■最近の成績
８月１日（水）●０−７対巨人
８月２日（木）●１−５対巨人
（以上東京ドーム）
８月３日（金）●４−６対ヤクルト
８月４日（土）●１−１２対ヤクルト
８月５日（日）●１−２対ヤクルト
（以上明治神宮野球場）
８月７日（火）○１２−０対横浜
８月８日（水）●１−４対横浜
（以上札幌ドーム）

チーム順位＝４位

■識者のお言葉
「ナゴヤドーム行くんですか。いよいよ佳境ですか。え？　優勝争いなんかしてない？（じゃ、どうして行くんですか？）」
（偽仁志同僚女性、豊田市出身、両親が中日ファン）

偽仁志：あいつが二軍に落ちちゃったよう。今年はこれで終わりか！？

偽南渕：そうなんですよ。一度はいっしょにお立ち台に上がった同級生コンビなのにね。

偽仁志：それはやまさきと関川でしょ。私が言ってるのは神野純一です。

偽南渕：なんだ、相変わらずやまさきと関ちゃんに冷たいね。っていうか、公式には神野ファンだったよね。偽仁志は。

偽仁志：公式ファンである経緯はもうだれも覚えてないけどね。で、今年の神野のまとめ打ちは、例年以上にすごかった（南西対談11参照）。

偽南渕：お立ち台にも上がったね。

偽仁志：またヒーロー談話のうまいこと。聴いてるファンがわーっと歓声をあげるところをちゃんと自分で作るし。脇役人生なのに、妙に明るくて自信ありげなんだよね。

偽南渕：地元愛知県の出身で、人気者だもの。今年は体調もよかったようだし。

偽仁志：でも結局また故障で落ちたんですよ。（１）季節限定で強い　（２）脇役なのに明るい　（３）地元人気　（４）怪我をする。これ、何かを思い出しませんか。

偽南渕：どうせ広島カープだろ。

偽仁志：そうです。しかも今年の神宮球場では、なぜか神野のときだけ広島カープ式のスクワットコールをしているファンが見受けられます。そう、神野純一こそ真の「ひとり広島東洋カープ」です。

偽南渕：「真の」って…。ほかにいないだろうが。なんでそんな偽仁志趣味の話から始めなきゃいけないんだ。

偽仁志：では概観から。中日はオールスター後、７月の終わりに意味もなく広島カープを３タテにしたあと、また存分に「らしさ」を発揮して負けまくりです。そのあいだに、ヤクルツは名実ともに首位に立ち、Ｖロードを突き進んでいます。

偽南渕：ヤクルト球団、今ごろになって自分のところの打線のニックネームを募集し始めたよ。

偽仁志：だってだれも名前をつけてくれないんだもの。

偽南渕：実はオレ、いいネーミング考えてるんだ。

偽仁志：へえ、どんな？（棒読み）

偽南渕：「ドラマチック打線」。つまり、役者がそろってて、サヨナラ勝ちあり、逆転勝ちありの神宮劇場の劇団って感じじゃない？

偽仁志：ふーん。優勝するときはどこでもそんなもんでしょ。

偽南渕：それにさ、ペタジーニは母子ほどもの年の差を乗り越えた夫婦だし、古田や石井ピンは女子アナと結婚など、波乱万丈の人生を送りそうじゃない？

偽仁志：そういうヤバいネタだったら中日のほうが（省略）。

偽南渕：ところで、うちが、たまに大量得点勝ちすると、ときどき放送や新聞で「強竜打線」という名前を出す人がいるけど…。あれは恥ずかしいよなぁ。

偽仁志：「使用を慎む用語」に加えてほしいね。

偽南渕：和製大砲を失った打線だしなぁ。

偽仁志：球団側も選手を奮起させようと、あの手この手だね。査定に得点圏打率を加えるぞ、と言い出したり。

偽南渕：チーム得点圏打率、リーグ最低だもんなぁ。とくに山�ｱは、２０号同点本塁打を打って、お立ち台に立った日も、またまた、得点圏ではない一死一塁の場面だったもんな。つくづく「得点圏」が嫌いなんだなあ。

偽仁志：二軍ではどうしてるかなあ。二軍は優勝争いにからむかもしれないのに。

偽南渕：とにかく、ヤマサキ選手は「得点圏打率」で評価してはいけないのです。彼の偉大さを表わす尺度、それは「得点圏外打点」です。

偽仁志：わははは。

偽南渕：つまり、走者無しまたは走者一塁における打点の数を競うのです。

偽仁志：競いたい選手、いるかなぁ、ほかに。

偽南渕：いる、いる、中日にたくさん。

偽仁志：中日にそんなにたくさんヤマサキがいてどうする！

偽南渕：とにかく、親会社がマスコミなんだから、何とか話題にしてもらいましょう。きっと、この尺度では、彼は間違いなく上位に位置することでしょう。

偽仁志：何でもいいから、早く帰ってきてくださいヤマサキ選手。

●若竜、老兵清原をこき使う

８月１日（東京ドーム）
中　　日　０００　０００　０００｜０
巨　　人　０００　２０４　１０Ｘ｜７

■投手
中日＝川上−遠藤−中山−正津
巨人＝入来

勝投手＝入来(１６試合９勝１敗)
敗投手＝川上(１６試合４勝６敗)

■本塁打
G高橋由２０号、阿部５号

８月２日（東京ドーム）
中日　０１０　０００　０００｜１
巨人　００２　００１　０２Ｘ｜５

■投手
中日＝朝倉−前田幸−正津−岩瀬
巨人＝高橋尚−岡島

勝投手＝高橋尚(１７試合５勝４敗)
セーブ＝岡島(４０試合１勝１敗１９Ｓ)
敗投手＝朝倉(２試合１敗)

■本塁打
Dゴメス９号、G清原２１号、２２号

偽仁志：カープに勝ったあと巨人に負ける、得意のパターンだね。私は２日の試合を東京ドームで見てしまいました。

偽南渕：朝倉、どうだった。

偽仁志：途中から行ったので、もう降板したあとだった（笑）。代わりに見たのが清原のホームラン。なんか今年は清原のホームランをたくさん見ている気がします。

偽南渕：清原はいまや、巨人の「ひとり気を吐きマン(c)つめきりさん＠メッタ斬りプロ野球」ですね。

●今のままじゃだめだぞヤクルト

８月３日
中　　日　０１２　０１０　０００｜４
ヤクルト　０００　１００　０２３｜６

■投手
中日＝バンチ、岩瀬、落合、ギャラード
ヤクルト＝石井一、ハースト、五十嵐、松田

勝投手＝松田 ３２試合２勝
敗投手＝ギャラード３３試合１敗

■本塁打
Dバンチ１号、YSペタジーニ２９号

8月4日
中　　日　０００　０００　０１０｜１
ヤクルト　１１２　１１２　０４Ｘ｜12

■投手
中日＝山本昌−紀藤−中山−正津
ヤクルト＝前田−山本

勝投手＝前田(１８試合６勝４敗)
敗投手＝山本昌(１９試合７勝７敗)

■本塁打
YSラミレス１７号、１８号、YSペタジーニ３０号

８月５日

中　　日　０００　０００　０１０｜１
ヤクルト　０００　０００　２０×｜２

■投手
中日＝野口
ヤクルト＝藤井−河端−高津

勝投手＝藤井(１８試合１１勝３敗)
セーブ＝高津(３２試合２敗２３Ｓ)
敗投手＝野口(１８試合９勝４敗)

偽南渕：偽仁志が広島遠征に出かけて、ちゃらちゃらと高橋建の写真を１０倍ズームで撮っている間に、私は真面目に神宮球場に通っていました。

偽仁志：ヤクルトはお得意さんだから「巨人に負けてヤクルトに勝っちゃだめだよ」と心配しましたが、杞憂に終わりましたね。

偽南渕：３日は岩瀬の乱調。

偽仁志：出たか、「応援月間ジンクス」…。

偽南渕：いやいや。こういう逆転劇は優勝するチームの勢いだよ。

偽仁志：ヤクルトの勝ち投手になった松田、去年は敗戦処理っぽかったのに、今年は勝利の方程式の引数だもんね。松田ってクールなんだけど、帽子が大きくない？

偽南渕：そうか？　気のせいでは？

偽仁志：妙にゆるみが作ってあって、キャスケットみたいなんだよ。大昔に桜田淳子が被ってたみたいな…。これからは松田に注目だね。

偽南渕：あっそ。いいねぇ呑気で。４日は山本昌がもたなくて、打線は５回も併殺を食らうし、大変だったんだからね。

偽仁志：５併殺！　それ、また何かつまらん記録になってない？

偽南渕：残念ながらそれはないけど、ヤクルトは先発全員安打。合計１９安打は今季最高だってさ。

偽仁志：あとキャッチャーが若い清水でしたね。ついこの間、フレッシュオールスターゲームで偽南渕さんに説教された清水くん。

偽南渕：相変わらずスローイングが下手でさぁ。中山投手への返球で、またもやあらぬ方向に投げていました。

偽仁志：でも、今年みたいに優勝戦線にからめそうにない年は、若手を育てなきゃね。ということで、星野監督、ベンチでフミヒロみたいにそばにはべらせることにしたって何かに書いてあったよ。

偽南渕：俺のそばにはべれよ清水。俺が説教したいよ。

偽仁志：５日はノグチンが可哀相だったね。中村さんも悪送球で相手に２点とられて、悔しかったでしょう。

偽南渕：稲葉のホームスライディングで体勢をくずしたんだけど。

偽仁志：中日、１０安打もしたのに、点が入ったのはノーアウト満塁の８回の１点だけ！

偽南渕：それも立浪のゴロの間の１点だもんな。

偽仁志：あの回は先発の藤井を替えるなど、ヤクルツ側も危機感を感じてたのに。

偽南渕：替わった河端ってどんな投手？

偽仁志：中継で言ってたけど、よくチームメートにいたずらされるそうです。

偽南渕：……。

偽仁志：ヤクルト、こんな地味なまま優勝しちゃ可哀相です。私はこれからも、ヤクルトの選手のいろんな側面を紹介していきたいです。

偽南渕：帽子が大きいとか、いじめられてるとかを？

●敵も味方もジンクスを超えて

8月 7日（札幌ドーム）

中日　００３　００１　０８０｜12
横浜　０００　０００　０００｜０

■投手
中日＝川上−岩瀬−落合−紀藤
横浜＝川村−中野渡−米−吉見−小桧山−森中

勝投手＝川上(１７試合５勝６敗)
敗投手＝川村(１１試合５勝２敗)

■本塁打
Ｄゴメス１０号

8月 8日（札幌ドーム）

中日　０００　０００　１００｜１
横浜　１００　００３　００×｜４

■投手
中日＝朝倉−前田幸−正津−ギャラード
横浜＝バワーズ−杉山賢−木塚

勝投手＝バワーズ(１７試合３勝８敗)
セーブ＝木塚(５１試合６勝５敗２Ｓ)
敗投手＝朝倉(３試合２敗)

偽仁志：北海道、横浜ベイスターズ、大量得点。この３つが揃った中日戦には「大逆転負け」というオチがつくと条例で決まっています。７日はドキドキしましたね。

偽南渕：でも負けなかった。これは翌日に反動が来るかな、と…。

偽仁志：それはもう、世界中の中日ファンが思っただろうね。

偽南渕：川上憲伸は読売相手にも０対１７の試合をしてたね。大量差完封づいているな。

偽仁志：翌日はまた朝倉。がんばってるけど負けましたね。

偽南渕：８日の試合は、職場でこっそりＷｅｂ見て中日が０対１でリードされているところまで見て、仕事の打ち上げで飲み会に参加したんだよ。

偽仁志：じゃ、結果はどこで知ったの。

偽南渕：いや、知らないまま、試合結果を知らずに、夜０時前に帰宅しました。

偽仁志：地上波の「プロ野球ニュース」終わったから、遅く帰るとつまんないねぇ。

偽南渕：そのかわり、衛星放送でスカパー（ＣＸ）版「プロ野球ニュース（午後１１時からの５０分番組）」が始まったのは嬉しい。この日もそのエンディングに間に合いました。

偽仁志：ほう。

偽南渕：そしたら、司会のフジテレビ福井アナが、「横浜のここ１０年間の札幌での成績を調べてみたんですが、３勝１２敗なんですね」と得意げに面白データを披露したのち、間もなく番組が終了。

偽仁志：じゃ、当日は結果わからずじまい？

偽南渕：ていうか、「中日が逆転勝ちしたのかな」と思うじゃん。

偽仁志：なるほど。

偽南渕：実は、この番組は毎日録画して、中日の勝ち試合のときだけじっくり見てんの。だからこの日も、早速ビデオを巻き戻して、「横浜対中日」の試合を再生しました。

偽仁志：そりゃそうだわ！

偽南渕：じゃあ、エンディングの福井アナの意味深な発言はなんだったの？ オレの青春を返せ！

偽仁志：「横浜は、札幌ではゲンが悪いけど珍しく勝ちました」っていう話だったんですね。お気の毒でした。

偽南渕：何か俺ばっかりつらい目にあってないか？

このあと虎の穴にはまったドラゴンズ、抜け出した先にあったものは何か。南西対談16に続く！