Diary
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June and July,
2008

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　BB型日記

７月20日の神宮球場、カープの高橋建さんはまたも、試合を作り、マケはつかないながらも７勝目を手にできませんでした。

この日は打たれる打たれる。しかし幾度となくピンチをしのぎ、とくに満塁策からの連続三振にはカープ側スタンドから優勝でもしたかのような歓声と拍手があがりました。
わたしもナマで見てたんですけどね。
その前にあったピンチにも、感情をあらわにしながら（倉と梵がかわいそう…でした…）それを力に変え、堂々とした態度（打たれてるくせに）で相手をねじふせ、マジかっこよかったですよ。いや、失点しなきゃ、そしてピンチ作らなきゃもっとかっこいいんですけどね。かっこ悪かっこいいというか。そんな言葉ありません。だんだん紀藤の域に達してきたと思います。

「今まで（故障上がりでかつ高齢なので）気を遣ってもらったから」と志願の続投で７回を投げきったはしけんには、中継の解説者も脱帽。
江本なんか、バントの構えをボールが手に当たりそうで危ないとしつこく指摘し、「呑気な顔してる」と顔までけなしていましたが、最終的にはすっかりおとなしく。

翌日のデイリーオンラインには、こんな記事が載っていました。

１４年目を迎える今季は開幕から順調に勝ち星を重ね６勝。ファン投票で球宴に初選出された。３９歳での出場に長女・●さん、次女・●さんから「パ１位はダルビッシュでセはパパがファン投票１位では釣り合わない」とからかわれたが、この日の投球は頼もしい父親の姿を見せることができた投球だった。

（名前は勝手に伏せました）

ダルビッシュ有！
あの若いイケメンに対し、「ダルビッシュなんか、うちのパパには釣り合わない」とは親思いのいいお子さんですねえ！
しかしダルビッシュも、不良あがりとはいえ人の親です。日本代表経験者ってとこもはしけんと同じです（よばわり）。

はしけんは東スポでこんなことを言っていますが。
↓

映像提供：偽南渕
（ちなみに高橋建じしんは戸塚の人の例にもれず、自分の出身地を横浜とはいわず神奈川という）

ダルビッシュだって大阪出身です。弟もいます。オールスターの会場である京セラドームには弟を呼びたいでしょう。
それに名前によく人偏つけられてきたんじゃないかなあ。侑、って人名によくあるけど有はちょっと珍しいよね。

そこで７月24日、ダルビッシュも奮起しました。
同じく満塁のピンチ。しかしストレートを放って満塁弾を食らい４失点…。
それでも、これもはしけんと同じように、志願の続投を続けました。味方が２点差に追いついてくれたものの、８回表、もう１点失ってしまいました。
投げたイニング数ははしけんを１イニング上回りましたが、残念ながらマケ投手です。

しかし、はしけんに釣り合う男になろうとがんばったことは評価していいでしょう。お疲れさん。直後にシューすんねんで。
ふたりともファン投票１位の面目を保ったと思います。

あとの懸念としては、はしけんが「ダルビッシュに釣り合うように」と、オールスター当日、とんでもない若作りの髪型で現れたりしないかということです。
まあ、冷静に考えれば高橋姉妹のいうとおり、外見や人気は全然釣り合ってませんから、大人の貫禄を見せることをキボンヌ。
　

高校野球が好きな人なら、西宮市立西宮高校のことはよくご存知だろう。
毎夏、甲子園大会の開会式でプラカードを持って歩く女子高生、あれがイチニシこと市立西宮高校の生徒だ。
西宮市立の高校のなかで最も球場に近いのでやっていたのではないかと思う。←付記：もっと近い市立はあったんだが、もともと女子校なのでここが持ったんじゃないか、とのことだよ、Wikipediaによると。

しかしプラカード持って歩くというだけで、野球は公立校の常でさほど強くなかった。
ところが最近、なんか強いんだよねイチニシ。今回はベスト８ですよ奥さん、ベスト８。さすがにさきほど、滝川二高にマケましたが。

プラカードの高校がイチニシだったことは、なぜか知られていません。
各校のマネが持って歩いていると思っている人に会ったこともあります。えーっ。だったら男子校は男子があのかっこうをしているとでも？

今回に限らず、このところ強いみたいだなあイチニシ。楽しみだな。
高校野球ファンでないわたしのような一般人の場合、どこを応援するかは、自分が高校のときにどこに住んでいたかに支配されるよなあ。わたしはまさに西宮市の高校生だったので、どうしてもねえ。イチニシOBの友人なんて山盛りいるし、 友達の妹はプラカードやったんだよ、そうなると、ねえー（おばさんボイス）。

ところで「野球人気の低下」という根強いデマにも負けず、高校の野球部大杉の時代となっています。これを反映し、今回の地区予選では兵庫県や神奈川県といった強豪地域は東西や南北に分割するようになりましたね。いいことです。
　

先月発売された、いしいひさいち著『これがワシらのプロ野球』（双葉文庫）は、何度目かの復刻ですが、今回は巻末の解説を映画監督の大森一樹が書いてます。
大森さんはずっと阪神ファン。阪神中日戦のテレビ中継の解説に来たことがあって、面白かったなあ。
阪神・中日ともに暗黒時代で、あまりに貧打なんで「しかしちゅーにちもひどいねえ」と関西アクセントでしみじみ言ってたのと、「松井（秀喜）がゴジラやったら井上もゴジラやね」と、『ゴジラ』の監督らしいサービス発言が記憶に残っています。

その大森さんは、『これが…』の解説で、収録作が1985年発表なのに阪神の25年ぶりの優勝にあまりふれていないことを指摘し、驚き、理由と思われる事柄をいろいろあげています。

いや、大森さん。阪神ネタが少ないのはいしいひさいちが、阪神ファンではなくヤクルトファンだからだと思います。
今の若い人は知らないと思いますが…いしいひさいちが「プレイガイドジャーナル」で世に出てきたのをリアルタイムで見ている世代のわたくしにいわせれば、いしいさんはヤクルトスワローズをまんがで有名にした人なんですよ。

当事者ではなく一歩ひいて阪神タイガースと阪神ファンを見てるから「タブチくん」を生み出せたのだと思います。いしいさんは大学進学のために岡山から大阪に引っ越した人ですが、そこで阪神ファンの生態を見て、さぞ驚き、さぞ面白いと思ったのでしょう。
付記：いしいさんが大阪に来た1970年代中盤というのは、阪神タイガースが「兵庫県の人のチーム」から「関西全体で愛されている球団」になり始めたころにあたります。大阪の人が地元の南海よりも阪神に夢中になっている光景は、岡山に限らず他県の人から見たら、かなり驚くべきものだったと思われます。

オールスターのファン投票が始まったころ、12球団で一番抑えてて一番勝っていた先発投手が最初の中間発表で３位をとりました。そのあと故障で失速したけどまた戻ってきて好投し、ふたたび試合を作りはじめました。そのころ、ファン投票が締め切られ、彼は先発投手の１位を獲得しました。
これは、きわめて自然な結果ではないかと思います。

なのに、はしけん本人が、謙虚なのはいいけど「正直、びっくりしています」とか言ったのがあまりに報道されるので、事情知らない一般の人に「川崎事件みたいなもの？」と思われやしないかビクビクするぜ。
ほかにも（得意の非カメラ目線で）ファンに素直にお礼言ったり、いろいろ言ってたけど、面白かったのが「ふつうは歳をとると人気がなくなるものなのに」という発言。これ、早い話がじまんですね？
ちなみにはしけんは、先発投手のファン投票１位の最年長記録を更新しました。

いっしょにファン投票１位だった前田様が、自分は試合に出てないんだけど、みんなわかってるのかなあ、とかおっしゃってます。いや、わかってると思いますよ。前田様は出てないってほど出てなくないし、オールスターはスターが出るものだから、いいんです。

さて、いつ、何をきっかけに、マツダとカープファンとパリーグのファンが、高橋とルイスのために動いたのか？
セリーグの先発投手の、得票数推移の折れ線グラフで見てみようと思いますのでお楽しみに。って、めんどくせー。オールスターまでに書けるだろうか。でも、中間発表の新聞記事をずっと切り抜いてたのなんてわたしぐらいだろうしなあ。
　

オールスターゲームファン投票の最終結果が発表されました。
カープの高橋さんの票数は横浜の三浦さんのを抜くことができました。
というかセ・リーグの先発投手部門の１位でしたよ。つまりファン選出での出場決定ですよ、はしけん。本人が週刊ベースボールで一度はファン投票で出場したいと申していましたが、その通りになっちゃいました。

カープではルイスが、ものすごい速さで11勝するなど大活躍なんで、そっちと票が割れたはずですが、そのルイスも抜いて１位です。
故障からの復帰後は５回１失点、６回２失点で試合を作っていますから、本人もファンも胸をはっていいと思います。
昨日は、打球を太ももに当ててもアウトをとり、志願の続投で３アウトをとるという、本人の大好きな（？）根性プレーをやっていました。年に一度はやりますね。

さて、いっぽう中日ですが。首位のタイガースさんとは11.5ゲーム差、振り向けば讀賣と0.5ゲーム差です。でもナゴヤドーム満杯です。へへへ。へ、へ、へ。ざまみろー。ドアラが出張中で、カバの着ぐるみしかいなくても、お客さん入るんです。でへへ。へ。へ。パリーグしか打たなくても、代打の神様が立浪でも、ビョンギュさんが期待どおりヘボくても、ドラゴンズはみんなの人気者です！　何いってるんだかわからなくなってきましたが。
あと、不敗神話とかいわれて防御率と勝率が異様によい吉見に、失点するように失点するように試練を与え、育て中です。あの人、緊張感が表に出ない顔ですねぇ…。野口を思い出します。

ドアラといえば、スポーツ報知に書いとったんやけど、中の人が７キロもやせて、スタッフが心配しているそうですよ。ドアラは中に人が入ってるんじゃなくて、人が頭をかぶってるんですけどね、報知さん。
　

これまで何度かオールスターファン投票のバナーを嬉しそうにはりつけてきたタマガワｏｎｌｉｎｅですが、今年ははりません。
あんなもの、ネット投票のこと以外何もわからないクソサイトじゃないですか。しかもわたしの宿敵・ｍｓｎのサイトのごく一部という扱いになっており、オールスターゲームへの敬意が見られない。

ハガキや投票用紙はネット投票より気楽です。だれでもできます。でもｍｓｎのサイトじゃ何もわかりません。機構のサイトに行きましょう。

■日本野球機構
http://www.npb.or.jp/
■ファン投票実施要綱
http://www.npb.or.jp/allstar/2008voting.html

今年も例によって、阪神・ハム・カープの組織票が目立ちますが、とりあえず高橋建が三浦に抜かれているのだけは納得がいかないので、逆転を目標にします。←文の前半と後半がつながっていない。
なので高橋さんは「病院にはいかない」「一軍に帯同しながら復帰を目指す」とかいってるけど（Ｗｅｂの記事に書いとっただけやけど）、キャンプのときからずっとじゃん？＞首痛。とっとと首だか肩だかの故障を治して復帰してちょうだい。

さて交流戦で気に入ったのはオリックスの近藤（投手）。
ごくふつうの外見でごくふつうの投球をする人だが、しぐさと表情が「少年マンガの野球選手」みたいなのだ。
ぜひ見ていただきたい！　舌を出す選手は意外といないものだが近藤の舌出しは位置といい長さといい、完璧にマンガである。

さらに「まいったな」というときの目！　実在の人間の両目がになるのをわたしは初めて見た。

しかし早く終わんねーかな、ドアラブームと北京五輪の野球。
ドアラは、ふつうに沈静化してローカルヒーローに戻ってくれるといいけど、中の人が過労でどうこうするとかけがでどうこうするとかいうのはかんべんしてくれ。わたしはドアラが（ていうかシャオロンもパオロンも、ていうかマスコットというもの全体が）好きではないので、そーいう後味悪いのはなおさらやだね。

北京五輪、予選で日本が敗退したらどんなにいいだろう！
キューバの、勝つためなら何でもありのジェットコースターみたいな試合はこびとか、野球後進国が作戦勝ちを狙うのとか、見たい！
まあ、あんなもの五輪でやるのはこれが最後でけっこうですけどね。プロ野球とサッカーは五輪に必要ありません。くわしい理由は反対派のみなさんがおっしゃってるのと同じでいいです。

アジア予選では韓国が試合開始直前にラインナップを変えるというえげつないことをしましたが、日本もその試合で暴力的なえげつないスライディングしてましたね。あれって国民的禁句なんでしょうか。CSで金村義明と大塚光二がわざわざ私服で再現して揶揄してましたが。

国民的禁句といえばイチローだよなあ←全然一般的じゃない意見。あれがいなくなったらマリナーズ、ヘンな個人記録に気を遣わなくてよくなるから、もう少し強くなるやろね。
　

「命綱」のマロンさんが、日記に雑誌MORE（競合誌のWithもか？）の着まわし記事の口調を使っておいでだったので「おおっ」と思ったけど、あれむちゃくちゃ面白いねえ。
二十代前半の女の子がね、１か月、そのシーズンの服をとっかえひっかえするの。着まわしですから、同じ服を違う着こなしで何度も使ったりするんだけどね。
これにその日の彼女のようすがキャプションで付くんですよ。ぜんぶ読んでいくとひとつのお話にもなっている。企画して、人を手配して30枚分の写真を撮影し、キャプション書く編集者、たいへんだよ。
独特の口調があってね。このあいだ槇村さとる先生も連載中のマンガ『リアルクローズ』でパロってましたが。「残業断ってホットヨガ。夏に向かってやせるゾ」とか「きょうのプレゼン、大成功。上司にほめられちゃった」とか。

なんでそんなことを野球のほうの日記に書いているかというと。５年ほど前、わたしは美容院でこの記事を見ていて、プラスチックのメガホン持ってる女の子の写真の横に、こんな衝撃の文字列を見つけたからだ。

きょうは野球観戦。がんばれ巨人！
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このアマ、巨人ファンだったのか！

当時はわたしも、今よりずっとアンチ讀賣だったからねぇ…。
で、それ以降美容院でこの着まわし記事を読むたび、またプロ野球ネタ使ってないかと目を皿のようにするわたくしですが、ついぞ見かけない。見落としているだけかもしれないので、どなたか「きょうは野球観戦。吉見、ずっと中継ぎなの？」「同僚の真奈美とヤケ酒。高橋建さんがまた月間MVPを土壇場で逃したんだもん」「ショック！ 首位阪神とのゲーム差より３位広島とのゲーム差のほうがずっと小さいよー」みたいなキャプションを記憶していらっしゃったら教えてください。って、ここ、掲示板もメルアドもないからどうしようもありませんが。