〜スパイメモ公開〜
明治神宮野球場で
今年初めて見たカープ
（バイトなので淡白なタイトルにしました）

バイトカープファン　東山にしこ

観戦・撮影　2002年４月２日

開幕して４日後、カープは早くも首都圏に来てくれました。
新ビジターユニで行う、初めての試合です。

カープのバイトファンというより、もはや単なる高橋建のファンと化してもなお、カープじたいもまだ、ドラゴンズの次に好きなので、やっぱり球場に行ってしまう筆者でありました。しかも数ヶ月ぶりの代休を使って会社を休み、練習から見学する熱狂ぶりです。
えーと着ていったのは、金本３３３記念Tシャツっす。神宮球場、３３３の現地ですから。

女のくせに、ハンカチを忘れてきた筆者は、球場の入り口前の売店で以前から欲しかった前田様のタオルを、「前田のしかないんですが、いいですか」と言われながら購入。準備は万端、内野席最前列のきっぷを手に、１１番入り口に突入です。

さて、相手となるヤクルトの試合ですが。
筆者はオープン戦を生で３回、公式戦をテレビで２回見ております。

ゆえに、今年のヤクルト打線はとりあえずだれが怖いか、もう腹に贅肉が付くぐらい、わかっているのです。

とくに本業である中日ドラゴンズが、この日のカードに先駆けてナゴヤドームでヤクルトに負けたときのパターンは、今年優勝してほしい広島東洋カープ（でも去年、中日に負け越ししたので呼び捨て）には、ぜったいに、繰り返してほしくありません。

そこで、以下のようなメモを書きました。

・ヤクルトの先発はホッジスと「東京中日スポーツ」の「先発投手 占い 予想に書いてあった。カープのほうは高橋になっていたが、トーチュウはよく高橋に騙されるので、これは長谷川か鶴田だろう。

・じゃなくて、ホッジスだが、これはホームランを打つので要注意だ。投手のつもりで攻めちゃだめだ。去年、「投手の本塁打王」となった高橋建の地位をおびやかしたくなかったら、甘い球は放らないこと。

・ホッジスがホームランを打つとヤクルト打線は活気づく。３月２４日の日本ハム戦なんか、エース岩本から城石、ホッジス、宮本と３本も放ち、あげく次のイニングには度会（わたらい）までスタンドに運んだ。ヤクルトはこの日、これらのホームラン４本で、つないで３点入れたハムに勝ってしまったのだ。

・その城石だが、これも去年の城石と思ってはいけない。

・城石の打球はエラーを呼ぶ。中日の立浪は、開幕戦で城石の打球をさほど強いと思わなかったような動きでエラーし、これを補おうと続けて谷繁がエラー、好投していた山本昌の足をひっぱったのは記憶に新しい。

・カープも気をつけてほしい。

メモを書き終えた私は「山本先生に渡せ」と表書きし、練習見物に専念しました。

ミーハー光線をグランドに落としたら、バッテリーコーチの道長さんと視線があいました。こういうときはどうすればいいんだ。ちょっと会釈すりゃいいじゃん。ああ、そうか。

・なつかしい前田様、なつかしい緒方さん、ベンチ入りしてないけど練習で顔を見せたノムケンの、三大怪我人

・自分がノックを受けているときでもなくても、ボールが転がってくると、つい球拾いしてしまう高橋投手

などを見物。
ブルペンでは、開幕戦で放った佐々岡、このカードで先発とみなされている鶴田が投球練習をしています。

先発投手って、あとのほうで投球練習をしますよね。なので「鶴田は違うな」。
そのうち長谷川がやってきて、ひとりでブルペンを使い始めたので「お、長谷川か！」と思いました。<20020402C19.jpg">（写真は左から通訳、スタニファー、長谷川、ベルトラン）

筆者は長谷川先発試合で、負けるのを見たことがありません。いわゆる「勝利の女神」ですな！

いいじゃん。日本は、憲法で言論の自由が保障されているのだから。

でも結局、発表になった先発は横山でした。あはは。でもヤクルトのスタメン、高橋だと１番は飯田ですが、しっかり真中でしたので、少なくとも高橋じゃないことだけは読まれてましたね。

さて。

・いつもの新井金本ツーショット

・前田東出ツーショット

・アイドルみたいな東出　花粉症で目がかゆい東出

・ショートの守備位置でにらみをきかせる北別府コーチ

などをお楽しみください。

さらに。
去年は、赤い半球を愛用していたカープ投手陣ですが、この日持ってきていたのは、ごらんのような黄色い俵状のおもちゃです。おもちゃじゃないですけど。
中日は銀色の、いかにも金持ち球団らしい球を、小笠原、遠藤あたりが運んでいるようですが、カープは酒井投手が運んでいました。
酒井はほかに水のペットボトルなんかも運んで、忙しそうでした。
中日では銀球を運ぶ小笠原を遠藤がじゃましていましたが、この日のカープの酒井は、長谷川にじゃまされていました。

高橋はベンチ入りしていないので、ザナックスのかばんをさげて、無造作ふうに染めた茶髪を見せながら帰っていきます。
ベンチ入りしない投手がだいたい何時ぐらいに帰っていくかは、どのチームでもほぼ同じだとわかってきたので、筆者は自席で気配を消し、おとなしく待って、これをながめました。
ちょうどライトが点いたところで、たいへんまぶしそうにしていました。

で、試合ですが。

せっかくメモを書いたのに、私のポケットに入ったままで山本先生には伝わらなかったので、

・横山は立ち上がりはともかく、なかなかの好投でしたが、城石にはツーベースヒットを食らいました。

・横山、ホッジスにレフトスタンドにぶちこまれました。

・ホッジスに同点にされたものの、３回以降はそれ以外は無安打無四球ピッチングで来た横山、６回にピンチを迎えます。そこでなんとベンチは、城石の前の打者を敬遠、城石勝負に！

・城石はサードゴロにうまくうちとったはずでしたが、新井がお手玉してエラーに！　ピンチは広がり、満塁となってしまいました。

・続く小野が１点入れ、そこから４失点のビッグイニングにしてしまいました。

・新井は前田が作ったチャンスをつないで先制の１点を入れ、ヒーローになるかもしれなかったのにこんなことに。

・でも、これは立浪が同じ城石の球をエラーしたのと同じだと思いますよ。勢いのある選手って、こういう事態を招くんです。ナメたらだめよ。

でもさ、ナメてたというより、「中日戦ではブレイクしかけてたかもしれんが、広島ではそうはいかんぞ」という示しをつけるためもあって、勝負したのかもしれませんね。
結果はこうなったけど、エラーによるものですから、今後広島が城石を苦手とするかどうかは、実はまだわからないのです。

ホッジスは球が低めに集まるのかな。カープ打線はいい当たりをいくつも見せてくれたのに、結局もうひと伸びがなかったり、高くあがりすぎたりして得点できず、４失点のあとは元気がなくなり、菊地原が無安打だったペタジーニに１発食らって終わりでした。

おわり。こんな試合もあるさ。