
その潜在的な能力については、誰もが認めるところでありながら、快打と凡打を繰り返し、期待と失望を交互に味わわされているドラファンにとっては、恐怖のジェットコースター男でもある。
その昔、山崎の頭めがけてデッドボールを投げてきたガルベスに敢然と立ち向かって行った姿は、ドラファンの心にきっちりと焼き付いている。
（詳細は、「星之★戦争“STAR
WARS”」エピソード２：Return of the TAKESHI 参照）
普段はめったに怒らないが、一度怒る（調子に乗る）と手が付けられないタイプ。
今年も、早く怒ってほしいものである。
背番号：47
野口茂樹（のぐちしげき）
公式データ…………………………………………
昭和49.5.13 生
身長・体重：178cm84kg
ポジション：投手
投打：左左
出身地：愛媛
略歴：多賀小 - 東予東中 - 丹原高 - 中日(93〜)
血液型：A／星座：おうし
ニックネーム：ノグ
愛車：なし
生活信条：何事にも全力
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星野監督の信頼度（★５つが満点）：★★★★＋0.5★
★必殺！「オウム返し」の仕事人★
岩瀬と同じく役者志望ではあるが、勝利者インタービューの台詞が、「中村さんのミットを目がけて投げただけ」「バッターが打ってくれたお陰」のツーパターンなため、意外と皆にネタバレしている。
岩瀬のように、もう少しマウンド姿に悲壮感を漂わせると、星野監督の心を掴めるはず。
なんでも、昨年の後半に実績を上げるようになってから、急に態度がでかくなり、スポーツ記者から個人的取材を受けるときには必ずおごらせるというかっちりした面もあり、プロ野球引退後もしっかり実業家としてやっていけそうで、安心（？）である。
一時期、山本マサの一番弟子を自認していたが、彼のスクリューボールを盗むためだけに“勝手に交際（弟子入り）宣言”したが、その目的を果たした（あるいは、断念した）時点で、さっさと“破門”されてしまったようである。
背番号：34
山本昌（やまもとまさ）
公式データ…………………………………………
昭和40.8.11 生
身長・体重：186cm87kg
ポジション：投手
投打：左左
出身地：神奈川
略歴：松林小 - 松林中 - 日大藤沢高- 中日(84〜)
血液型：AB／星座：しし
ニックネーム：ヤマ
愛車：セルシオ
生活信条：明るく
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星野監督の信頼度（★５つが満点）：★★★★＋0.5★
★真の親分になり切れない親ブン★
（大マサ、小マサ、山本マサ）
1980年代の中日ドラゴンズ投手陣を代表した小松（辰雄）の親分肌を受け継ぐべき人材でありながら、多くの後輩選手から慕われ（時にはなめられ）ている貴重な存在。
責任感が強いが、どこかのんびりしたところがあり、そこが大きな魅力であり、弱点でもある。
前回、星野ドラゴンズが優勝したとき、前半戦、山マサは、アメリカの２Ａ球団（要するに、大リーグの３軍）で武者修業をさせられていた。
野球発祥の地アメリカで、必殺のスクリューボール（左投手のシンカー）をマスターした（ブンブン振り回すアメリカの若者には、さぞかし有効だったことだろう）彼に、後半戦に向けての帰国命令が下された。
優勝目指して突っ走らなければならない中日にとって、彼のスクリューは不可欠のものとなり、あれよあれよと連勝し、自信が確信に変わった彼は、その後、今中とともに“さわんだふるエース”（(c)たかみね駆氏）を形成する。
最近は、勝ちを忘れたカナリアのように苦しい時期を送ったりもしているが、持ち前の明るさで若ドラ投手陣の先頭に立つべき役割を担った彼の使命は大きい。
もう一度、アメリカ武者修業時代の新鮮な気持ちを思い出せば、間違いなく、再びエースの座は約束されている。
背番号：14
今中慎二（いまなかしんじ）
公式データ…………………………………………
昭和46.3.6 生
身長・体重：182cm73kg
ポジション：投手
投打：左左
出身地：大阪
略歴：浜町小 - 門真市立第一中 - 大阪桐蔭高-中日(89〜)
血液型：A／星座：うお
ニックネーム：チュウ
愛車：ベンツ
生活信条：マイペース
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星野監督の信頼度（★５つが満点）：★★＋0.5★
★クールな頑固者★
チームメイトやファンからも、クールで孤高の男と思われており、皆にそう思われていることこそが、彼のアイデンティティを支えており、彼の自信の源であった。
ところが、現在、周りからはそのアイデンティティの源の変換を要求されているという苦境に立たされている。
まるで、一世を風びした『エヴァンゲリオン』の碇シンジ君（今中の名前もシンジである）のように、「僕はここに居ていいの？」と自問自答する毎日を送っている。
しかし、アイデンティティの源を捨てる、いや、変える必要はないはずである。
「僕はここに居ていいんだ！」
あくまで孤高を貫き、広島の大野のような野球人生を全うしてほしいものである。 |