| 南西対談１：トリオで行こう 3月28日(金) ○中日 7−3 巨人 3月29日(土) ●中日 0−11 巨人 3月30日(日) ○中日10−9 巨人（以上東京ドーム） 4月 1日(火) ●中日 4−9 ヤクルト 4月 2日(水) ○中日 2−1 ヤクルト 4月 3日(木) ○中日 8−3 ヤクルト 4月 4日(金) ○中日11−3 横浜 4月 5日(土) ○中日 3−2 横浜（以上ナゴヤドーム） ここまで同率首位 4月 6日(日) ●中日 3−7 横浜（浜松市営球場） 同率２位 ●讀賣戦は元木の勝ち ■本塁打 偽仁志：いつもの年だとこの時期は、マケると「こんなことで巨人戦はどうなるのか」と いう話になるのだけど。今年は最初に当たってしかも勝ち越してしまったから、何だか７月中に夏休みの宿題を終えた小学生の気分よん。 偽南渕：東京ドームの試合は３つとも見たけど、近くにいた人が「この打線、いいねぇ」って言ってたね。開幕戦はいきなり上原をどんどん打ち込んだもんなあ。 偽仁志：その勢いで、大量得点する試合が続きました。とりあえず３カード勝ち越しで、阪神や巨人と早くも首位争いを繰り広げたね。でも次はその阪神と当たるから…。 偽南渕：いわゆる「星のつぶしあい」となり、首位巨人の独走を助けることでしょう。巨人って、結局うちにしかマケてないんですけど （2003/4/7現在）。 偽仁志：うちに負け越ししたあとは、横浜に２勝、広島に２勝。打率、防御率、ホームラン数がリーグトップでバランスもいい。今年も巨人が優勝なんじゃないですか。 偽南渕：まだ終わるなよう。要するにセリーグは３強３弱だから、強いところが弱いところに勝ち越ししてるだけだよ。 偽仁志：巨人はいつもそんなに早く出てこないんだけど、今年は早い。工藤、桑田の年寄りが好調なのが大きいかな。 偽南渕：若手というか、無名のスターも早くも登場したね。仁志や清水と同期で苦労人の原が起用されて感動的な活躍と言われているね。中日戦での一軍初打席が初安打、その次は看板直撃本塁打だよ。 偽仁志：原ってよみうりランド顔やねぇ。 偽南渕：何だそりゃ。 偽仁志：讀賣二軍の選手によくある、妙にりりしい顔だよ。あのホームランは生で見てすごいと思ったけどさ、結局中日にしか通用してないじゃない。あと左の中継ぎの柏田も中日戦でだれにも打たせない好投だったけど、そのあとはカープ戦で代打朝山と不調な東出に打たれて失点したり。 偽南渕：それ、讀賣の選手をけなしてるつもり？ 要するにうちは早くも讀賣に苦手を作ってるってことじゃないか。ネタにしようと新聞ひっくり返してデータの裏づけとってる場合じゃないぞ。 偽仁志：ふん。このデータが後々に生きてくるの。さて、うちはなんとか讀賣に勝ち越したけど、相手の強さのほうが浮き彫りになった気がするよ。開幕戦は上原が乱調だから勝てたけど。２日目の工藤には手も足も出なかったし、３日目は ルーキーの木佐貫にプロの示しを付けて大量点を先取したのに１点差まで追い上げられた。やっぱり怖いんですけど。 偽南渕：そのカンは当たっているかもね。だから中日ファンは今が一番いいときなんだよ。 偽仁志：浦和レッズファンの友人にそう言ったら、彼女も去年、レッズが一瞬首位に立ったとき、「今が一番いいときだな」と覚悟を決めたそうです。 偽南渕：気の合う友達なんだね…。
偽仁志：や、顔タッチしたのは立浪でしょ。
●ヤクルト戦は小笠原の勝ち
4月 1日(火) ■本塁打
偽南渕：巨人に勝ち越ししたらいきなりヤクルトに大差をつけられたね。これが本来の中日だよ…。いちおう反撃するんだけど、向こうがその倍ぐらい 点を取ってしまうんだもの。 偽仁志：紀藤さんが今年のファンブックで言ってる「ひっくり反って（返って、の誤植？）倍」ってこのことでしょうか。先発投手足りますか、だいじょうぶですか。 偽南渕：そこまであせることはないけどね。なまじ得点力があがると、点の取れる中日に慣れてない投手が「きっと 今日もまた逆転してくれるだろうから、ここで少しくらい点を取られてもいいや」とふんばらなくなってしまうんじゃないだろうか。 偽仁志：ことしのプロ野球は変で面白いですね。パリーグもそうだけど、みんな去年と全然違いませんか。順位は終盤の状態をひきずってるようなかんじだけど、中身が違う。 偽南渕：阪神のように、去年と面子ががらっと変わったチームもあるしね。 偽仁志：４番が全部去年と違うよね、セリーグ。 偽南渕：讀賣は松井が大リーグに行ったし、ヤクルトとカープは不動の４番が移籍。横浜と阪神にはもともと不動の４番がいなかった。 偽仁志：中日なんか４番が立浪じゃないんだよ。 偽南渕：あれはもともと便宜上の４番で、異常事態だったの。キミは立浪の４番がよかったの？ 偽仁志：いや、せっかく笑うところだったのにと思って。 偽南渕：たっちゃんは今年、キヨハラ先輩より先に２０００本安打をキメなきゃいけないから大変なの。 偽仁志：立浪が４番でなくなったことに象徴される「打てる中日」、オープン戦は打ちまくって優勝しました。 偽南渕：「爆竜打線」という恥ずかしい名前が中日新聞社のほうから…。しかしうちが爆竜なのは、要するに４番オチョアと５番クルーズが打ってるときにつながるから、そのときだけですね。 偽仁志：あと１番福留の打率がよかった日もよくつながりました。ところが立浪と荒木と谷繁が打たないから３番６番８番が機能しない。 偽南渕：荒木はまだ、塁に出れば走力を生かして盗塁やら、いろんなことを帳消しにしてくれる活躍をするんだけど、立浪と谷繁はなかなか目覚めない。 いわば爆睡トリオといえよう。 偽仁志：立浪が２割２分とか打って、どこか痛そうにして、たまにホームラン打つのを見てると、1999年の優勝を思い出すなぁ。 偽南渕：いやな思い出し方だね！ 確かに爆睡トリオで一番責任を問われそうなのは、もちろん立浪選手会長だけど、「自分は、部下を必死に激励している」みたいなことを言ってるね。まあ、１試合に１本はヒットを打っているので、１４０試合出れば２０００本は十分達成できるわけですが。 偽仁志：ところで山田久志の方針とか目標とかは何なんでしょうか。 偽南渕：何かで言ってたけど、「五分五分でいい」。 偽仁志：ことしの目標は５割？ カープじゃないんだから…。 偽南渕：「ことしの」じゃなくて「出だしの」！ セリーグの近鉄になろうとしてるんだよ。 偽仁志：えっ。男前首脳陣？ 偽南渕：違う！ 打力をつけて意表を突こうとしてるんだよ。とりあえず長打力がある選手をとったんだから。 偽仁志：防御率の悪さも意表を突かれたよ。最初の４試合なんか合計３２失点だよ（そのあとは落ち着いて、本稿作成時点で４８得点４８失点）。 偽南渕：山田はことしは、うちが投手王国だなんてひとことも言ってないよ。というか投手に関しては、とくに方針なんか言ってない。 偽仁志：いいのか、それで。GAORAでやってる阪神タイガースの応援番組で亀山に「（中日の打撃力は怖いけど）ピッチャー弱いからね、そこが狙い目かも」と言われてたよ、阪神のくせに、阪神のくせに…。 偽南渕：確かに失点はひどかったけど、全部ダメでもない。川上は好調だし野口も復調が期待できそうだ。山本もふんばってるから例年ぐらいはやるだろう。残念なのは小笠原だね。 偽仁志：マケた巨人戦の中継ぎでは１イニング１安打無失点、これもマケたヤクルト戦では３イニング２安打１四球、三振５つで７〜９ 回を無失点で完了。よかったのにね。 偽南渕：４月１日のヤクルト戦はテレビで見たけど、イキイキしてたよ小笠原。「やっぱり僕がいないとダメでしょう。あと 、去年の前半に投壊していたチームを救ったのはだれだったかな？」って。山田は早く小笠原を先発で使いたいだろうなと思ったよ。
●横浜戦は村田の勝ち ４月６日（日）
偽仁志：でも、小笠原の今季初先発は、予想されていた紀藤が二軍戦で足を少し傷めたとかで予定外の日にな りました。 偽南渕：そのせいかどうかわからないが、序盤すぐつかまって結局３回４失点だったね。 偽仁志：浜松市営球場は初めて行ったけど、ずいぶん市街地から離れたところにあるんだね。
偽仁志：数年前にやまさきがなぐられたのはここかぁ…このお客さんたちがなぐったのかぁ、となつかしい思いで見たよ。 偽南渕：そんなエピソードひとつで浜松のファンを語ったら失礼でしょう。 偽仁志：だって紙ふぶき飛ばすしさぁ、元気な人たちだったよ。 偽南渕：だから危なっかしい表現はやめなさい。 偽仁志：味方のすることだしと、呑気に見てる分にはきれいだったけどね。あれは点が入ったときに飛ばすつもりだったんだろうけど、あんまりひどいからヒットを打ったときに飛ばして、それも出なくなったんでオチョアや井端の好守備のときに飛ばしてたね。 偽南渕：９回にホワイトサイドからちょっとだけ点を取ったときはここぞとばかりに紙ふぶきが舞ってたね。 偽仁志：最後は二死満塁で立浪、一発が出れば同点。絶対ここで終わると思った（笑）。ここで決められる力があればこんな試合になってないっつーの。 偽南渕：新加入のホワイトサイドから点が取れたのは、逆説になるけど点差が開いていたからこそだよ。点差があっても「 ここが見せ場だ！」とひたむきに好投しようとする日本人の若手 と、クローザー専門の外国人ではわけが違う。これだけ点差が開くとセーブが付かず査定の対象にならないし、ホワイトサイドは気楽に肩慣らしのつもりで出てきたんだろ うね。 偽仁志：新加入といえば、ベイスターズは好調なルーキー村田修一を５番にして、これも期待の古木の前にもってきましたね。村田といえば、２００１年秋、「東都大学リーグ７０周年記念プロアマ交流戦」で プロの度肝を抜くホームランを打って、それまで東都の知識ゼロだったわれわれをにわか村田ファンに変えた日大のおばさん顔スラッガーです。 偽南渕：キミは村田の顔が気に入ったようだね。 偽仁志：プロ野球選手にはいわゆる「女顔」があまりいないけど、いてもたいていは アイドルや若い女性に似ているパターンで、ああいうおばさん顔は珍しいよ。 偽南渕：その時の南西対談でも言ったけど、確かにふつう服部道子に似ないよなぁ。 体型的にもちょっと珍しいよね、ずんぐりしてるというか…確かにおばさんっぽい。 偽仁志：ぜにの取れる容姿だよ。わたし的には投の川尻と並ぶ「現役選手ビジュアルナンバーワン」の野手版だね。 偽南渕：だんだん言ってることがエスカレートしてませんか。しかも変な美意識。 偽仁志：中日ファンだからね。で、村田はその２００１年の東都の試合でもホームランを見せてくれたけど、５日のナゴヤドームでも打ってたし、この６日にも３号ホームランを目撃できて実に幸せ。 偽南渕：そういえばナゴヤドームの村田のホームランはギャラードから放ったものだった。ギャラードは100セーブ到達試合数のプロ野球最速記録をめでたく作ったものの、今季の登板では二度ともホームランを食らっている。ことしはギャラードにまわす前に２点差をつけておかなくてはならなくなったから、中日打線への期待はいやがうえにも高まるね。
マケ試合を語るにしては上機嫌な南西コンビ。マケたとはいえ３カード連続勝ち越しで、順位とゲーム差は悪くないところにいるし、なかなか期待できそうな選手もたくさんいるためと思われる。 2003/4/7 で、村田くんは４月10日に本拠地でのヤクルト戦で２本塁打、通算５本塁打で本塁打王に。守りの失敗もあったものの、すばやく反省の弁を述べてみせる気の強さも見せました。 偽仁志：いいよねー村田。選手名鑑にはどんなことが載ってるかなあ、理想のタイプとか。 偽南渕：服部道子だといいな。 偽仁志：はいそうですよね！ 似てると好きになるものよね！ あたしの理想のタイプは讀賣の岡島か！ 偽南渕：だってキミかねてから、長谷川昌幸が書いてた「伊東美咲」とか「加藤あい」が長谷川に似てるって言ってたじゃないか。いいからさっさと調べなさい。 偽仁志：う…。中日唯一の、選手とつきあっている有名女性、矢田亜希子だった…。複雑…。 2003/4/11 |
