『プロ野球12球団対抗ボウリング大会』

放映：2002年１月３日　16:00〜17:55（テレビ東京系）
収録：新横浜プリンスホテル ボウリングセンター
中日ドラゴンズ成績：なんか下のほうの順位　エキサイティングチーム賞（ドライバーとキャディバッグ）
出場選手：波留敏夫、井端弘和、福留孝介

■星野仙一の功績

偽仁志：星野がクビになり、いろんな番組でのびのびとふるまう中日ナインが見られる、楽しいお正月でしたね。

偽南渕：クビって、キミ…。まあ、星野がやめただけじゃ、こうのびのびとはできなかったね。

偽仁志：あっという間に阪神の監督に就任したもんね。もう完全によその人だから、外部からやいやいうるさいこと言われるいわれもなくなった。

偽南渕：よかったよねー。

偽仁志：ナインが嬉しいと、私も幸せ。優勝はしないだろうけどね。

偽南渕：しないね。阪神はどうだろう。

偽仁志：しないでしょう（笑）。星野は中日球団を見返してやろうと思ってると私は思うけど、もうじゅうぶん見返してるのでは。

偽南渕：タブチを呼んで、島野コーチ取って。阪神はたまたま、FAの片岡、田口、大リーグ行き希望の川尻と、人の動きが多いこともあって、マスコミの注目を一身に集めたね。

偽仁志：中日の話題といったら移籍のごたごたぐらいだよー。

■本物偽物対決

偽南渕：このオフは中日もいろいろあったけど、「タマガワｏｎｌｉｎｅ」的には最大の事件は年末に南渕時高が本を出したことだな。

偽仁志：なんと１５５〜１５６ページには、偽南渕が『竜の巣』で書いた「夢想妄想選手名鑑」の南渕の項が引用されていますね！

偽南渕：そうなんだよー。本物に読まれちゃったよー。

偽仁志：この本、中日時代に関する記述が異様に少ないんですが、「中日はさすが人気のセだけあって、応援歌に南渕の名が出てくるわ、インターネットのホームページには『ブチかませ！　闘将ボーイ』というタイトルで紹介されるわ」という話の流れで出てきます。

偽南渕：「ブチかませ！」は見出しにも使われてて、嬉しい。

偽仁志：○○要員だ、とかも書いてるのに心広いぜ本南渕さん。本物の南渕のファンはもちろん、偽南渕のファンも よろしければご一読を。薄くて字が大きくてすぐ読めます （いいのか）。
南渕時高著『負けたらあかん！　野球人ブチの反撃』星雲社（０３−３９４７−１０２１）、１５００円＋税

■ドラゴンズは何を取りに行くべきか

偽南渕：では本題に入りましょう。

偽仁志：優勝賞金２００万円は、結局近鉄バファローズが持って行きましたね。

偽南渕：金持ち球団の中日は、そんなはした金を欲しがりません。

偽仁志：そういえば元日の『プロ野球夢のオールスタークイズ日本一』で、カープが体脂肪率対決で小山田を出して最下位になり、 最下位賞のフィットネスバイクを獲得したのは見事でしたね。練習のカープ、体で稼ぐカープを象徴する出来事でした。

偽南渕：うちはとにかく、波留で目立ち、若い井端と福留を大いに売り出そう、という目論見と見たね。

偽仁志：山田監督、オフには大いにテレビに写って全国に顔を売れって言ってたっけ。

偽南渕：そしたら中村武志が大いに写ってしまったけど…。

偽仁志：そんな暗い出来事を吹き飛ばすような波留の活躍でした。

偽南渕：まず団体戦の「ガチンコペナントレース」では、ダイエーと対戦して負けましたが、いきなり３人とも青いタオルのハチマキで登場。

偽仁志：波留は「ダイエーさん強そうなんで、ギャグのほうで。負けないようにします」。勝利より露出。これがこの番組における中日ドラゴンズのテーマですね。波留、いろんなアピールしてたけど、福留はいやそーでした。

偽南渕：福留もけっこうテレビで笑いをとるくせに。

偽仁志：波留は笑いの取り方が肉体系だからね。福留は女子アナに口答えしたり、生意気なことを言ったりするのが得意技だから。

偽南渕：波留、投げる前にわきの下を拭いてたでしょ。あれは相撲の真似だよ。

偽仁志：あー、そうなんだ。あと、林家三平や桂三枝の真似とか、だれかが投げるときに「へっぷしっ」とか言って調子を崩すとか、関西の小学生男子が必ず通る道だなぁ、あれは。

■井端と福留の微妙な関係

偽南渕：ボウリングじたいは井端はストライクはとれないけどスペアはうまくとる。波留はあんまりうまくないね。

偽仁志：けっきょく３人で１ゲームやって、トータルの得点が99点。12球団で２桁得点は中日だけでした。

偽南渕：オフでも得点取るの下手だね。

偽仁志：１９９９年に、日シリでもオフでもダイエーに負けてたの思い出すなぁ。

偽南渕：次はビンゴね。倒したピンが３本なら「３」と、９つ並んだ数字を消していき、隣り合った３つの升目を消せたらビンゴ。

偽仁志：たくさん倒せばいいわけじゃないんで、難しい。東軍はひとつもビンゴを出せなくて、どうなることかと。

偽南渕：セリーグ西軍がビンゴ１つ、パリーグ西軍が２つ出してくれて、ゲームを企画した人はさぞかし安堵 したことでしょう。

偽仁志：うちはセリーグ西軍として試合に臨みました。

偽南渕：波留はここでも、「２とか３は中日が取るから」とカープさんやタイガースさんに花を持たせつつ、目立つ努力を。

偽仁志：ほかにもいろいろ笑いをとってましたが、ビンゴを達成した阪神の桧山を押し倒したりとか、やっぱり体で笑いをとるんだよなー。シーズン中もそうだもんなー。

偽南渕：さらに「歌って投げてタイムアタック」。これは「のど自慢」形式で、ストップがかかるまで歌うやつなんだけど、判定は機械がやります。

偽仁志：一本調子でも、音やリズムをはずさないのが高評価につながる。一番長く歌ったのは、１番を歌いきった阪神の藤本だったね。

偽南渕：でも、カラオケの秒数だけじゃ点数にならない。歌った秒数に合わせた回数、チームメイトが投げて、その本数が点数になる。

偽仁志：うちはミニモニ。の『ジャンケンぴょん』でしたね。３人ともハチマキにさらに名札をつけて濃さをグレードアップさせていました。

偽南渕：ここで波留が井端のことを「彼は（ふだんから）けっこうモーニング息子。やってます」と言ったのがウケて、何度も字幕出されてました。

偽仁志：歌は当然、波留。お立ち台の上でステップ踏んでました。お調子者のカープ金本も、東出にキンキキッズ歌わせて踊ってましたが、波留のほうが全然うまい！

偽南渕：で、井端と福留が旗を持って歌詞に合わせて上げ下げしてました。

偽仁志：せいいっぱいやってるんだけど、「いやそうですねー」といじられてしまう。

偽南渕：井端さぁ、ストライク取ったときに波留にだけ抱きついたりして、福留に遠慮してる雰囲気あったよね。歳はどっちが上？

偽仁志：井端が２コ上。

偽南渕：そうかー。本来、若手どうしでじゃれてもよさそうなもんだけど、福留のポジションとっちゃったしさ、福留のほうがスターだから、やりにくいんだろうね。

偽仁志：福留、そんなことにめげずに堂々としてるしね。

偽南渕：次は「ピンとり合戦　戦国レーン」。各チームの色に塗られたピン２本を倒すとそのチームから点が取れる、というもの。

偽仁志：うちはハムから得点を奪おうとしたんだけど、井端はとれず。井端が、波留の発案とおぼしきハチマキを はずしてから投げたこともあってか、波留が「帰って来んなお前もう」とキレた振り。

偽南渕：それより、讀賣の福井が「中日さんから取ります」と言ったとき、波留がすかさず大騒ぎしたのが効いた。讀賣よりうちのほうが長く映ったもんね。

■ドラゴンズ芸能部はいかにあるべきか

偽仁志：たくさん映ったかいがあって、うちはエキサイティングチーム賞というのをいただきました。波留ぐらいやらないと、テレビでは目立たないのか！　とも思わされましたね。

偽南渕：あれをほかのドラゴンズの選手にやれったって無理だよなぁ。

偽仁志：でもさ、女優の矢田亜希子と交際している平松が、ＦＡで巨人に行った前田幸の人的補償で入ってきて、ようやく中日にも全国区な選手が！

偽南渕：全国区なのは平松じゃなくて矢田亜希子じゃないか…。

偽仁志：もう、身内の全国区化でいくしかないよ。選手は野球に集中、芸能活動は身内が！

偽南渕：鈴木フミヒロ夫人通称ミンミンが芸能界復帰とか？

偽仁志：立浪の娘がモーニング娘。に入るのはどうよ。来年はそろそろ中学生だよ。

偽南渕：かわいいの？

偽仁志：優勝旅行の映像で見たけど、かわいいよー。立浪と同じ顔だよ。

偽南渕：しかし、いくらかわいくても、いきなりモーニング娘。は厳しいでしょう。

偽仁志：じゃ、最初は名古屋NHKの全国区番組『中学生日記』かな。

偽南渕：立浪のファンで友達の加藤晴彦も出てたしね。

偽仁志：立浪のこどもはインターナショナルスクールに行ってて英語が話せるらしいから、「帰国子女として転校してくる美少女」の役で！

偽南渕：でも、『中学生日記』は昔ほど人気がないんだよ。一時期はゴールデンタイムにやってたけどさ。

偽仁志：人気ないの？　マジ！？

偽南渕：キミはNHKなんて『サンデースポーツ』しか見てないから何も知らないんだな。今名古屋NHKといえば『エスパー魔美』だね（土曜午後６時〜６時半）。

偽仁志：それ、藤子・Ｆ・不二雄のまんがじゃん。実写ドラマ？

偽南渕：そう。今年の１月５日から始まったの。 第１回目を見ていたら、登場する高校生の会話が名古屋弁なので、番組のエンドクレジットを見たら「NHK名古屋」だったよ。

偽仁志：じゃ、それに出すか！　帰国子女の役で！

偽南渕：で、NHKの子役で実績をあげ、高校を出るあたりで本格デビューだな。

偽仁志：でも、７年後じゃ、それまで立浪パパがもたないよ。

偽南渕：冷たいなぁ…。

偽仁志：だったら、立浪娘が野茂のように道をひらき、あとを正津や藤井といった、若い子持ちがこどもを芸能界入りさせ、こどもの七光でおやじが全国区化を！

偽南渕：弱かったシーズンに続くオフは、こんな話題ばっかりだな。