東京ドームで見た高橋４勝
（バイトなので淡白なタイトルにしました）

その２

バイトカープファン　東山にしこ

観戦・撮影　2002年６月１日

ジャイヤンツの先発は上原でした。
上原の印象というと
　・粘られると負ける
　・テンポがいいので貧打チームは呑まれがち
　・ボール先行でも三振とれる
　・なぜかスタミナがない
　・へろへろになっても変えてもらえない
　・でも、なんだかんだで勝ちを重ねてしまう（すでに６勝）
だったのですが、この日はラジオの解説の人が、フォーク投げすぎでくたびれたんだと言っていました。
翌日、録画したビデオや新聞で確認したところでは、傷めている右ひざを、ベースカバーのときに地面について打ったのがひびいたようですね。

上原は、松井にホームランで先制してもらい、そのあとカープにつないだ１点を入れられてもまた阿部のホームランで勝ち越しし、巨人ファンはわいていたのですが…。

残念ながら、ソロホームラン２本は高橋建のノルマです。もっと言えば、「高橋勝利の法則」のひとつでもあるのです。

ちなみに、地上波では放送されていませんが、松井にソロを食らったあと、江藤にブラッシュボールを放った高橋には、レフトスタンドから喝采が送られていました（笑）。

カープは６回表に金本が同点タイムリーを打つと、「このへんでやめといてやるか」と高橋に任せました。
６回裏、ヨシノブから始まるクリンナップ。ヨシノブは高橋建に弱いのですが、先週の土曜にはその高橋から３ランを放ちました。
ただしこの日は、「ストレート打たれるんだったら、変化球がいろいろあるからいいもーん」と、私にはよくわからん球をあちこちに投げわける高橋建に、ヨシノブ、きっちりいてこまされて、この回を含めて４タコでした。
いっぽう、好調な松井は猛打賞。この回もライト前に打ってましたが後続ナシでした。

７回表。新井ちゃんが出塁すると、バントを２回失敗した木村一喜がライト前。
テレビで確認したところ、９番打者の高橋はぎりぎりまでベンチで山本こーじの前にいて、こーじに何事か言われて送り出されていました。
といっても「送れ」以外に、何の用事があったのかわかりませんが…。
去年はホームランを２本打ち、投手の本塁打王だった高橋ですが、ことしはあんまり打つ気がないようで、ランナーがいないときは「ぼくんとこで打線が切れるほうが優先かな、って」ということなのか、始球式みたいな空振りで終わることが多いです。
「高橋の前にランナーを出すな」は、ある意味敵チームの合言葉ですね。
この日もすでに２打席、２アウトランナーなしで打席に立っていましたが、粘って上原の球数を増やすなどの、最低限の仕事はしておりました。
さてこの回は、初球をうまくバントしたのですが、これを上原が投げそびれて「結果論セフティバント」、なんと超・下位打線なのに無死満塁になってしまいました。

このあとノムケンが右前に、殊勲の逆転タイムリー。ところがヨシノブ、獲るなりセカンドを狙い、高橋をフォースアウトにし、記録は右ゴロとなりました。
スタートが遅れたものの、「走ってもすごいオレ」を見せ付けようとすべりこんだのに、よりによってヨシノブにアウトにされた高橋、塁審に強く抗議してましたが、だめだって ば（笑）。意外とアピール好きの建ちゃん、振り返りながら帰っていきました。
高橋建で僅差試合を勝つのはなかなかたいへんですし、ここでいやな気分をひきずってもらうのも困ります。カープ野手陣、もっと点をとらねばとここは粘ります。
替わったチョ・ソンミンをキムタク、ディアス、金本、緒方が打ち、４点差とし、前田様と同姓対決の前田幸長が出てきてようやくイニングが終わりました。

ジャイヤンツ２軍男前投手陣の兄貴格からはいあがってきたチョ・ソンミンは、自慢の金髪をさらに明るくし、後ろを刈り上げて、遠めにはスキンヘッドに見える姿で登板、ファイターズの森本ひちょりみたいで怖かったのですが、マウンドでつまづいてしまう不運などもかさなってボロボロでした。

高橋は引き続きマウンドへ。
申し遅れましたが、マウンドの後ろで、スパイクの裏を気にして白い棒みたいなもので（ソンミンの写真でご確認ください）そーじして、上原が右に動かしたロジンバッグを左に動かす、これが儀式みたいです。
申し遅れましたが、１回裏の登板時には、やっぱり穴は掘りませんでした。

８回表に新井がホームランで１点加えました。
この時点で、カプファンにまざっていたジャイヤンツファン、次々「バックホーム体勢（(c)まろんさんの弟さん）」。
その裏の高橋は、清水にレフト前ヒットを打たれ、代打福井とヨシノブはノムケンの好守もあって片付けたものの、好調松井に三安打目、球数が１１３と多かったこともあって小林カンエイに替えられました。
筆者の真後ろではどこかのにーちゃんから「高橋、よく投げた！」という声がかかり、続けてさざなみのように、拍手がまきおこります。思わず、鬼婆の目にも涙（笑）。

ここからはカンエイがさっさと後続江藤を絶ちました。

９回表、讀賣は筆者が別のページでたいへん失礼なことを書いてしまった河本育之を出してきました。
われながら、あまりに失礼だったので、自主削除せず、河本ファンからの「愛に基づく抗議メール」を募集しているのですが全然来ないという、さらに失礼なことを重ねています。
高級外車を３台も持っているザ・独身貴族、好みは「高島礼子」の河本は、さすがに２三振とゴロでカープ打線を片付けました。

さて９回裏、カープの抑えはセーブがつかない５点差ながら守護神・おやだまんこと小山田です。いや「おやだまん」つってるのは私だけですが。

ここで私はたいへんなことを思い出しました。
清原の写真を撮っていません！
だってキャッチボールとかに出てこなかったっぽいし！
ベンチまではさすがの１０倍ズームも届かないし！
ぜひ９回裏、だれか出て、清原を打席に呼び込んでほしいんですが。
清原だってあんまり使われないと、試合勘がにぶります。それに、負け試合でも最後にキヨ見られるなら、讀賣ファンのバックホーム体勢も減るかもしれません。
たのむよ原！　若大将！

その祈りが届いたのか、打率が２割前後となり７番に落ちているぴかちゅう仁志が、しぶとくサードヒット。
「これで８番阿部の次は代打だ！」と喜ぶ筆者、デジカメの電源を入れてピント合わせの試しどりをして備えます。
あんのじょう、ネクストバッターズサークルには、大柄な打者が！
「きよはらーっ！　きよはらだっ！　キヨー！！　あ、小山田に合わせてバット振ってタイミングとってる！　あ、違う…左打者だ…キヨじゃない…」
とか（心のなかで）言ってたら阿部がファースト併殺打でゲームセット、ヒーローインタビューは、地上波の放送が終わってテレビでは放映されませんでしたが高橋建でした。おわり。またね！

広島　０００　１０１　４１０｜７（13安打）＝５位
巨人　０１０　０１０　０００｜２（９安打）＝２位

勝投手＝高橋（９試合４勝４敗）
敗投手＝上原（10試合６勝３敗）

本塁打＝G松井、G阿部、C新井

2002/6/2