●やまさきの抜けた穴は埋まるのか

偽仁志：この番組で中日は、2001年には２位、2002年には優勝してましたね。

偽南渕：2002年には最後のクイズで中村武志が活躍して優勝。阪神の山田にもらった点が効いたんだよね。

偽仁志：あれは思えば中村さんの、ドラゴンズとしての最後の仕事でした。パチンコでは高橋建と並べられ、「中村さん、顔怖いですねぇ、マスクみたいな顔ですね」と司会の人にいじられて「（マスク）脱ぎましょうか？」と受けてたってたなぁ。大人だったよ中村さん。

偽南渕：そして2001年は、なんといってもやまさきの活躍だよ。
　

偽南渕：あったねぇ、そんなこと。ガンドラムといえばさ、2002年のワールドシリーズで優勝したアナハイム・エンゼルスでも、赤いガンドラムが使用されていたように思われたが、メジャーが韓国や日本の真似をしたのかね。

偽仁志：で、映像クイズで優れた動体視力を、また肺活量王選手権で、松井秀喜を凌駕する身体能力を見せ付けたやまさきも、オリックスにトレードに出されて、もういない。ていうかこのオフのバラエティ番組、全国で放映される分しか見てませんが、ＦＡ宣言やトレードで移籍した選手はひとりも出てない気が。

偽南渕：去年あれほどはしゃいでいた波留、金本、オフ弁慶の阪神山田。

偽仁志：収録の時点でやまさきのトレードなんて決まってないはずなのにね。

偽南渕：ところがキミね。2003年のドラゴンズのカレンダー、やまさきと鈴木郁洋がいないんだよ。確か、11月中旬に発売されたということなので、その頃には既に、中日は放出することを決めていて、水面下で他球団に打診していたと見たね。

偽仁志：うぁぁ。人々が日米野球で浮かれていたころにはもうすでに。

偽南渕：カレンダーの問題は置いておくとして、今オフの各番組は、「去就が微妙な選手は呼ばない」に徹したようだね。

●ニューリーダー、地味！

偽仁志：中日は結局、最後の横取りクイズで11位になったんじゃないかな。でも、横取りクイズの前までは０点で最下位でした。０点なんてウチだけだよ。熱海まで何しに行ってるんだよ。

偽南渕：中日の今年最大のネタは、「巨人相手にノーヒットノーランをやった川上と、やられた高橋ヨシノブの関係」でしたね。

偽仁志：ケンシンによると、あの日はすぐヨシノブから電話がかかってきて、「おまえ、いらんことすんなよ！」とお怒りだったそうです。仲がいいですね。

偽南渕：なのでこの日も、ゴルフで同じ組にされてました。

偽仁志：どちらかが打つときに変な声出して邪魔をしたり、相手のプレーを見ての反応をカメラに抜かれたりして、そうとういじられてました。ケンシンはゴルフうまいんですか。

偽南渕：へたくそ。すぐかーっとなるし。

偽仁志：ヨシノブは？

偽南渕：忘れた。で、キミの言ってる「邪魔をする」のはドラコン・ホールの時の話ね。ドラコンていうのは、 ドライビング・コンテストの略で、飛距離を争うんだよ。

偽仁志：ドラコンて、一般の人がふつうにまわるときもやるの？

偽南渕：やるやる。比較的まっすぐで、視界の開けた、距離のあるホールでやるの。

偽仁志：バラエティ番組用に作ったものかと思ったよ。

偽南渕：違う。ふつうにやるの。ただ、プロの試合にはあんまりないね。プロはチャリティの試合でやる程度かな。

偽仁志：ふーん。あとさ、ホールインワンすると、プロもみんなにテレカとかタオル配るの？

偽南渕：配らない。賞金もらえるだけ。

偽仁志：へぇー。一般人と逆なんだねぇ。で、ドラコンのときみんなで邪魔しあうのって、やっぱりふだんから面白い人が勝ち？　それとも天然ボケみたいにいい味出す人とかいるのかな。

偽南渕：邪魔なんかしないっ！　プロはもちろん、仲間内でもそんなことしないよ、ふだんどんなに仲がよくても、ゴルフは紳士のスポーツなんだから、ああいうことはマナー違反なの。 あれこそバラエティ番組用のネタなの。

偽仁志：でもあの、立浪の親友だとか言う片山プロって、テンガロンハット被って人を笑かしてるじゃん。

偽南渕：あれはあれで真剣なの。聞くところによると、片山は、あらゆる帽子を被って、どれも似合わないことを自覚した末に、あれが一番マシだったので被ることにしたんだってさ。ひとつきいていいかね。キミはプロ野球選手のバラエティ以外でゴルフを見たことある？

偽仁志：意識的に見たことはないねぇ。あとは「さんま、タモリ、たけし」のゴルフぐらいかな。

偽南渕：……。すると、キミのゴルフ観はすごく歪んだものになってるね。

偽仁志：かもねぇ。で、この番組の話に戻ると、５ホール目でワンオンすると、バニーガールにほっぺにキスしてもらえるルールになってたでしょう。

偽南渕：ワンオンってわかってる？

偽仁志：バニーちゃんにキスしてもらえる。

偽南渕：……。

偽仁志：してもらったことある？

偽南渕：……。

偽仁志：女性ゴルファーの場合はやっぱ、ジャニーズ系の子とかが？

偽南渕：わかってて言ってるだろ。

偽仁志：とにかく、みごとワンオンを決めたケンシン、なぜか固い表情で「犯罪、犯罪」「あかんわこういう企画」と怒りの言葉を。ヨシノブの目の前で軟派なことをされて、さぞ照れくさくも腹立たしかったのでしょう。

偽南渕：たしかに、硬派で売ってるケンシンとしてはね。まあ、どこで彼女が見てるかもしれないしね。ところで、結局優勝は？

偽仁志：種田。タネタネは、中日でも選手会ゴルフで優勝してたなぁ。この日も、ものすごくたくさんの賞品をもらっていました。

偽南渕：ケンシンはブービー賞か。まあ、目立ったからいいとしよう。

偽仁志：ヨシノブと込みで、っていうのが気に入らん。ケンシンはいちおう、昨年の中村さんを継ぐリーダーだったのだと思うけど、イントロ当てクイズでも全然答えないで予選落ちだし、オフには勝ちに行く雰囲気がなくてどうもいけない。

偽南渕：ケンシンは、基本的にかっこつけマンだからな。

偽仁志：三十一郎さんの『Dragons Flash！』（閉鎖中）によると、ケンシンは手を使わずに、耳と頭皮が動かせるんだよ。

偽南渕：そういう、自分のネタを出すのは得意だし、面白いことも言えるんだけど、アドリブ的におどけたりするのは苦手なんだよ。

偽仁志：そんなのなら出なきゃいいのに。

偽南渕：2002年はプレーでひと皮むけたから、球団から、数少ない全国区選手、若きドラゴンズの顔として、出るように言われてるんだろ。でもまだ芸能活動はひと皮むける前なんだよ。

偽仁志：最初からむけまくりな人もいるのに…。

偽南渕：朝倉はどうよ。

偽仁志：朝倉あたりの若い子に期待したいんだけどね。まず、釣りでは、「甲板のなんだか狭いところにカラダを押し込んでる」というのが唯一のいじられどころ。釣ったのは小さいヒメダイだけで、総合10位。

偽南渕：プロ野球選手はなぜかオフに釣りをやらされるけど、朝倉は、週刊ベースボールの名鑑では趣味「ショッピング」だね。きっと、服とかのファッションに金をかけているのを、ちょっとすかしてショッピングって言ったんだろうけど、野球選手くさい趣味で人気をとるか、自分がリラックスできる趣味をつらぬくか、ていうのもこれからの課題だな。

偽仁志：朝倉は「お絵かきバトル」にも出てました。「この番組を放映しているテレビ東京の『とっとこハム太郎』のハム太郎を時間以内に書け、ただしホテルの中の人にきいてもいい」という問題でした。

偽南渕：要領のいいヤクルトの藤井は、売店でハム太郎のバッジを見つけて買って書き写してたね。あとダイエーの寺原なんか、ホテルの人の私物についてるハム太郎シャープペンを借りてた。

偽仁志：いっぽう、走り回ってハム太郎知ってる人にいろいろきいて、他人の記憶だけで書いてた朝倉と近鉄の前川は惨敗だ。ま、朝倉はこんなもんでしょう。せっかくサルに似てるんだから、司会にいじって欲しかったなぁ。

偽南渕：種田はバカボンのパパを書けというクイズに出て、「バカボンのパパに似てる」とやられてましたね。

偽仁志：いいなー種田。種田みたいなルックスの選手がいる横浜ファンが初めてうらやましいと思ったよ。

●期待を裏切らない岩瀬

偽南渕：岩瀬はパチンコ対決？

偽仁志：そうそう。なんか似合わないよなぁ。

偽南渕：そうかなあ？　ファッションとしては似合うけどなぁ。野球帽を後ろ前にして、ジャージ着て下駄履きで、十時の開店に並ぶという。

偽仁志：今のパチスロとかキャラクターものについていけるのかねぇ、おじいちゃん。

偽南渕：今年いくつ？

偽仁志：『丸伝スポーツ』（社長。さんの伝説の人気サイト）にあった記述に基づいて計算すると、今年70歳。

偽南渕：ふーん。それはパチンコ対決予選落ちもやむなしか。

偽仁志：ところがパチンコ対決には敗者復活戦があってさ、カート対決でコース７周するっていう。で、スタート前にふざけて「おじいちゃん、エンコするんじゃない？」つってたらきっちりやってくれるし。

偽南渕：思い切り出遅れてましたね。

偽仁志：そのあとも、道の真ん中で車体が斜めになって道をふさいだりとか、危ないったらなかったね。

偽南渕：岩瀬は去年のスポーツフェスティバルの、腹ばいになってローラーで滑るゲームでも、ひとりだけ転倒してたね。たぶん、彼は野球以外の運動神経はゼロなんだろうね。

偽仁志：岩瀬の年齢を考慮してほしいよなぁ。体脂肪率選手権では、予選が「13％以内」で、あんなにやせてるのに落ちるし。お年寄りって、やせて見えても体脂肪は溜まってたりするから。

偽南渕：冗談で年寄り扱いしてるのに、いちいち、年寄り臭い結果を出してくれるよなぁ岩瀬。

●テレ東、大反省

偽仁志：この番組、いつも、全然関係ない店の紹介とか何かの取材ものの余りネタみたいなのとか延々と流して私の不興を買ってましたが、今年は少しはマシでした。グルメクイズのところで、問題と関係ない店の紹介がちょっと長めに入っただけでした。

偽南渕：あれはね。お店とのタイアップで制作費を捻出してたの。そうじゃないと、 弱小局テレ東の予算でこれだけの選手を集められるわけないじゃない。

偽仁志：出場選手の数も、去年とおととしは各チーム５人ぐらいいたと思うけど、今回は３人だしね。その分、じっくり見れていいともいえるけど。 あと、最後の「大逆転クイズ」、いつもより短かったような気がします。５問ぐらいしかやってなくないか。

偽南渕：結局中日は映像クイズを２問正解し、０点から200点に躍進。

偽仁志：映像クイズでは、またも偽南渕さん１問当ててましたね。あん馬の競技をやってるシーンをぼかした映像。

偽南渕：そうそう。選手より早かったもんね。何でわかるんだろうなぁ。やまさき並みだよ。その才能をスポーツに生かせないのもやまさきと同じだなぁ。

偽仁志：やまさき、またオリックス代表で出てきてほしいね。

偽南渕：映像クイズの最後の問題では、首尾よく、すべてのチームに優勝の可能性が出てくるまでに点数が配分されましたね。で、日本ハムが最終問題の「鶴の映像を当てる映像クイズ」を当てて優勝、と。

偽仁志：釣りで金子誠が優勝したのと、最後のクイズでの好成績がきいたね。やたらファイターズばかり目立たせていた2001年に続き、『超野球ファイターズ』を放映しているテレビ東京とファイターズとの癒着による偏向が、これからもあるといいなあという期待を抱かせる結果となりました。

偽南渕：でも同じテレ東のボウリングではヤクルトが優勝したよ。

偽仁志：それも癒着疑惑をかわす作戦だよ。

偽南渕：ファイターズとテレ東ぐらいじゃ、癒着してても、だれも怒ったりしなさそうな気がするけどね。2001年と同じオチで悪いけど。

偽仁志：うん…。