＊下線部はクリックすると偽南渕加筆による詳細が読めます。

対讀賣ナゴヤドーム３連戦

4月10日（火）
巨人　０００　０１０　０００　０００｜１（２位）　　
中日　１００　０００　０００　０００｜１（首位）
（延長12回規定により引き分け）

■投手
巨人＝工藤−条辺−岡島−三浦−野村
中日＝川上−岩瀬−落合−ギャラード−正津−紀藤


4月11日（水）
巨人　３００　０００　０１０｜４（同率首位）　　
中日　０００　００２　０００｜２（同率首位）

■投手
巨人＝高橋尚−条辺−岡島
中日＝前田幸−紀藤−井本

勝投手＝高橋尚(２試合１勝)
セーブ＝岡島(５試合３Ｓ)
敗投手＝前田幸(２試合２敗)

■本塁打＝G松井３号ソロ、D山崎武３号ソロ


4月12日
巨人　０００　０１１　０００｜２（単独首位）
中日　０００　１００　０００｜１（２位）

■投手
巨人＝入来−岡島
中日＝バンチ−落合

勝投手＝入来(１試合１勝)
セーブ＝岡島(６試合４Ｓ)
敗投手＝バンチ(２試合１敗)

■本塁打＝G松井４号、G仁志２号

偽仁志：今年、巨人にぜんぶ負けて１勝もしていないチームがあります。さあどこでしょう。

偽南渕：去年の地元初対決３連敗みたいなボロ負けじゃないから、だいじょうぶだよ。投手の好投もあったし。

偽仁志：うちは何位でもいいから、巨人の首位はやめてください。

偽南渕：あわてない、あわてない。今はまだお互いに戦力を分析する時期なんだから。

偽仁志：分析してるのか、うち？　かつて巨人の００７と謳われた井上スコアラーはどうした。

偽南渕：分析してるよ。これまで、わざわざ武田と前田で負け試合を作って、「仮想工藤の高橋健」「仮想條辺のバワーズ」「仮想メイのニューマン」で本物対策を練っただろ。

偽仁志：それはキミのネタでしょうが。

偽南渕：いや、ほんとにそうなんだよ。でもまたもや意識過剰で貧打に泣きました。

偽仁志：ヤクルツの仮想入来（もと巨人の入来兄）には勝てたのにねぇ。本物入来に負けたか。ドラゴンズ、初物と本物に弱い。←？

偽南渕：第三戦の讀賣側は、入来弟が先発だったのは余裕だね。入来兄の敵討ちとばかり、気迫のピッチングを展開し、それに翻弄されるドラ打線でした。

●ガトリング砲をボトボト撃て！

偽仁志：うちの選手って、１イニングに走者はひとりしか出てはいけないって思い込んでない？

偽南渕：そう言われても仕方ないぐらい、打線がつながらなかったね。惜しいところはたくさんあったけど。ひとりが不調だとみんなバタバタとダメになる、「集団催眠打線」だもの。

偽仁志：がんばってるイバチンと荒木がかわいそうだ。

偽南渕：こうなったらジグザグ打線をやめることでしょう。

偽仁志：左、右、左っていうあれ、何かマズいかねぇ？

偽南渕：じゃなくて。「打てる・打てない・打てる・打てない」のジグザグをやめるの。

偽仁志：わはは！　確かに、そのジグザグじゃ点入らんわ。

偽南渕：かろうじて調子をキープしているのは、今年売出し中で他人のことにかまっていられない井端と荒木。

偽仁志：福留も、８試合連続で打点を入れるなど、好調ですね。

偽南渕：元来が完全にマイペースで他人の様子に無頓着だからね。

偽仁志：あと、偽南渕説ではなぜか「好調」になってしまう立浪でしょ。

偽南渕：たっちゃんはね。不調なんじゃないんだ、ホントはね。他人が打てない投手を打つことが生きがいで、得点チャンスのためにスタミナを温存してるんだよ。

偽仁志：わはは。おかしいね、たっちゃん♪

偽南渕：それから、得点圏ではまず打たないが走者無しや走者１塁の気楽な場面になると力を発揮するヤマサキ。こんな状態でもなんとかやっているのは、この５人でしょう。

偽仁志：まあね…。

偽南渕：この連中をくっつけて、「マシンガン」ならぬ「ガトリング砲打線」を組んでほしいね。少ないチャンスをちょぼちょぼとものにするわけ。

偽仁志：それ、火縄銃打線よりマシ？

偽南渕：たとえば、こんな風に...。

　一番井端が塁に出て、
　二番荒木がバントで送り、
　三番立浪進塁打、
　四番福留敬遠で、
　五番ヤマサキポップフライ。

偽仁志：点、入ってませんけど。

偽南渕：やっぱりもう一人足りないなあ。

偽仁志：カズキがときどきいいんだけど。

偽南渕：シラケ三振がなくなれば、監督の信頼を得て常時使ってもらうようになるんだけど。

偽仁志：ゴメスの穴、結局うまってないじゃん。

偽南渕：去年より重症だよ。去年はディンゴが期待はずれでも、まだゴメスがいたんだ。

偽仁志：あれって、５番レフトがいない、っていうか、５番立浪レフト李をがまんすればいいだけだったんだものねぇ。今思うとたいした苦労じゃなかった（笑）。

偽南渕：課題が多すぎ。

●新加入組の苦闘を見守ろう

偽仁志：ところで、紀藤って、なんであんなにピンチメーカーよ。ヤクルツ戦でも、出てくるやラミレスに一発浴びてすぐ退散してたし。

偽南渕：確かに１戦目は抑えなきゃいけないところで仁志、阿部を塁に出したけど、ヨシノブは一ゴロ併殺打に討ち取ったじゃない。

偽仁志：その走者だよ。２戦目みたいに清原にツーベース食らうのはまだしも、連続四球だよ。紀藤さあ、逃げるタイプじゃないんでしょ？　冬山でひとり自主トレしたり、鍛えてるのに。

偽南渕：うーん。カープ仕込みの精神力を早く見たいなぁ。

偽仁志：あのさ。トレーニングや精神修養は、試合で勝つためにあるんでしょうが。

偽南渕：まあね。

偽仁志：紀藤さんの場合、逆に、野球でピンチに立ったりチームを負けに追い込んだりすることで、つらいトレーニングや修行に耐えられるようにしてるんじゃないか？

偽南渕：だいじょうぶ。紀藤は夏場に強いから。みんながヘタるころに真価を発揮するって。

偽仁志：そんな、カープファンにするみたいな慰めしかなくなっちゃったのか？

偽南渕：まあ、あとの２戦はおとなしかった分スタミナを温存できたし。ティモンズはすなおに勉強し直したりコーチの言うこときいたりしてるようだし。まだまだ、わかんないよ。

偽仁志：ティモンズ、自分のビデオ見て研究してるんだって？

偽南渕：いざ打席に立つとわからなくなってしまうことって多いんだよ。中継で言ってたけど、３日目なんかあえて志願のベンチで、みんなの打席を見て勉強したらしい。で、通訳とコーチが山�ｱの打席で「こうするとタイミングが合わなくなるんだよ、ほら見てごらん」とか教えてたとか。

偽仁志：やまさきって…（笑）。

偽南渕：そしたら、そんなときに限って山�ｱが打ったというきれいなオチつき。

＊この翌朝、偽仁志は、トーチュウの１面で「ゴメスの穴をゴメスで埋める」ことになったと知り、コンビニの前でフリーズする。