広島東洋カープ
2004年カレンダー
ベストナイン研究

バイトカープファン　東山にしこ（時給５５０円）

2003年10月18日、全国の予約者のもとに、広島東洋カープ様の2004年版カレンダーが届けられました。

相変わらず早いですね。
８月中に人選されたとおぼしき選手たちは以下の通りです。

■８月末時点のベストメンバー

では、８月末に選ばれたと思しきメンバーを見てみましょう。

１月＝山本監督、松本、吉田、鞘師
２月＝天野、澤崎、木村一、東出
３月＝長谷川、石原
４月＝佐々岡、町田
５月＝高橋、木村拓
６月＝黒田、野村
７月＝緒方、永川
８月＝前田、新井
９月＝浅井、西山
１０月＝玉木、福地、小山田、森笠
１１月＝朝山、西川、鶴田、廣瀬
１２月＝栗原、河内、広池、岡上

注目は１月です。新人全員と山本監督をあしらうはずが、いやに少ない。
理由は簡単です。永川がここにいないのです。初登板にして初セーブを決め、オールスター戦にも出場し、８月31日現在21セーブ（リーグ３位）、結局リーグ２位となる25セーブをあげた永川が、ここではなく７月に行ったためです。 りっぱですね。

さて筆者が今年最も心配したのは、中身ではなく表紙です。
2002年はコーチも含めた全員集合、2003年は新井の腹が表紙でした。いったい2004年は誰で行けばいいのでしょう。
2002年のを見たときは例年「全員集合」で行くのかな、それもカープらしいなと思ったのですが、そんなの前の年のと区別がつかないからイヤなんでしょうね。毎年がらっと変えてきます。
2003年版の表紙の新井は「期待の新・４番」だったからでしょうし、年の始めからエラー王ではまずいので顔ではなく腹にしたのでしょう。

しかし今回は期待の星は…あえていえば８月時点では永川だったでしょうけれど、知名度の点でいまひとつです。
このカレンダーはおたふくソースが全国の「広島風おこのみ焼」屋に配ります。
おこのみ屋のオーナーや店長さんはその多くが広島県や近隣の出身でしょう。しかし野球好きとは限りません。そんなかれらに訴求するには、表紙にあしらうのは「みんなが知ってる人」が望ましいのです。たぶん。
新井と同様、足かなんかにすればその問題もクリアできたかもしれませんが。

また、カープの顔ともいうべき選手となると…あるサイトのWebマスターさんが掲示板で「カープらしい顔」をなんとなく尋ねたら、佐々岡投手の圧勝でしたが、そういう問題ではなく…８月時点でカープの勝ちに貢献したと言いきれるのはアンディ・シーツだけです。ところがなぜかカープのカレンダーには外国人助っ人選手は入れないんですよね。シーツの残留は本稿作成時点ではかなり難しいと言われていますから、その方針は妥当なのかもしれません。

で、８月に届いた予約用のDMにはサンプルが載っていました。以下の７人のモノクロの粗い写真がちりばめてありました。これは「この７人はぜったい入れるからファンの人は 安心して予約しなさい」という意味ですね。

前田智徳外野手
佐々岡真司投手
緒方孝市外野手
野村謙二郎内野手
黒田博樹投手
新井貴浩内野手
高橋建投手

スキャナ持ってないんでお見せできませんが（買えよ＞私）、黒田と佐々岡がものすごく深刻な顔をしており、野村が心配そうなのが印象的です。このときはまさか、本物もこれで行くとは筆者は思っていませんでした。
そうなんです、実物も同様の、きったないモノクロ写真のアレンジだったのです。
ただし人数は以下のふたりが増えています。これは何を意味するか。

西山秀二捕手
木村拓也外野手（外野守ってるのなんか見たことないですが）

この答も簡単。７＋２＝９、つまりベストナインを作るためにふたり足したのです。しかし三十路だらけですね。まあいいか。

それでは打順とポジションを考えてみましょう。でも投手は黒田で決まりですね。打てませんから。

１番は木村拓也でしょう。２番も足の速い西山。３番緒方、４番は前田にさせてください。新井は７番で気楽に。

５番は勝負強い野村。６番は長打力がなくもない高橋ですが、うーん、新井のほうがさすがに上か。また、高橋が塁に出て新井がバントなんて 「ベストナイン」じゃなくなりますから、６番新井、７番高橋にしておきましょう。
で、８番佐々岡。1990年代の打てる佐々岡が戻ってくるといいな。

ていうかこれ、守りはどうするんでしょう。
だって。高橋はライト、佐々岡はレフトで決まりでしょうけど。
ショートがいないです！

どうしてカープってショートがいないんですか。あ、そうか、それを訴える表紙なんですね。「シーツ絶対残留！」「でなけりゃ松井稼頭夫とってきて！」とか。

しょうがない、野村にショートをお願いしましょう。
あとはほとんど問題がないのですが、外野手の前田様をサードにまわさざるを得なくなってきました。体のこともあるから…とも思うものの、拒んでいた４番をやってもらうのだから、ポジションぐらい思い通りにさせたいですね。でも、どうしてもサードが埋まらないから前田様よろしく。

2004年広島東洋カープベストナイン（商品販売部選出）
１ 木村（拓)（二）
２ 西山（捕）
３ 緒方（中）
４ 前田（三）
５ 野村（遊）
６ 新井（一）
７ 高橋（右）
８ 佐々岡（左）
９ 黒田（投）

■卓上カレンダーによる修正予想

さて。去年もとりあげましたが、カープには春（３月）始まりの「卓上カレンダー」があります。
これは年が明けてからの発売で、新年度のメンバー表が入っています。
卓上カレンダーで、スペースも小さいですから、１ヶ月に入っている選手はひとりだけです。
そして、そのメンバーは明らかに、前シーズン終了後の評価を反映しています。

2003年はこんな修正がなされていました。

卓上カレンダー掲載選手（カッコ内は壁掛けでの掲載月）

１月＝木村（拓）（６月）
２月＝小山田（７月）
３月＝新　井（７月）
４月＝前　田（８月）
５月＝長谷川（９月）
６月＝緒　方（６月）
７月＝東　出（８月）
８月＝佐々岡（４月）
９月＝黒　田（３月）
10月＝野　村（４月）
11月＝町　田（２月）
12月＝高　橋（５月）

2004年は！　2004年はどうなるのでしょうみなさん。

最重要月の５月ですが、今年も高橋は12月落ちで確定ですかやっぱりそうですか。去年と同じペースでけがで３軍に落ち、９勝に終わりましたからね。

それでいくと５月は、後半ひとりで勝っていた黒田、オリンピックのアジア予選にも出る黒田で確定ですね。いちばん大きな修正はここでしょう。

意外と重要なのが３月。事実上の表紙ですから。ま、記録も作ったし緒方かな。

筆者はカープのマケを支えた長谷川と新井は入れたくもないのですが、それじゃ売れませんし、東出がますます新井に対して強気になりそうで怖いです。
また、卓上はレギュラー未満の若手をあまり起用しない傾向なども考えに入れつつ、こんなぐあいに予想してみました。

卓上カレンダー掲載選手予想（カッコ内は壁掛けでの掲載月）

３月＝緒方（７月）
４月＝佐々岡（４月）
５月＝黒田（６月）
６月＝木村拓（５月）
７月＝永川（７月）
８月＝前田（８月）
９月＝新井（８月）
10月＝野村（６月）
11月＝東出（２月）
12月＝高橋（５月）
１月＝石原（３月）
２月＝長谷川（３月）

うーん。面子と掲載月の両方を予想するなんて、難しすぎるぞ。
来春正解が出たら、そっと更新いたします。

2003/10/19